京都屈指の名庭である池泉回遊式庭園を有した美しい「西芳寺(さいほうじ)」。一面苔で覆われたその様子から、「苔寺」の名で親しまれています。境内には植栽、自生の苔があり、苔の絨毯と言っても過言ではないほど。まるで外界から切り離されたような緑の世界、西芳寺の魅力についてご紹介します。
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拝観は予約制
現在、西芳寺は予約制となっており、予約なしでは拝観することはできません。往復はがきに拝観希望日、同伴人数、代表者の名前、住所、電話番号を明記し、希望日の一週間前までに送りましょう。返送されたはがきが拝観証になりますので、失くさないように注意してくださいね。
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写経などに参加すれば美しい庭園が見られます
ただ訪れるだけでは、世界遺産に登録されるほどの景色を見ることはできません。
それというのも、西芳寺では写経などに参加された方のみ拝観を行っているんです。慣れていない方には大変かもしれませんが、心を鎮めたあとに見る庭園の美景は心に迫るものがあります。ちなみに、拝観料は3000円。やや高めに思えるかもしれませんが、説話、般若心経の唱和・写経を行い、写経に書いた願いを本尊に永久奉納していただけることまで含まれているので、むしろお値打ち価格かもしれません。
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紅葉と苔のコントラストが絶妙
四季を通じて緑の苔を眺めることはできますが、おすすめしたいのは紅葉の時期。紅葉の赤と苔の緑が混ざり合い、一幅の絵のような景色が眼前に広がります。
予約制のため、人数も限られており、静かな空気の中で見る景色はどんな娯楽にも勝るでしょう。空を見上げれば木々の合間から零れる日差しが一層幻想的な景色に色を添えます。 -
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月見台が特徴的な「湘南亭」
庭園内の茶室「湘南亭」は、千利休の次男・千少庵によって復興された茶室です。木々の中にひっそりとたたずむ「湘南亭」は茶の世界観を表したような雰囲気を醸し出しています。お茶の世界は一期一会と言いますが、西芳寺を訪れてその空気を味わってみるのもいいかもしれません。
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周囲の観光スポット情報
西芳寺の周囲には「鈴虫寺」や「地蔵院(竹の寺)」、「浄住寺」が500m圏内にあります。他にも「月読神社」や「松尾大社」もあり、西芳寺を訪れた際にはそちらにまで足を伸ばしてみましょう!外から見る西芳寺と、中から見る西芳寺、また違った表情を見ることができるはず。
竹林の中を散策するのも一興