【本当に特別な日はここで】宮殿のような別世界!「トゥールダルジャン」でフレンチを。


2016.08.04

NAVITIME TRAVEL EDITOR

フレンチの名門、トゥールダルジャン。ホテルニューオータニ内にあるトゥールダルジャン東京店は、世界で唯一の支店であり、日本のフランス料理界を牽引し続けてきた格式高いグランメゾンです。 最高級のおもてなしと伝統の美食が織りなす非日常的空間!今なら特別開催されているランチでも訪れることができますよ。普段は経験できないような感動に溢れておりましたので、ご紹介します。

  • 01

    まずは、「トゥールダルジャン」をご紹介。

    セーヌ河畔より臨む「銀の塔(トゥール・ダルジャン)」。
    「トゥールダルジャン」の歴史は、1582年、セーヌの岸辺に始まります。 そして19世紀末、その輝かしい歴史に華を添えたのが、もっとも偉大な支配人の一人、フレデリック・デレールです。彼は手掛けた鴨の一羽一羽に番号をつけるアイディアを実行に移し、今なおその伝統は受け継がれています。

    ホテルニューオータニ トゥールダルジャン東京

    ホテルニューオータニ トゥールダルジャン東京

    こちらがトゥールダルジャン東京店です。一歩エントランスに足を踏み入れれば、そこに広がるのは優雅な、まるでフランス貴族の世界。深い青を基調とした長い廊下と静寂に包まれ、その世界観に惹きこまれます。

    廊下の突き当たりには、アンリ4世の肖像画が。そしてその先に飾られているのは、歴史ある調度品の数々です。あの有名な「三皇帝の晩餐」のテーブルセッティングもあります。格式高いグランメゾンの雰囲気は、まさに圧巻の一言。しかし決して萎縮することはありません。スタッフの皆さんの優しい笑顔とお話に耳を傾けながら、夢の世界を品良く、積極的に楽しみましょう。

  • 02

    「LES COULEURS DE L’ÉTÉ ~南仏のシャトーで過ごすガーデンパーティーに想いを馳せて~」が開催中

    一番奥は、いよいよメインダイニングです。
    陽光降り注ぐ開放的で明るいダイニングには、クラシックの曲が流れています。ダイニング中央には、今回のテーマにふさわしく、爽やかな彩りの花々が。その鮮やかさに目を奪われます。

    この日いただいたお料理は、VERSAILLESコース。
    トゥールダルジャンのスペシャリテである鴨は、ガーデンパーティーでのバーベキューをイメージした、備長炭グリエとのこと。贅を尽くしたお料理の説明を受けていくうち、期待感がさらに高まっていきます。
    まずは食前酒として、トゥールダルジャンオリジナルのシャンパーニュをいただきました。豊かな味わいと切れ味の良さが、この季節にはぴったり。外の喧騒と暑さを忘れさせてくれます。

    一息ついたところで、タイミング良く一皿目が運ばれてきました。このタイミングも、さすがトゥールダルジャン、すばらしいサービスです。一皿目は、「ルージェ バルべ グレッキューと庭園のハーブのピストゥ」。
    新鮮なハーブの香りは爽やかで、お魚によく合います。色鮮やかで食感も楽しく、この後に続く料理が更に楽しみになってきました。

    二皿目は「冷製シェーブルとバジルのラヴィオリ レモン風味のコキヤージュソース」です。ムール貝、ミル貝、アサリといった貝類はもちろん、甘いコーンやフレッシュなシェーブルを使用したラヴィオリは、濃厚なコキヤージュソースとの相性が絶妙。レモンがきいているせいか、いただいた後に残る風味は、すっきりとした味わいの一品でした。

    続いては、「トゥールダルジャン オリジナルブイヤベース フヌイユコンフィとルイユ添え」。まるで絵画のような一皿に目を奪われます。白身魚の皮はパリッとしていてそのままいただいても、スープと一緒にいただいても美味しいです。ルイユをスープに溶かして口に運べば、その味わいはさらに深く濃厚なものに。添えられたウイキョウが口直しにもなっていて、一皿でいくつもの味を楽しめるお料理でした。

  • 03

    そしていよいよ鴨のお料理が

    トゥールダルジャンのスペシャリテといえば、鴨料理です。本日いただいたのは、「幼鴨の備長炭グリエ オリーブソースと薫香ナスのオニオンファルシ バスク名産チョリソー飾り」。
    鴨のお肉は、柔らかくてとてもジューシー。ほのかに甘い脂と、香ばしく焼かれた皮の食感もたまりません。噛むごとに口の中に広がる鴨肉の旨味にうっとり。まさにトゥールダルジャンの真骨頂ともいえる一皿でした。

    ちなみにトゥールダルジャンでは、鴨料理をいただくと、一枚のカードがいただけます。冒頭でも触れましたが、名支配人フレデリック・デレールが始めた、その日いただいた鴨のナンバーが記されたカードです。
    1921年6月21日、当時皇太子であられた昭和天皇が本店で召し上がった鴨が53,211羽目。1984年にオープンした東京店では、53,212羽目から数えられています。
    この日いただいたのは、「241,680羽目」の鴨でした。

    お腹も満足してきたところでデザートです。「マスクメロン 爽やかなハーブのジュレとココナッツのブランマンジェ」。たっぷりとした量にびっくり。食べきれるかしら?という心配は、一口いただいたところで吹き飛んでしまいました。ひんやりと甘いメロンの果汁と、柔らかなココナッツのブランマンジェの相性は抜群!
    ガーデンパーティーをイメージされていることもあってか、様々に使われていたハーブがデザートでもしっかりと存在感を表しています。一陣の風が吹くような爽やかな香りに、あっという間に完食してしまいました。

    最後はハーブティーとマドレーヌ。フレッシュなハーブをその場でハーブティーにしていただけます。柔らかで爽やかな香りにうっとり。マドレーヌとともに最後まで美味しくいただきました。

  • 04

    最初から最後まで特別なおもてなし。

    夢のような一時も終わりに近づいてきました。ここトゥールダルジャンでは、ランチ、ディナー、それぞれ一つのテーブルは、一組のゲストのためだけのものだそうです。食事を終えたゲストをテーブルごとの可愛らしい鴨たちが見送ってくれました。

    普段はなかなかに足を踏み入れがたい高級フレンチレストランですが、現実世界とかけ離れた、まるで中世ヨーロッパのような空間と特別なおもてなしは、もはや上質なエンターテインメント!最近こういう場を訪れていない方にこそ、楽しんでいただきたい、感動していただきたい、と思うような場所でした。
    アミューズメントパークも良いですが、たまには高級フレンチもおすすめですよ。

    シェフとパティシエのお二人

    シェフとパティシエのお二人

  • 05

    グランメゾンデビューは、ぜひトゥールダルジャンで

    料理、サービス、空間。全てにおいて超一流であり、華やかな気持ちにさせてくれるグランメゾン。贅を尽くしたお料理の数々が、あなたにとってベストなタイミングで、望んでいるサービスとともに提供されます。
    心地よいスタッフの皆さんとの会話を楽しんでいるうちに、いつしか緊張もほぐれていることに気がつくはず。美味しいものを美味しいと感じられる幸せに酔い、時間が経つことも忘れられる贅沢こそが、グランメゾンの醍醐味と言えるのかもしれません。
    この夏、少し背伸びして、グランメゾンデビューをしてみてはいかがでしょうか。奥深いグランメゾンの世界、まずはその頂点に立つ、トゥールダルジャンにぜひ足を運んでみてください。

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