【新潟】大地の芸術祭の里「農舞台」のアートが面白い!

新潟県越後妻有地域(十日町市、津南町)で3年に1度開催される、世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。2015年に開催された第6回では50日間の会期中に50万人を超える人が来場した人気の芸術祭です。展示された作品の多くは、会期が終わってもそのまま展示されていて、開催年でなくても常時楽しめるようになっています。 中でも、北越急行ほくほく線まつだい駅と連結した「農舞台」のアートがとてもユニークで可愛いと評判なので行ってきました。

  • 建物と里山、フィールドのすべてが一つの美術館!

    農舞台は、正式名称をまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」といいます。「都市と農村の交換」というテーマのもと、地域の資源を発掘し発信する総合文化施設として、2003年に開館しました。

    建物や部屋それ自体が、複数の作家がデザインしたアート作品になっていて、館内を巡るだけで現代美術を体感できるようになっています。

    • 「ゲロンパ大合唱」 大西治・大西雅子(日本)
      「ゲロンパ大合唱」 大西治・大西雅子(日本)

    農舞台の建物前で出迎えてくれるのがこのカエルたち。2009年に制作された「ゲロンパ大合唱」という作品で、大西治・雅子夫妻の手によるものです。口の部分をパカッと開けると中が空洞になっていて、草刈り後の草を堆肥に変えるコンポストなのだそうです。農業と密着した農舞台らしい作品です。

    建物内の見学には入館料が必要(大人600円、小中学生300円)。受付で支払って、さっそく見学します。

    • 「関係 - 黒板の教室」(教育空間)  河口龍夫(日本)
      「関係 - 黒板の教室」(教育空間)  河口龍夫(日本)

    部屋全体が黒板になっているのは、河口龍夫さんの「関係 - 黒板の教室」(教育空間) という作品。

    • 机にも床にも落書きができる
      机にも床にも落書きができる

    壁も床も、机や椅子も、すべてが黒板と同じ素材で作られていて、どこにでも自由にチョークで落書きができるようになっています。その日訪れた人が残した落書きも、アートの一部として馴染んでいました。

    • 「火の周り、砂漠の中」ファブリス・イベール(フランス)
      「火の周り、砂漠の中」ファブリス・イベール(フランス)

    建物の中央に小さな円形の「囲炉裏部屋」という部屋があります。まるで星が瞬く里山の夜空のようなこの小部屋は、フランスのアーティスト、ファブリス・イベール氏の「火の周り、砂漠の中」という作品です。不規則に開いた1001個の穴は、アラビアンナイトの物語「千夜一夜」から。とても小さな空間ですが、まるでプラネタリウムにいるかのような気分になれますよ♪

  • おしゃれなカフェでひと休み。降り注ぐ陽光と緑の景色に心癒やされる空間

    • 「カフェ・ルフレ」 ジャン=リュック・ヴィルムート(フランス)
      「カフェ・ルフレ」 ジャン=リュック・ヴィルムート(フランス)

    農舞台自慢のカフェ「越後まつだい里山食堂」。この空間もまた「カフェ・ルフレ」という一つの作品で、フランスのジャン=リュック・ヴィルムート氏が手がけたもの。ルフレとは、「反射、反映」を指す言葉だそう。各テーブルの天板が鏡になっていて、天井に据えられた四季の風景写真や、窓の外の空と雲を映し出します。

    • ケーキセット 750円(税込)
      ケーキセット 750円(税込)

    越後まつだい里山食堂では、一面ガラス張りの窓から目の前に広がる棚田の風景と緑の林を眺めながら、ゆっくりとカフェや食事を楽しむことができます。ケーキセットなどのスイーツも、すべて手作りの素朴なおいしさ♡

    土・日・祝日には約20種の料理を好きなだけ食べられる里山ビュッフェ(大人1,500円、小学生 800円、幼児 400円)も開催されます。ふっくら炊けたこしひかりと季節の野菜をたっぷり使ったスープやおかずなど、体に優しく、滋味深い、ここにしかない「まつだいの味」を堪能してみては?

  • 建物周辺の作品や施設を楽しもう!

    建物内の見学が終わったら、外へ出てみましょう。農舞台では、建物内だけでなく周辺にもたくさんの作品が展示されています。

    • 「空と地の間にて」 藤本修三(日本)
      「空と地の間にて」 藤本修三(日本)

    建物下に置かれたベンチに腰掛けると、対岸の棚田に配置された、農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を眺めることができます。

    • 「花咲ける妻有」 草間彌生(日本)
      「花咲ける妻有」 草間彌生(日本)

    まつだい駅に一番近く、電車の中からも眺められる位置に展示されている、草間彌生氏の作品「花咲ける妻有」。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレのシンボルと言ってもいいほど有名な作品です。

    ポップで大胆なデザインと、その大きさに思わず時間を忘れて見とれてしまいます。

    • まつだい郷土資料館
      まつだい郷土資料館

    農舞台の敷地内に移設されたまつだい郷土資料館は、約140年のけやき造りの民家を利用したもので、十日町市文化財にも指定されています。ここでは松代の暮らしに密着した民具や資料を展示しています。

    • 昔のままの台所
      昔のままの台所

    囲炉裏や座敷、茶の間、客間などが当時のまま残されていて、台所はまるで映画『となりのトトロ』に登場するサツキとメイの家のよう。まっくろくろすけが今にも飛び出してきそうな雰囲気♪

  • 里山へ飛び出そう! フィールドに点在するアートめぐりへ

    • 「砦 61」 クリスチャン・ラピ(フランス)
      「砦 61」 クリスチャン・ラピ(フランス)

    農舞台の建物の南側にある山の中腹に、黒い木がまるで集落か群像のようにそそり立っています。これは、フランスのクリスチャン・ラピ氏の「砦61」という作品。昔、家があった場所や記憶に残る樹木の周りにひとつの世界をつくり出しているのだそう。
    ここだけ時間が止まっているような静かな気配が漂います。

    • 「リバース・シティー」パスカル・マルティン・タイユー(カメルーン
      「リバース・シティー」パスカル・マルティン・タイユー(カメルーン

    太い柱に吊るされた大きな色鉛筆の群れ。これは、パスカル・マルティン・タイユー氏の「リバース・シティー」という作品。一本一本の鉛筆には、世界の国々の名前が書かれています。
    色も長さもそれぞれ異なる鉛筆は、地面から約2mの高さに固定され、下から見上げると迫力満点です。

    • 「人生のアーチ」イリヤ&エミリア・カバコフ(ロシア)
      「人生のアーチ」イリヤ&エミリア・カバコフ(ロシア)

    5体の像が並ぶ「人生のアーチ」。その橋の上には、卵の形をした人間の頭に始まり、人生のそれぞれの段階を視覚化しているのだそう。足を止めてしばし自分自身の人生を見つめてみるのもいいかもしれません。

    「まつだい雪国農耕文化村センター」と、その南側に広がる田畑、森林、遊歩道、そしてアートを内包した里山のすべてをミュージアムとして楽しめるまつだい農舞台。今回紹介した作品以外にも、まだまだたくさんのアートが配置されています。歩いて1~2時間ほどで見学できるので、小さな作品も見落とさずに楽しんで見てください♪

    まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」
    住所
    新潟県十日町市松代3743-1
    備考
    【URL】http://www.echigo-tsumari.jp/
    情報提供:
    ナビタイムジャパン
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