「愛を象徴する花」といわれるバラは、ブッシュローズやミニバラ、野バラなど、バリエーションが豊富です。色も、赤や白などの代表的なもの以外に、青や黒など珍しいものも。バラの花ことばは本数によって異なり、例えば1本の場合は「あなたしかいない」、100本の場合は「100%の愛」という意味が込められています。
そんなバラの見ごろは5月。東京都内にも「新宿御苑」や「旧古河庭園」など、バラを観賞できるスポットがあるのをご存じでしょうか?今回は穴場スポットを含む5か所を、アクセスや開園時間と合わせてご紹介します。
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【代々木公園】カメラ片手に訪れたい都心の鑑賞スポット(渋谷区)
代々木公園は都立公園の中でも5番目に広い面積を誇る公園として知られています。都民の憩いの場として多くの人が訪れる園内には、至るところで色とりどりの花が咲き乱れています。園内にある「バラの園」と「フラワーランド」のバラ花壇では、春と秋に50種以上、約700株のバラを見ることができます。
2019年には「春のバラフェスタ2019」というイベントが開催され、ワークショップや園内のバラ巡りツアーが行われました。サイトからは普通の園内マップのほか、バリアフリーマップもダウンロードすることができますよ。
●詳細情報●
バラの見頃:5月~6月初旬(2019年の情報参照)
開園時間:常時
アクセス:JR原宿駅 徒歩3分
東京メトロ千代田線 代々木公園駅 徒歩3分
入園料:無料代々木公園
代々木公園
代々木公園
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02
【本郷給水所公苑】本当は教えたくない!穴場バラ鑑賞スポット(文京区)
本郷給水所公苑は文京区にある屋上庭園で、昭和52年に本郷給水所の上に造られました。池やあずまやがある和風庭園と、フランス式の幾何学的なデザインの洋風庭園の2つの部分に分かれているのが特徴です。
洋風庭園にあるバラ園は穴場スポットで、53品種約300株の大きさや色の異なるバラが整然と植えられています。子供を連れて遊びに来たり、お弁当を持ってきて食べたり、思い思いにくつろぐことのできる場所です。低めの高さの棚につるを這わせてベッド仕立てにした「ピース」という名のつるバラや、縁取りが印象的な「マジックキャルーセル」などが大切に育てられています。本郷給水所公苑ウェブサイトでは、園内のバラの品種と位置、バラの歴史について書かれた読み応えのあるパンフレットを無料でダウンロードできます。
●詳細情報●
バラの見頃:5月中旬
開園時間:4月~9月…7:00~19:00
10月~3月…9:00~17:00
アクセス:JR、都営三田線 水道橋駅 徒歩7分
JR、東京メトロ丸の内線 御茶ノ水駅 徒歩7分
入園料:無料本郷給水所公苑
本郷給水所公苑
周辺の予約制駐車場
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【日比谷公園】優雅に鑑賞したい人におすすめのスポット(千代田区)
日比谷公園は明治36年に、日本初の近代的な洋風公園として誕生しました。上中下段の三段構造となっている大噴水をはじめ、幾何学文様のデザインが特徴的な花壇、江戸時代の貴重な遺構も残されています。ビジネス街の近くにあり、園内に公会堂や音楽堂、旧公園資料館を利用した結婚式場などが揃っている点もとてもユニークです。
一年中さまざまな花が咲く日比谷公園の花壇は、テレビや雑誌の撮影スポットとして利用されることもしばしば。足を運んでみると、どこかで見たような風景が見られるかもしれません。バラを眺めながら散歩した後は、公園からすぐ近くの東京ミッドタウン日比谷や、日比谷シャンテのカフェで優雅に一息つくのもいいですね。園内マップは、バリアフリーや外国語版もダウンロードできます。
●詳細情報●
バラの見頃:5月
開園時間:常時
アクセス:東京メトロ丸ノ内線 霞ヶ関駅下車すぐ
東京メトロ日比谷線・千代田線・都営地下鉄三田線 日比谷駅下車すぐ
入園料:無料日比谷公園
日比谷公園
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【旧古河庭園】国指定名勝に指定された本格派スポット(北区)
旧古河庭園は、文化財保護法により国指定名勝に指定されています。伝統的な日本庭園と近代的な洋館や庭園がうまく溶け合っていて、大正初期の雰囲気を感じさせる美しい庭園です。洋館や西洋庭園は、鹿鳴館の設計をしたイギリス人のジョサイア・コンドルによるもの、日本庭園は、平安神宮神苑を手掛けた京都の庭師・小川治兵衛によるものです。
戦後に一般公開されたこの庭園では、まるで西洋の絵画の世界に入ったような気持ちで、バラの花を観賞することができます!バリアフリーや外国語版の園内マップもダウンロードすることができます。なお、洋館の旧古川邸は美術館となっているので、別途入館料が必要です。
●詳細情報●
バラの見頃:5月中旬~6月下旬・10月中旬~11月下旬
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
アクセス:JR京浜東北線 上中里駅 徒歩7分
東京メトロ南北線 西ヶ原駅 徒歩7分
入園料:一般150円、65歳以上70円、小学生以下と都内在住・在学の中学生無料旧古河庭園
旧古河庭園
周辺の予約制駐車場
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【四季の香ローズガーデン】さまざまな香りのバラに出会えるスポット(練馬区)
四季の香ローズガーデンは、練馬区光が丘にある公園の中にある、「バラの香り」をテーマにしたお庭です。フルーティーな香りやスパイシーな香りなど、6種類の香り別に植えるという、ほかの庭園にはあまり見られない趣向が凝らされています。
バラの種類も豊富で、「世界バラ会議」で名花として選ばれた「スヴニール・ドゥ・マルメゾン」や、東洋系の野生種など、合計約180品種にのぼります。お気に入りの香りのバラを探しに行くのはいかがですか?サイトでは園内の案内図を見ることができます。
●詳細情報●
バラの見頃:5月(2019年の情報参照)
開園時間:9:00~17:00
アクセス:都営地下鉄大江戸線 光が丘駅 徒歩6分
西武バス 光が丘六丁目 徒歩1分
入園料:無料四季の香ローズガーデン
四季の香ローズガーデン
周辺の予約制駐車場
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番外編【山下公園 / 港の見える丘公園】(横浜市)
山下公園と港の見える丘公園もまたバラが美しく咲くスポットとして有名です。東京都内ではありませんが、どちらも都内からのアクセスは良好です。
山下公園内にあるバラ園は平成28年にリニューアルオープンしたもの。スタンダード仕立てのバラなど、約160種1900株のバラが咲き誇ります。
港の見える丘公園では、約330種2200株ものバラを堪能することができます。また、訪れる人々に英国風の庭を楽しんでもらえるようにと、旧イギリス総領事官邸を背景にバラが植えられるなど工夫がほどこされているのもポイントです。
●詳細情報●
【山下公園】
バラの見頃:5月(2019年情報参照)
開園時間:常時
アクセス:みなとみらい線 元町・中華街駅 徒歩3分
入園料:無料
【港の見える丘公園】
バラの見頃:5月(2019年情報参照)
開園時間:常時
アクセス:みなとみらい線 元町・中華街駅 徒歩5分
入園料:無料山下公園
山下公園
山下公園
山下公園
港の見える丘公園
周辺の予約制駐車場