神奈川県の景勝50選にも選ばれている、箱根・仙石原のススキ高原。夕日を受けて黄金や銀色にきらめくススキは今の季節にしか見られない絶景です。今回はそんなススキたちに会うべく、夕日に染まる仙石原へ行ってきました!
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絶賛見頃継続中!
今年の仙石原のススキは、天候不順を受けて例年より少しだけ遅めの見頃を迎えています。10月から11月にかけてのススキは、太陽の光を受けて輝く夕暮れ時がいちばんキレイ。11月中旬ごろまでは、ふわふわとした黄金色のススキが見れます。
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ススキの海に溺れよう
仙石ヶ原の代名詞でもあるこの一本道!この日もたくさんの観光客でにぎわっていました。みなさん立ち止まっては眺めたり、触れてみたり、三脚をたてて撮影をしたり。思い思いにススキの道を楽しんでいました。
この一本道は上りきるまで15分~20分ほど。道は舗装されていないので、歩きやすい靴がおすすめです。
見渡す限りの無数のススキが風になびいて揺れるさまは、ちょっと見下ろすと海の中にいるような気分!
“ススキウェーブ”がぶわぁーーと迫ってくる瞬間は大迫力。耳に入るのは風に揺れるすすきの波音だけ。ススキと一体になれる感覚です。
途中横道にそれて草原の中に入れる道がちょこちょこ作られています。大人の背丈をゆうに越えているススキに囲まれると、なんだかほっとします。
ススキ越しに見る山の美しさにも圧倒されます。
逆光の中で見るススキもまた乙なもの。刻一刻と変わっていく空の色や雲の形も楽しくて、色んな角度からススキをじっくり堪能。自然と気持ちも穏やかになりました。
ススキパワー偉大なり。
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ススキ高原の今昔
仙石原は江戸時代初期まで「千石原村」という地名で、昔は一面の広大な原野が広がっていて、源頼朝が「ここを開墾すれば千石もの穀物が穫れるだろう」と言ったことから名づけられたという説も。実際は、お米をつくるのに適した土地ではありませんでしたが、今はこうして多くの人が訪れる名所となりました。
毎年3月には、草原内に雑木が増えるのを防ぐため「野焼き」が行われるます。ここにあるすすきも来春には焼き払われてしまいますが、その結果こうして秋になると、美しい姿を見せてくれるわけです。
ふわふわした見た目とは裏腹に、ススキってたくましい!
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仙石原高原までのアクセス
仙石原高原まで行くには、車、または箱根湯本駅からバスで行くのがおすすめ。
◆自動車の方は、東名・御殿場IC~国道138号線(箱根方面)~仙石原交差点を右折し直進です。
◆バスの方は、箱根湯本駅から箱根登山バス(湖尻・桃源台行き)で約30分~仙石高原停留所下車すぐです。 -
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駐車場もたくさんあって安心
ススキの見頃期間は、周辺に臨時駐車場がたくさんあるので、車でお越しの方も安心です。まずは無料で利用できる駐車場をご紹介します。
◆「仙石原浄水センター」第一臨時駐車場・第二臨時駐車場
9:00~17:00まで利用可。
◆「箱根湿性花園」駐車場
9:00~17:00まで利用可。
比較的空いているので週末などはこちらがおすすめ。有料(1回500円)ではありますが、高原そばにも駐車場があります。仙石高原バス停留所の裏手が駐車場になっていて、高原散策路まで徒歩30秒ほどの好アクセス。未舗装の駐車場ですが、こちらには公衆トイレも用意されています。
仙石高原バス停留所前の看板
仙石高原バス停留所裏手の駐車場
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今だけのススキに会いに。
空のグラデーションや、すすきを揺らす風の音まで、じんわりと心に沁みわたるようなひととき。ただただ、「きれい」。思わずぽつりと呟いてしまうほどの、やさしい景色がそこには広がっていました。今が旬のススキ高原、ぜひおでかけしてみてください♪