かつては江戸最大級の庶民の街として賑わっていた両国は、相撲の町としても有名。東京スカイツリーのある墨田にかけて、歴史あふれるこのエリアはおすすめのスポットがいっぱいです。江戸っ子ならではの粋で遊び心あふれる文化は、今なおこの地に色濃く根付いています。このエリアは、2020年のオリンピックではボクシングの会場にもなる予定で、ますます注目される街になる予感。盛り上がりを見せる墨田~両国の魅力を探しに出かけませんか?歴史散歩もできる町歩きもおすすめです。
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エンターテインメント感のある「両国駅」も楽しみたい!
JR両国駅についたら西口へ。改札を出る前に注目してほしいのが駅構内の”相撲感”。両国国技館でおなじみの「満員御礼」垂れ幕や歴代横綱たちの巨大な優勝額が飾られていて迫力たっぷり!さながら小さな国技館のよう。
駅からテンションあがる!
優勝額を見上げるとその大きさたるや。威風堂々とした横綱たちの風格や表情にも圧倒されてしまいます。
優勝額の下には、歴代横綱たちの手形がずらり!
何度も言いますがここ駅です。
思わず手を合わせずにはいられない!
手の大きさもさることながら、手形の横に書かれているサインの達筆さに驚きを隠せません。それぞれの個性が出ているのはもちろん…もはや書家レベル!!
ちなみに白鵬関の手は意外にも小さかった
歴代横綱たちと背比べもできます!
第64代横綱 曙太郎の203cmが歴代1位!
駅名も相撲文字になってる!
周辺の予約制駐車場
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立ち飲みでくいっと江戸っ子気どり。「-両国- 江戸NOREN」
JR両国駅西口を出ると右手すぐに、商業施設「-両国- 江戸NOREN」が。この建物は昭和4年に建てられた両国駅旧駅舎を改築したもの。レトロなアーチ型にデザインされた3つの大きな窓や、中央に配した駅時計等、当時のレトロな面影を残しつつ新たな装いへと生まれ変わりました。
「-両国- 江戸NOREN」について、もっと詳しく紹介している記事はこちら→江戸のごちそう大集合!両国の歴史とグルメがつまった「-両国- 江戸NOREN」を大解剖建築当時の流行色を参考に塗装された外壁
館内へ入ると、大迫力の吹き抜け空間が!江戸の町屋を意識した内装はまるで江戸時代のセットの中に入ってしまったかのよう。
館内には明治4年創業の老舗「月島もんじゃ もへじ」や、江戸前の本格寿司が味わえる「政五ずし」など江戸の食文化を伝える12の飲食店が軒を連ねます。
江戸情緒溢れる雰囲気の中で、おいしいグルメを堪能してください。 -
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「東京商店」で日本酒を利き酒
東京商店 利き酒は1杯200円~ジェイアール東日本都市開発
JR両国駅直結「江戸NOREN」1Fにあります。こちらのお店には自動利き酒マシーンがあり、様々な種類の日本酒の利き酒ができます。
東京にある全ての酒造の日本酒30種類が1杯200~400円で、たくさん飲んでしまいそうなうれしいお値段。その他、ビールやホッピーなど東京の銘酒も味わえるとあり、お酒好きなら立ち寄りたい場所です。おつまみもあり、リーズナブルに心ゆくまで美味しいお酒を堪能できます。珍しいお酒が揃っており、気に入ったらお土産に買って帰ることもできます。自動利き酒マシーン!テンション上がりますね。
お酒のアテも販売しています
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大相撲の殿堂「両国国技館」を見学しよう!
大相撲の本場所は年に6回。そのうち1月、5月、9月場所の3回がここ両国国技館で開催されています。国技館の中には「相撲博物館」や、大相撲グッズが販売されている売店などもあり、場所が開かれていないときでも楽しめちゃうんです。大人気の「国技館焼き鳥」や力士をかたどった「角力チョコ」などもこちらで購入できますよ!
相撲ファンならずとも一度は生で見てみたい国技。大相撲のチケットは国技館はじめコンビニやインターネットでも販売されています。当日自由席券もありますが、こちらは朝早くの販売となり売切れ次第終了となってしまうので、できれば事前購入がベスト!ダイナミックな取り組みや力士の闘志溢れる姿に熱狂する国技館の一体感は、一度体験してみたいものですね。
本場所開催中にはカラフルなのぼりが。
フォトジェニックなスポットも意外に多いかも…!
周辺の予約制駐車場
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「東京都江戸東京博物館」で江戸時代体験
和モダンの世界。
JR両国駅から徒歩3分、高床式の倉庫をイメージした、個性的で巨大な建物が目印です。常設展の中に入るとまず目に飛び込んでくるのが、実物大で復元した日本橋。この橋を渡ると、江戸時代の町割りや資料の展示があります。
この博物館では、実物の資料や復元された模型の展示によって、江戸時代から現代にいたるまでの、江戸・東京の町や文化の移り変わりを室内で鑑賞することができます。入園料は大人600円です。後程紹介する、「すみだ北斎美術館」が20%オフで入れる特典もついています。
「東京都江戸東京博物館」について詳しく紹介している記事はこちら→江戸から東京へ!歴史が面白くなる「東京都江戸東京博物館」実物大の再現”日本橋”を渡って、江戸時代の世界へ!
「東京都江戸東京博物館」 外観
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「旧安田庭園」でまったり
「旧安田庭園」
両国エリアで見逃せないのが、「旧安田庭園」です。隅田川から程近くにあるこちらの庭園は、江戸時代が華やいでいた元禄年間に、笠間藩(茨城)の大名の命で造られたといわれています。
その後、安田財閥の祖である安田善次郎が受け継ぎました。氏の没後、東京市に寄贈されたのち、墨田区に移管されましたが、名前はなじみのあった「安田」が残されています。かつて、隅田川の水を引いて造られた汐入回遊式庭園だったこの庭園は、水辺を感じることができる日本庭園として散策の途中に一休みする場所にうってつけです。落ち着く雰囲気!
「旧安田庭園」と「両国公会堂」
周辺の予約制駐車場
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テラス席でヘルシーランチ
「鹿屋アスリート食堂 両国テラス」の『アスリート食堂定食』
先ほど紹介した「旧安田庭園」から程近くにある「両国テラス」で、美味しいランチはいかがでしょう。
こちらでは、月替わりの主菜を9種類の中から3種類選べる「アスリート食堂定食」970円(税抜)が人気です。ほかにはパスタやピザもあります。「旧安田庭園」を望むことができ、自然に囲まれた抜群のロケーションのテラス席でいただくご飯は絶品です。冬にはテラスにこたつが出るというユニークなサービスもあり、こちらもおすすめです。「鹿屋アスリート食堂 両国テラス」 内観
「鹿屋アスリート食堂 両国テラス」 テラス席
★自慢の窯焼きピッツァ ★BBQは安心・安全に
更新日:2024/04/23
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アートスポット「すみだ北斎美術館」で世界の北斎に出会う
おなかいっぱいになったあとは、両国の最新スポットでアートなひとときはいかが?「すみだ北斎美術館」は2016年11月にオープンしたスポット。葛飾北斎が生まれたというゆかりの地に建設されました。
「すみだ北斎美術館」について、もっと詳しく紹介している記事はこちら→天才絵師、葛飾北斎の偉業に迫る。両国の新名所「すみだ北斎美術館」がおもしろい!淡い鏡面のアルミパネルを使用した独特の意匠が印象的な外観
見どころは世界的に有名な北斎の1大コレクターが収集した総数600点に近い作品に加え、墨田区が独自に収集した質の高い作品の数々。北斎が描いた「すみだ」を見ていると、当時の江戸の粋な文化や街がもつ美しさを再認識せざるを得ません。
冨嶽三十六景 凱風快晴所蔵:すみだ北斎美術館
1階エントランスに設置されたミュージアムショップでは、鑑賞チケットがなくてもショッピングが楽しめます。企画展に合わせた図録をはじめ、北斎の浮世絵グッズや“メイドインすみだ”の商品などが揃っており、両国ならではのお土産探しにぴったりですね。
美術館オリジナルグッズが人気
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日本のポップな工芸品ショッピング!アートな布ぞうりを「MERIKOTI」
カラフルな布ぞうりがたくさん!
すみだ北斎美術館のほど近くに、一風変わった「MERIKOTI」というお店があります。日本の工芸品「布ぞうり」の専門店です。素材はニットの技術を使ったこだわりの紐で、職人が丁寧に仕上げています。仕上がりはとってもポップ!カラフルでおしゃれな布ぞうりは、1足7560円~(税込)。
ややお値段は張りますが、ルームシューズとして人気です。また、自分で作ることができるワークショップもあります。5400円(税込)で、インターネットか電話で予約が必要です。興味をもった方は体験してみてはいかがでしょうか。ルームシューズとしての利用が粋ですね。
「MERIKOTI」 外観
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食いしん坊さんも大満足!「巴潟(ともえがた)」の絶品ちゃんこランチ
両国グルメといえば迷うことなく“ちゃんこ鍋”ですよね。力士が体を強く大きくするための食事として効率的だったちゃんこ鍋は、両国に専門店がいくつもでき、訪れた人のおなかを満たしてくれています。
中でも創業40周年を迎える老舗「ちゃんこ巴潟」は連日大人気!和の料理人がつくるちゃんこ鍋は絶品です。ちゃんこ巴潟 両国店
おすすめは日替わりのちゃんこ鍋に、和え物や煮物など和惣菜のがセットになった「日替ちゃんこ昼食」。曜日ごとに決まっている「チゲちゃんこ」や「みぞれちゃんこ」、「いかわたちゃんこ」などが楽しめます。行かれる際はお店のサイトをチェック!
「日替ちゃんこ昼食」には幕内(税込1,295円)と小結(税込1,940円)の2タイプがあり、鍋は一緒ですが付け合わせのお惣菜の品数が変わります。デザートはどちらもつきますが、小結にはお刺身がついてきますよ!とっても豪華な「小結」にテンションアップ!
「豚みそちゃんこ」は白菜もお肉もたっぷり入ってヘルシー!豚肉の甘~い油が味噌のスープに染み出して、ごくごく飲めてしまいます。ごはんとも好相性のちゃんこ鍋です。
見た目よりあっさりでぺろっといけます
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銭湯「御谷湯」でスカイツリーをみながら日本の温泉を満喫しよう
「御谷湯」 外観。
平成27年にリニューアルオープンしたとてもきれいな銭湯です。黒湯の天然温泉が楽しめます。料金は大人460円と、一般の銭湯と同じ価格なのがうれしいところ。レンタルタオル30円(1枚)もあり、シャンプー、ボディーソープは常備されていて、手ぶらで訪れることができます。タトゥーOKで外国人旅行者も多数来店しています。
温泉に入りながらスカイツリーを眺めることができるのもポイントです。日替わり薬湯やマッサージ風呂もありますので、散策の疲れを癒しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「御谷湯」のほかに、東京でおすすめの銭湯を紹介している記事はこちら→東京のおすすめ銭湯10選!きれいでのんびりできる温泉。
「御谷湯」 内観。
周辺の予約制駐車場
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自分だけの「江戸切子」作品を作っちゃおう
すみだ江戸切子館 外観。
錦糸町からスカイツリーを望む蔵前橋通りに「すみだ江戸切子館」はあります。江戸切子は、江戸後期、町人の生活の中から生まれた伝統工芸です。美しいガラスの器やグラスは、見ているだけでもうっとりしてしまう美しさ。
こちらの店舗では江戸切子体験を行っており、世界に一つだけの自分の「江戸切子」を作ることができます。職人さんが丁寧に教えてくれるので、自分へのご褒美や、大切な人への贈り物作りとして体験するのもおすすめです。体験の際は、電話かメールで問い合わせをしてください。
「すみだ江戸切子館」について詳しく紹介している記事はこちら→世界に一つの江戸切子細工を作ろう!すみだ江戸切子館で伝統工芸体験してみた体験でつくった江戸切子。
きれいな江戸切子がたくさん!買いたくなっちゃいますね。
周辺の予約制駐車場
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一風変わった博物館「たばこと塩の博物館」
「たばこと塩の博物館」 外観
東京スカイツリー駅から徒歩8分の「たばこと塩の博物館」は、以前渋谷にあった博物館が、2015年に移転したものです。
こちらでは、アメリカ大陸で生まれ嗜好品として世界に広まった、たばこの歴史を紹介しています。たばこのパッケージの移り変わりなど、ユニークな展示にも注目です。また、身近な調味料である塩が、どのようにして作られるのかの解説や、日本の塩と世界の塩の比較展示などもあります。クイズコーナーもありますので、親子で楽しめる博物館です。「たばこと塩の博物館」 内観
「たばこと塩の博物館」 内観
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東京スカイツリーで夜景を楽しむ
夜のスカイツリーはとってもきれい!
いまや東京の一大シンボルとなった東京スカイツリーは、いろいろな楽しみ方ができます。入場料は、展望デッキ(地上350m)と展望回廊(地上450m)のどちらにのぼるか、あるいは両方行くか、などにより、大人1100円~3400円と開きがあります。二つの展望台を訪れてもいいですが、休日2300円でのぼれる展望デッキだけでも十分楽しめます。
昼間は天気によって眺望が変わりますが、お天気だったらラッキー。関東一帯を見渡せる絶景スポットです。最高の景色をバックに記念撮影もできます。また、スカイツリーは夜景も見逃せません。眠らない都市東京を、じっくり上空から見下ろせます。観光の締めくくりに、夜景観賞もおすすめです。夏に開催される隅田川花火大会とスカイツリーの相性はばつぐん!
もちろん昼間のスカイツリーも絶景
東京スカイツリー® 展望台 入場チケット
¥1,800
更新日:2024/04/23
周辺の予約制駐車場
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スカイツリーから浅草~上野はすぐ
スワンボートは「上野公園」で乗れます。
東京スカイツリーから、人気の観光地、浅草・上野まではすぐです。浅草までは、一駅分の距離を散歩すれば到着します。上野までは、電車や路線バスを使って移動できます。
また、浅草と上野の間には、かっぱ橋道具街という料理道具専門の商店街があります。珍しいキッチン用品や食品サンプルなど、目にも楽しいお店が立ち並びます。そこを散歩しつつ、上野まで行くのもいいでしょう。浅草も上野も、見どころがたくさんのエリアです。浅草・上野まで、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。「合羽橋(かっぱばし)」道具街はリーズナブルで品ぞろえ豊富!
夜の浅草「雷門」
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今なお江戸が息づく街で
いかがでしたか?両国は他にも江戸東京博物館や「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士が討ち入りした吉良邸跡などもあり、江戸の歴史に触れられる見どころが満載。
また、両国は水上バスの発着場でもあるのをご存知ですか?天気のいい日には、浅草やお台場までクルーズしてみるのもおすすめ。江戸の風情が残る街で、小粋な街歩きを楽しんでみてくださいね。スカイツリーと隅田川