「南禅寺」は五山の一位とされていましたが、時の将軍・足利義満により、更に上の寺格「五山の上位」を与えられ、最高位の禅寺となりました。周辺の塔頭寺院も美しく、それぞれ個性的な庭があります。今回は歌舞伎の名ゼリフでもおなじみの「南禅寺」をご紹介します。
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三門から見る景色は、まさに絶景!
南禅寺の「三門」は日本三大門のひとつに数えられる格式高いもの。三門は空門・無相門・無願門の意味で、仏教修行の三解説をあらわしています。
高さ22mのダイナミックな楼上からは広い境内が一望できます。段差が高いので少し大変ですが、その後に待っている景色には疲れも吹き飛ぶ美しさ!歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で、石川五右衛門が三門の上から「絶景かな」と大見得を切る名ゼリフも有名です。三門からの眺め
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緑の木々と白砂のコントラストが鮮やかな「金地院」
応永年間(1394~1427)に足利義持が北山に創建し、のちに南禅寺の僧・以心祟伝が移建しました。小堀遠州作の枯山水庭園「鶴亀の庭」と茶室「八窓席」があります。
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南禅寺発祥の地に建立「南禅院」
亀山天皇が営んだ離宮を禅寺に改めたもの。1703(元禄16)年、徳川綱吉の母・桂昌院によって再興されました。鎌倉末期に造営された池泉回遊式庭園は、国の史跡に指定されており、京都の三名勝史跡庭園のひとつに数えられます。
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二つの庭が美しい「天授庵」
1339(暦応2)年、南禅寺第15代住職・虎関師錬が、光厳上皇の勅許により建立し、その後1602(慶長7)年に細川幽斎により再興された「天授庵」。枯山水の東庭・方丈前庭と、書院南庭など見どころ満載です。紅葉の名所として有名ですが、四季を通して趣ある美しい景色が楽しめます。
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異国情緒漂う隠れた名所「水路閣」
南禅院そばの「水路閣」はフォトジェニックスポット。ローマの水道橋を模して作られたと言われている水路橋です。橋上を琵琶湖疎水の分流が流れています。赤レンガのアーチ型橋脚が美しく、風格が漂います。
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