食欲の秋、スポーツの秋…秋にはさまざまな楽しみ方がありますが、今年は“芸術の秋”を極めてみませんか?
全国各地にはまるで本物のような陶板名画を展示している徳島の「大塚国際美術館」や、街中にパブリックアートが展示された香川の直島など、個性豊かな美術館やアートスポットがたくさん!学芸員のガイドツアー、イベントや体験プログラムを開催している美術館もあり、初心者でも気軽にアートの世界に触れることができます。さらに、ミュージアムならではのおしゃれなカフェやショップも見逃せませんよね。
そこで今回は、この秋に行きたい全国のおすすめ「美術館・アートスポット」をご紹介します!
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【石川】金沢21世紀美術館|無料エリアが充実!アート初心者にぴったり
兼六園やひがし茶屋街などが見どころの古都、石川県金沢の中で、スタイリッシュなビジュアルが目を引く「金沢21世紀美術館」。
“まちに開かれた公園のような美術館”をコンセプトに掲げ、触れるアートが設置された広場や、レストランやショップのある交流ゾーンなど、無料で利用できるエリアが多く、アート初心者でも訪れやすいアートスポットです。金沢21世紀美術館 「スイミング・プール」
そして有料となる展示会ゾーンには、珠玉の作品が充実しています。なかでもまるでプールの中に入ったような世界を体験できる「スイミング・プール」は必見。
ワークショップや交流イベントも多いため、事前にチェックしておくのがおすすめです。キッズスタジオでは親子で参加できるプログラムも開催しています。
【アクセス】JR北陸新幹線、JR北陸本線、IRいしかわ鉄道 金沢駅から路線バスで約10分、「広坂・21世紀美術館」下車
【入館料】美術館への入館は無料、展覧会ゾーンへの入場は有料(展覧会によって入場料は異なります)金沢21世紀美術館 パビリオン「まる」
もっと読む- 無料エリア満載!「金沢21世紀美術館」は思わずカメラに収めたくなる美術館!
- 美術館/博物館
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【青森】十和田市現代美術館|街全体がアート空間! カフェには青森産メニューも
ねぶた祭りや奥入瀬渓流などが有名な青森県。版画家・棟方志功(むなかたしこう)や画家・奈良美智(ならよしとも)など日本を代表する芸術家の出身地でもある青森でぜひ訪れたいのが「十和田市現代美術館」です。
十和田市のまちづくり計画“Arts Towada”の中心となる美術館で、各展示室を“アートのための家”として独立させ、ガラス廊下でつないだ独特のデザインが特徴。十和田市現代美術館 「スタンディング・ウーマン/ロン・ミュエク」
国内外の現代アートを中心とした常設展のほか、アート広場やストリートファニチャーなど街全体でアートを楽しめます。アート初心者は学芸員によるギャラリートークがおすすめです。
アートを堪能したあとはカフェで青森産の食材を使ったグルメを味わうのも忘れずに。
【アクセス】JR東北新幹線、JR八戸線、青い森鉄道線 八戸駅からJRバスおいらせ号で約40分、「十和田市現代美術館前」下車すぐ
【入館料】大人1,200円(企画展転換期中は520円)、高校生以下無料十和田市現代美術館 「ファット・ハウス/エルヴィン・ヴルム」
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【神奈川】箱根彫刻の森美術館|自然の中にアートがいっぱい!全身で芸術体験
都内から気軽に行ける人気の温泉地である神奈川県の箱根。人気観光スポットの大涌谷や芦ノ湖と並んで訪れたいのが、強羅エリアにある「箱根彫刻の森美術館」です。
こちらは日本で初めての屋外美術館で、箱根の山々に囲まれた庭園内に約120点の近現代の彫刻作品が点在しています。70,000平方メートルもの広々とした庭園は散策にもぴったり!箱根彫刻の森美術館 「《嘆きの天使》/フランソワ=ザビエ、クロード・ラランヌ」
「幸せをよぶシンフォニー彫刻」など体験型アートもあり、特に色とりどりの手編みのネットで構成された「ネットの森」は、アスレチックのように遊べるため子どもに大人気です。そのほか、ピカソ館など室内展示のコレクションも必見です。
歩き疲れたら庭園内にある天然の足湯や落ち着いた雰囲気のカフェでひとやすみしましょう。
【アクセス】箱根登山鉄道 彫刻の森駅から徒歩2分
【入館料】大人1,600円、大学生・高校生1,200円、中学生・小学生800円箱根彫刻の森美術館 ピカソ館
もっと読む- 「箱根彫刻の森美術館」自然の中の美しいアートたち
- 美術館/博物館
【200円割引】彫刻の森美術館 クーポン(入館)
¥1,800
更新日:2024/04/24
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【広島】神勝寺 禅と庭のミュージアム|新感覚アートスポットで禅の世界を体験!
世界遺産の嚴島神社、原爆ドーム、尾道など、見どころ満載の広島県で今注目されているのが「神勝寺 禅と庭のミュージアム」。禅寺とアート、という一見異なる2つの要素が見事に融合した新感覚のアートスポットです。
「松堂」と呼ばれる社務所や復元された千利休の茶室などが点在する広々とした境内でひときわ目を引くのが、全長46メートルのアートパビリオン「《洸庭(こうてい)》」。伝統建築に多用されている葺き(ふき)の技法によって、建物全体を木材で柔らかく包み、まるで宙に浮いているかのような舟形が特徴的な建造物です。神勝寺 禅と庭のミュージアム 「洸庭」 Photo : Nobutada OMOTE | Sandwich
そのほかには、国内有数の白隠禅師のコレクションも魅力で、常設展示館では約200点の禅画と墨跡をじっくり鑑賞できます。
さらに、座禅や写経体験ができる禅体験も可能。お食事処も併設しており、新勝寺うどんや湯どうふ、かき氷や抹茶セットなど境内で味わえるグルメが充実しています。
【アクセス】JR山陽新幹線、JR山陽本線 福山駅から鞆鉄バスで30分、「天神山」下車徒歩15分(天神山から送迎あり、土日祝は福山駅から直行バスあり)
【拝観料】大人1,500円、大学生・高校生1,000円、中学生・小学生500円神勝寺 禅と庭のミュージアム 「神勝寺うどん(1,200円)」
もっと読む- 【広島】新感覚の禅体験!「神勝寺 禅と庭のミュージアム」|食やアートを五感で楽しむ
- お寺
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【島根】足立美術館|横山大観コレクションと海外からも高評価の日本庭園
縁結びで有名な出雲大社や夕陽が美しい宍道湖(しんじこ)など、数ある島根県の観光スポットのなかでも特に注目すべきは「足立美術館」。
近代日本画を中心に展示しており、そのなかでも130点にも及ぶ横山大観のコレクションは必見です。足立美術館 日本庭園
また「足立美術館」を語る上で外せないのが、四季折々の自然が美しい日本庭園。アメリカの日本庭園専門誌が発表する日本庭園ランキングで18年連続1位に選ばれており、さらに『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』にも三つ星として掲載されています。
枯山水庭や苔庭などがあり、館内から眺める庭園はまさに一枚の日本画のよう。特に横山大観の名作『白砂青松』をモチーフにして作り上げられた白砂青松庭は絶景です。
【アクセス】JR山陰本線 安来駅から無料シャトルバスで約20分
【入館料】大人2,300円、大学生1,800円、高校生1,000円、小中生500円足立美術館 日本庭園
もっと読む- 島根県安来市が誇る「足立美術館」で和を感じる3つの方法
足立美術館 WEBチケット
¥2,300
更新日:2024/04/24
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【徳島】大塚国際美術館|世界の名画をイッキ見!世界初&唯一の陶板名画美術館
阿波おどりや鳴門の渦潮で有名な徳島県。なかでも注目すべきは、日本最大級の常設スペースに原寸大の陶板名画を展示している「大塚国際美術館」です。
陶板名画とは陶器でできた板に原画を忠実に再現したもので、経年劣化しないため貴重な文化財の記録保存の役割も果たしています。屋外展示されたモネの「大睡蓮」 写真提供:大塚国際美術館
『モナ・リザ』や『最後の晩餐』、『ゲルニカ』など、展示名画は1,000点以上!一度は見たい世界の名画を一度に鑑賞することができます。しかもなんと、展示作品は撮影可能で、実際に触れることができるのも嬉しいポイント。
館内にはおしゃれなカフェやミュージアムショップが併設されているほか、名画が顔出しパネルになったアートコスプレフェスなど、楽しいイベントも期間限定で開催しています。
【アクセス】徳島空港から路線バスまたはタクシーで30分、京都、大阪、神戸から直通高速バスもあり
【入館料】大人3,300円 、大学生2,200円、小中高生550円巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」 写真提供:大塚国際美術館
もっと読む- 陶板名画ってどういうこと?本物がない「大塚国際美術館」の魅力を大解剖!
- 美術館/博物館
- 大塚国際美術館
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4.5
992件の口コミ -
- 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
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- 0886873737
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- 9:30-17:00(入館券の販売は16:…
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- 【公式HP】https://o-museum.or.jp/
すべて表示大塚国際美術館 入館チケット (徳島)
¥3,160
更新日:2024/04/24
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【香川】直島|瀬戸内海でさわやかなアートの風を感じよう!
3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」などをはじめ、近年アートスポットとして話題の香川県・瀬戸内海の島々。特に香川・高松港から1時間以内でアクセスできる直島は、直島、豊島、犬島などからなる『ベネッセアートサイト直島』というアート活動の中心として注目されています。
島内には、美しい島と海の景観を活かすために建物のほとんどが地中に埋め込まれた「地中美術館」や、美術館とホテルが一体となった「ベネッセハウス ミュージアム」など見どころ満載です。草間彌生作品 「赤かぼちゃ」
そのほか、もともと島内にあった家屋などを利用している「家プロジェクト」や「宮浦ギャラリー六区」など、直島らしさが活かされたアートも必見。
安藤忠雄を始め著名な建築家、アーティストが手掛けた作品に間近に触れ合うチャンスです。
【アクセス】高松港から宮浦港まで高速船で約30分、フェリーで約50分
【入館料】美術館により異なる
※『ベネッセアートサイト直島』は、「瀬戸内国際芸術祭」が開催されるまでの間に取り組まれるアートと地域をつなぐ活動の総称「ART SETOUCHI」とは異なります。高松港から直島へは、フェリーで1時間以内
直島 日帰りサイクリングツアー(香川)
¥69,600
更新日:2024/04/24