お気に入りの小説を読み進めていて、ふと描かれている場所が気になったことはありませんか?マスターが淹れてくれる極上のコーヒー。人々が行き交う商店街のざわめき。そこで今回は小説の息遣いを感じられるスポットをご紹介いたします。
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01
武蔵野珈琲店(『火花』又吉直樹 著)
雨に降られて徳永と神谷が慌てて入ったのがこの喫茶店です。店を出る時にビニール傘を差しだしてくれるのは、マスターである上山さん。クラッシックが流れる静かな店内は、古き良き昭和の雰囲気そのままです。
美味しさ優先のコーヒーはすべてネルドリップで、手間を惜しみません。手作りのチーズケーキをお供にぜひどうぞ。
武蔵野珈琲店
【住所】東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目16−11 荻上ビル 2F
【営業時間】11:00~23:00
【電話番号】0422-47-6741
http://www.oishicoffee.com/ -
02
新宿DUG(『ノルウェイの森』村上春樹 著)
1967年に、お酒を飲みながら会話も楽しめるカフェバーDUGがオープンしました。ワタナベとミドリが昼間からウオッカ・トニックを飲んでジャズを聴いていた、文化人も足繁く通ったジャズ喫茶の名店です。
コーヒーの他、酒類はカクテルやビール、ウィスキーなどは約100種類。外国人ファンも多く訪れています。
新宿DUG
【住所】東京都新宿区新宿3-15-12
【営業時間】月~土 12:00~翌2:00/日・祝 12:00~11:30
【電話番号】03-3354-7776
http://www.dug.co.jp/ -
03
町田市 仲見世商店街(『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん 著)
まほろ市のモデルとなったのは町田市です。仲見世商店街は原作で仲通り商店街となっている古い商店街。レトロな雰囲気の老舗が軒を連ねたアーケード街は、ゆるいまほろの世界に浸れます。夜、シャッターが閉まった商店街を行天が走り抜けました。映画の公開を記念し北口の商店街一帯は「まほろ横丁」と名付けられました。
町田 仲見世商店街
【住所】町田市原町田付近
http://machida-town.jimdo.com/ -
04
大泉学園南口(『陽だまりの彼女』越谷オサム 著)
二人の新婚生活の舞台となったのが練馬区大泉学園。平凡でのんびりとし、とてものどかで自然豊か。大泉学園駅の南口を出ると作中にも出ているペデストリアンデッキがあります。
商店街にはだんごの美好や練馬西税務署などがあり、日本で唯一湧水から始まる一級河川の白子川のある大泉井頭公園は、散歩をするにも最高です。
大泉学園南口
【住所】東京都練馬区東大泉一丁目29-7大泉学園まちなみphoto By Kouki Kuriyama from flickr
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05
bar moon walk(『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦 著)
彼女と東堂さんが出会うきっかけとなった場所、作中では「月面歩行」という店名で登場しますが、モデルとなったのは「moonwalk 木屋町店」です。
作中ではカクテル全て300円ですが、実際には200円でとてもリーズナブル。定番のカクテルからお店のオリジナルカクテルまで300種類以上のドリンクが揃っています。
moonwalk 木屋町店
【住所】京都市下京区四条通小橋西入ル真町455 第一小橋会館ビル3F
【営業時間】19:00~翌5:00 無休
【電話番号】075-211-8771
http://www.barmoonwalk.jp/photo By minoir from flickr
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06
吉田神社(『鴨川ホルモー』万城目学 著)
京大チームが「吉田代替りの儀」を行うシーンがここで撮影されました。驚くことに神社の参道は京大のキャンパスに接していて、自由に京大に出入りすることができます。
普段は静かな佇まいですが、室町時代に執行されて以来信仰と伝統を誇る京洛の一大行事とされる節分祭になると、約50万人の参拝者が訪れ賑わいます。
吉田神社
【住所】京都市左京区吉田神楽岡町30番地
【祈祷受付時間】9:00~17:00
【電話番号】075-771-3788
http://www.yoshidajinja.com/photo By senngokujidai4434 from flickr
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07
スターバックス・コーヒー 京都三条大橋店(『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文 著)
京都の夏の暑さ対策に、鴨川にせり出すような形で足場を組んで作られたテラス席が、風物詩の一つとなっている「納涼床」。その特徴ある納涼床を設けているのがスターバックス・コーヒー京都三条大橋店です。ここで初デートをした高寿と愛美。夕暮れの納涼床では、香り豊かなコーヒーと風情ある鴨川の景色が楽しめます。
スターバックス・コーヒー 京都三条大橋店
【住所】京都府京都市中京区三条通河原町東入ル中島町113 近江屋ビル 1F
【営業時間】08:00~23:00 納涼床の営業時間 : 5,9月は11:30~22:00、6,7,8月は16:00~22:00
【電話番号】075-213-2326
http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=68&mode=concept -
08
つきまさ(『もしもし下北沢』よしもとばなな 著)
創業38年を迎えた「つきまさ」は、『もしもし下北沢』の主人公の母が働き始めたお店。気軽にお茶を楽しめる日本茶専門の喫茶店です。オーダーするとおかわり用のポットがついてきて、じっくり味わえるのも嬉しいところ。
日本茶の他に抹茶ゼリーや生菓子、お茶漬けやお餅などのメニューも。作中の柚子こんぶ茶は冬限定です。
つきまさ
【住所】東京都世田谷区代沢5-28-16
【営業時間】11:00~21:00 定休日・水曜日
【電話番号】03-3410-5943
http://www.tukimasa-simokita.com/photo By yoppy from flickr
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09
丸福珈琲店 千日前本店(『薔薇の雨』田辺聖子 著)
大阪ミナミに千日前本店があります。「薔薇の雨」では、主人公が丸福珈琲店を訪れるところから物語が始まります。
カチカチとドリッパーを叩き抽出する独特の方法は初代オーナーが開発し、丸福の珈琲職人だけが習得した技術。定番のゼリーマリアージュは、珈琲ゼリーにアイスクリームが添えられ、珈琲が苦手でも楽しめます。
丸福珈琲店 千日前本店
【住所】大阪市中央区千日前1-9-1
【営業時間】8:00~23:00 定休日/年中無休(元日のみ休業)
【電話番号】06-6211-3474
http://www.marufukucoffeeten.com/ -
10
日本橋ロイヤルパークホテル(『マスカレード・ホテル』東野圭吾 著)
著者の作家生活25周年を記念した作品「マスカレード・ホテル」。そのイメージモデルとなったのが、下町情緒溢れる場所に建つ日本橋「ロイヤルパークホテル」です。
ジャンルの異なるレストラン、バー、ラウンジ、デリカテッセン等、メニューも豊富。特に朝食でシェフが目の前で作り上げるオムレツはフワフワで絶品です。
日本橋ロイヤルパークホテル
【住所】東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1
【電話番号】03-3667-1111
http://www.rph.co.jp/