新潟駅から徒歩15分、信濃川河口に近い古くからの町、沼垂(ぬったり)。ここに、かつて市場として使われていた長屋を改装し、昭和レトロな町並みを残しつつも新しく生まれ変わった「沼垂テラス商店街」があります。 お店の数は30軒ほど。端から端まで数分で歩けてしまうかわいらしい商店街ですが、思わずカメラを向けたくなるフォトジェニックなスポットがいっぱい! 昔ながらのお店と、新しく参入したおしゃれなお店が共存する町並みは、全国放送のテレビ番組でも度々紹介されている人気ぶりです。 さっそくカメラ片手にお散歩してみました♪
-
01
一杯のコーヒーに癒される♪ コーヒースタンド「HOSHINO Koffee & Labo.」
古いものと新しいものが融合したインテリア
沼垂テラスの入り口から見て、奥側に位置する自家焙煎コーヒースタンド、「HOSHINO Koffee & Labo.」では、季節に合わせたこだわりのコーヒーと焼き菓子が大人気。市場時代のお店に味わいのある建具を組み合わせてセンスのよい空間に生まれ変わりました♪
わずか5つのカウンター席と、2人用のテーブルが1つしかない小さなお店ですが、建物の古さが落ち着いた雰囲気を漂わせ、いつもお客さんがゆったりとした時間を愉しんでいます。
店主・星野さんとのおしゃべりを楽しみに訪ねる常連さんや、散歩のついでにふらりと立ち寄る一見さん、そして旅行途中に足を止めるトラベラー……。様々な人が、この小さなコーヒースタンドでホッと一息、短い時間を共にしています。アイスコーヒー 550円(税込)
人気の水出しアイスコーヒーは、すっきり爽やかなテイストです。 ぜひ星野さんお手製の焼き菓子やケーキなどと合わせて、どうぞ♪ スイーツメニューは、その日によって異なるので、お店に行ってからのお楽しみです。
店内のむき出しのコンクリートブロックや、昔のままの錆びた壁もいい味を出していて、テンションUPです♡ -
02
素敵な陶器小物をお土産に! 陶磁器工房「青人窯」
シンプルでおしゃれな店構え
陶磁器工房 & 陶芸教室の「青人窯(あおとがま)」では、器や小物、アクセサリーなどを製作・販売しているほか、金・土・日曜には陶芸体験も受け付けています。陶芸体験で製作した作品は、焼きあがりまでに2カ月前後かかるので、後日お店で直接受け取るか、着払い発送もしてもらえますよ。
そこにあるだけで周囲の空気を変えてくれる器の数々
店内には、新潟の原料を中心に使用して焼かれた陶器の器がずらり。この器にはどんな料理が合うかな……と妄想がふくらみます!
アロマストーン 300円~(税込)
和菓子の落雁みたいな、小さな置物はアロマオイルを染み込ませて香りを楽しむアロマストーン。お値段は、お財布にやさしい350円(中国菓子モチーフのものは300円)! お土産用にいくつかまとめて購入♡
中国菓子モチーフのブローチ1,200円(税込)
中国のアンティークの菓子型を用いて作られた青色が美しいブローチもステキ♡ おめでたい時に使ったお菓子の柄だそうなので、これもお土産に喜ばれそう!
店主の大山さん
青人窯を運営されているのは大山ご夫妻。器などの陶芸作品の製作はご主人が、アクセサリー類は主に奥様が手がけているのだそう。この日はご主人が相手をしてくださったのですが、おしゃべりがとっても楽しくて、時間を忘れてしまいそうでした。沼垂テラスへ立ち寄る際は、ぜひ青人窯さんを覗いてみてくださいね♪
-
03
テキスタイルデザイナーが手がけるおしゃれ空間「ISANA」
青と白が映えて北欧テイスト♪
そろそろ喉が渇いてきたので、すぐ近くの(と言っても、沼垂テラスのお店はぜ~んぶすぐ近く♪)ISANAさんへ。
店主の中川さん
ISANAさんはオリジナルメイド家具とコーヒー、それと染め織り布のお店。店内に使われている家具も、なんとISANAさんオリジナル! 「この椅子が欲しい!」って言いたくなっちゃうほどセンスの良い家具が並ぶ店内は、白木の明るさが気持ちよくて思わず長居してしまいそう♡
通常のドリンクセットは750円。その他のドリンクはプラス50円
ISANAさんのスイーツはどれも人気だと聞いて行ったのですが、この日は焼きプリンを頂きました。サイズはかなりBIGですが、カラメルのほろ苦さがほどよく甘さを打ち消して、大人の味♡ いくらでも食べられちゃいそうです♪
焼きプリンセットは、ブレンドコーヒー、カフェオレ、紅茶、ハーブティー、ホットミルク、りんごジュースの中からお好きなドリンクと合わせて750円。今日はISANAさん特製のグレープフルーツシロップが仕込まれていたので、それを使ったソーダを注文しました。プラス50円の800円で頂けますよ♪HOTEL KEY(LARGE: 2150円、SMALL:1290円
家具デザイナーのご主人の作品HOTEL KEYは、ホテルのルームキーをかたどったキーホルダー。名前等の好きな文字を無料で刻印することもできます♪ その場で教わりながら自分で刻印できるので、特別な愛着が湧いちゃいます。
くるみボタンピアス 1,400円(税込)
カフェ店主である奥様はテキスタイルデザイナー。布をあしらったピアスも販売しています。すべて手作りなので、どれも少しずつデザインが違っています。世界に一つだけのアクセサリーで、贅沢気分♡
- ISANA(イサナ)
-
- 新潟県新潟市中央区沼垂東3-5-22
-
- 08061188130
-
- [月-金]10:00-16:00[土日祝]10…
-
-
【電話番号】080-5029-2941
【URL】http://www.isana-furniture.net/
すべて表示沼垂テラスは、あちこちに昔市場だった頃の面影が残っています。それをそのまま残して活かしているのが、この沼垂テラスの大きな魅力なのかもしれません。町並みは古いですが、その中ほどにあるトイレは新しくてキレイ。気持ちよく利用できますよ。
看板の跡に、市場時代の名残りが。
-
04
沼垂ビールで散歩の〆の1杯を♪
最後に訪れたのはこちら。沼垂から生まれたクラフトビール「沼垂ビール」が味わえるお店「沼垂ビアパブ」です。
米販売店だった建物の倉庫を改築して建てられたブルワリーとビアパブ
沼垂テラスから徒歩5分のところにある沼垂ビアパブ。ここで飲めるクラフトビールは、原材料にドイツやイングランド産のビール大麦麦芽と、やはりヨーロッパのドイツやチェコ産のホップを使用し、阿賀野川水系の美味しい水を仕込み水として使用して、隣接するマイクロブルワリーで醸造されています♪
ここでは季節や仕込み状況によってラインナップは変わりますが、常に7~8種類くらいのコクのある「無加熱・無ろ過」のクラフトビールが提供されています。ネーミングも、「日本海夕日スタウト」や「天の川ペールエール」など、新潟らしさを感じました。オーナーの高野さん
「自分の手でビールを作っているので、いろんなことを試しています。今は、長野産のライ麦を原料にしたビールにも挑戦しています」と話す、オーナーの高野さん。
高野さんは、もとからビール職人だったわけではなく、町おこしのために2015年に取り組み始めたのだそう。沼垂オリジナルのビールの味を求めて試行錯誤し、今ではすっかりビールマイスターの風格が漂っています。日本海の夕日スタウト(アイリッシュ・スタウト)600円(税込)
ビールの下には、沼垂ビールのレトロポップなマークが!
今日頂いたのは、高野さんに黒ビール初心者なら、ぜひ飲んでみてと勧められた「日本海の夕日スタウト」。黒ビール初体験です! 予想したよりすっきりとして洗練された印象の味で飲みやすいので、びっくりしました。香りはとても芳醇。沼垂ビールのファンが多いのも納得のおいしさです♪
ライ麦パンやソーセージ等のおつまみも各種用意されているので、お散歩の〆には沼垂ビールで乾杯♪ なんてのもいいですよ。- 沼垂ビアパブ
-
3.5
2件の口コミ -
- 新潟県新潟市中央区沼垂東2-9-5
-
- 0253838720
-
- 火-金・祝前日・祝日17:00-21:…
-
-
【店名】沼垂ビアパブ
【営業時間】木・金:17:00~21:00 土曜日:11:30~21:00、日曜日 11:30~14:30
【URL】http://nuttaribeer.co.jp/
すべて表示自家醸造の豊富なビール ビールに合う絶品創作料理
更新日:2024/04/19
-
05
沼垂テラスの行き方
沼垂テラスへは、新潟駅万代口から歩いて15分ほど。駅を背にして右側を見るとロイヤルホストがあるので、その前の道をまっすぐ進みます。
新潟駅万代口を背にして右側の道
沼垂テラスへの行き方は、新潟駅万代口から歩いて15分ほど。駅を背にして右側を見るとロイヤルホストがあるので、その前の道をまっすぐ進みます。
この道沿いにローソンやセブンイレブンがあります。その先はコンビニ等がない道を行くので、散歩途中の水分補給用ドリンクなどは、ここでGETしておきましょう。東大通二の交差点
2分ほど直進すると、大きな道路に出ます。ダイハツや新潟中央郵便局が見える「東大通二」の交差点を渡って、さらにまっすぐ進みます。
ここで右へ曲がって、大通り沿いに進んでも沼垂テラスへは行けるのですが、せっかくですから途中に見どころがある道を行きましょう。
1~2分ほど歩くと、「ラーメン二郎 新潟店」前の交差点に差し掛かるので、横断歩道は渡らずに、この道を右へ進みます。工場の煙突が目印
ラーメン二郎の前を右へ曲がると、正面に赤白の煙突がそびえ立っているのが見えます。この煙突目指して歩くこと10分。冬場はお天気の悪い日が多いという新潟らしく、歩道に屋根のついている箇所が多いので、雨の日でも歩きやすいのがうれしいですね♪
道沿いにある駄菓子屋。どこか懐かしい雰囲気
かつて畳屋さんだった建物
沼垂テラスへ向かう道は、途中にも思わずカメラを向けたくなるスポットがたくさんあります。時間に余裕があったら、1本裏の道などへも足を向けてみると思わぬ発見があるかも……?
大正14年築の、床屋だった建物
沼垂には、まだ古い建物が多く残っているので、散歩の途中に不意にこんな建物が目の前に現れてハッとカメラを構えることも♪
さて、どんどん歩いて、北越銀行前の交差点を右に曲がると沼垂テラスの案内板があり、左へ目をやると……沼垂テラスの入り口
沼垂テラスに到着です!
お寺の多い地区なので、この道は古くから寺通りとも呼ばれ、お盆やお彼岸には、お墓参りの人で賑わいます。
今回沼垂テラスを散歩して、行く先々でお気に入りの写真が撮れました。SNSにUPしたら、どれも「いいね!」がいっぱい!
沼垂テラスの各店舗の営業日時はそれぞれ異なり、特に火曜・水曜は定休日のお店が多いそう。たくさんのお店を訪ねたい場合は、金曜・土曜がオススメです。
また、毎月第一日曜日には、「沼垂テラス朝市」などのイベントを行っていて、ほとんどのお店がオープンしています。ぜひ訪れてみてください。