話題の春画展を開催している「永青文庫」へ行ってみた。


2015.10.19

NAVITIME TRAVEL EDITOR

大英博物館で大好評だった春画展が、ついに日本でも開催という事で話題になりました。大好評の春画展を開催している「永青文庫」ってどんなところ?行き方は?と思っている方も多いのでは。実は幕末から続く、細川家の由緒正しいお屋敷跡なんです。

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    細川家の屋敷跡の一隅。木陰に佇むアンティークな洋館。

    永青文庫は、江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一隅にあります。南北朝時代から現在に至る歴代細川家25代の間に蒐集された歴史資料や文化財、近代日本画や中国の考古品・陶磁器などを一般展示しています。
    白い建物の中に入ると、江戸~幕末の洋館そのままの素敵な内装と、あちこちにある本棚や使い込まれた木のぬくもりが素敵です。展示室も「お屋敷の広いお部屋」なので、美術館としては小ぢんまりとしています。

  • 02

    春画展の混雑具合はどうでしょう?

    日本では開催が難しいとされていた展示ということもあり、開催当初から話題になっていたこちらの特別展。平日の午前中でも展示の前に2重に人がいるような状態です。客層も若い女性から友達同士で来ているおじ様まで幅広い!通常の美術展とは一味違う展示だけに、客層もバラエティ豊かです。
    土日は入場規制される時もあるので、朝一を狙うか、平日の夕方などを狙ってみるのもいいかもしれません。公式Twitterでも混雑具合をツイートしているので、そちらも要チェックです。

  • 03

    【アクセス】東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」からの行き方

    「雑司が谷駅」の出口3を出て、左へひたすら進みます。途中の日本女子大学を通り過ぎてさらに真っ直ぐすむと、右手に小さな郵便局が見えます。

    その先の通り、駐車場の手前の路地を入って真っ直ぐ行くと、下り階段の手前に永青文庫が見えます。
    とにかくひたすら真っ直ぐ15分ほど歩くので「間違ってないかな?」と不安になりますが、日本女子大学の先の「目白台運動公園」が見えてきたら。永青文庫はあと少しです。

  • 04

    東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」からの行き方

    「江戸川橋駅」の出口1aを出て左側を向くと、斜め後ろに交番があります。交番を右手に見ながら新目白通りをひたすら真っ直ぐ進むと、リーガロイヤルホテル東京が見えてきます。ちょうど正面の路地を右に曲がって進むと神田川にぶつかるので、橋を渡った正面にある階段を登ると永青文庫があります。
    もしくは出口1aを出てそのまま左手の神田川沿いに歩き、3本目の橋を渡れば永青文庫への階段が見えてきます。どちらのルートからも15分弱かかります。

  • 05

    都電「早稲田駅」からのアクセス

    「早稲田駅」を出てそのまま正面の新目白通りを真っ直ぐ歩き、リーガロイヤルホテル東京の正面にある路地を左に曲がって神田川を越えれば永青文庫への階段が見えてきます。
    もしくは駅を出てすぐ左にある路地を進み、川沿いに歩いていくと次の橋で永青文庫への階段が見えてきます。10分程度かかりますが、永青文庫まで一番近い駅になります。

    photo By tataquax from flickr

  • 06

    あんまり歩きたくない!そんな方はJR「目白駅」からバスで。

    15分も歩きたくないし、でも都電へアクセスしづらい。という方は「目白駅」から都営バスがおすすめです。目白駅の改札を出て右方向、川村学園前にある8番乗り場から新宿駅西口行き、もしくはホテル椿山荘東京行きに乗り、「ホテル椿山荘東京前」下車。そこから徒歩5分です。

  • 07

    自然に囲まれた静かな邸宅。近くには松雄芭蕉の住居跡も。

    「永青文庫」いずれの駅からもすこし歩くものの、その分喧騒から切り離されて静かに過ごすことのできる空間です。春画展以外にも、季節展では歴史的に重要な資料なども展示されることがあります。クラシックな洋館で当時の空気を感じながら、歴史に触れてみませんか。

    また「永青文庫」のすぐ近く、神田川からの階段の途中に「関口芭蕉庵」があります。江戸時代に行われた神田上水の改修工事に松尾芭蕉が携わり、工事現場か水番屋に住んだといわれています。後に芭蕉を慕う人々により「龍隠庵」という家を建て、それが現在の「関口芭蕉庵」につながっています。
    こちらは庭園になっており、池や芭蕉の真筆の短冊を埋めて作られた「さみだれ塚」があり、静かに散策できるスポットになっています。入場も無料なので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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