
全長約75kmに及ぶサイクリングルート「瀬戸内しまなみ海道」。初心者でも気軽にレンタサイクルを利用してしまなみデビューできるのが魅力です。ここではしまなみサイクリング前に知っておきたいことをざっくりとご紹介。プランだての参考にしてみてくださいね!
-
01
①「しまなみ海道」ってどんなところ?
西瀬戸自動車道の愛称で、本州・広島県尾道市と四国・愛媛県今治市を全長約60㎞で結ぶ道路です。
2006年に全線開通。海上を自転車で渡れるという珍しい道路であることから注目度も高く、国内のみならず世界の自転車愛好家たちが訪れる人気のサイクリングルートとして多くの人に親しまれています。尾道と今治のルート間には、それぞれ橋で結ばれた向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島という6つの大きな島があります。個性溢れる島内をめぐれるのもしまなみサイクリングの大きな魅力でもあるのです。
島の中には魅力的なお店もいっぱい!
-
02
②普段自転車に乗っていなくても大丈夫?
初心者の方でも走破している人はたくさんいるので大丈夫です。ただし目的地まで距離があったり、想像以上のアップダウンにめげそうになることもあるので、日程や体力と相談して事前にきちんと計画することが大切!
しまなみ海道は、サイクリストもわかりやすく整備されているので安心して走ることができます。その理由は、車道左端にある幅20cmのブルーライン。尾道から今治までのルートに整備されていて、サイクリング初心者にもやさしく道案内をしてくれます。
-
03
③レンタサイクルはどうやって利用するの?
しまなみ初心者の方におすすめなのは、公営の「しまなみレンタサイクル」。海道沿いに13ヶ所もターミナルがあるので、広島県側・愛媛県側どちらからでも簡単にサイクリングが始められ、好きな島だけサイクリングでめぐることもできます。
しまなみレンタサイクル尾道駅前ターミナル
「しまなみレンタサイクル」の魅力は、どこのターミナルでも乗り捨てができること。
「片道走ってみたけど、帰りはちょっと体力的にきついかな」という時や、時間をめいっぱい観光に使いたい時など、必ず同じ場所に返却しなければいけないプレッシャーがないのが嬉しいですよね。申込書の控えは返却までなくさなにように
レンタルできる自転車は、いわゆるママチャリのようなシティサイクルからクロスバイクやマウンテンバイクなどのスポーツタイプまで。ターミナルによっては、電動アシスト付き自転車やタンデムと呼ばれる二人乗り自転車もあります。
【しまなみレンタサイクルの料金】
■大人1台1,000円(小学生以下は300円)
■電動アシスト付きは6時間の時間制限で大人1台1,500円
■タンデム自転車は1,200円
プラスで保証料金が大人1,000円、小学生以下が300円かかります。保証料金は、借りたターミナルにと同じところで返却するとキャッシュバックされるしくみです。クロスバイクは人気なので予約時に希望しておくと安心
レンタサイクルは事前の予約がおすすめ!レンタルしたいターミナルの場所により受付が違うのでご注意を。
【広島県側のターミナル】
(一社)しまなみジャパン
TEL:0848-22-3911(年末年始休み)
HP:http://shimanami-cycle.or.jp/rental/(WEB予約可)
【愛媛県側のターミナル】
今治市サイクリングターミナル「サンライズ糸山」
TEL:0898-41-3196
※ゴールデンウィーク期間やお盆などの連休期間が予約を受け付けていない日がありますのでお問い合わせください。今治市サイクリングターミナル「サンライズ糸山」
最新のカッコイイ自転車に乗りたい!という方は GIANTストアのレンタサイクルストアがおすすめ。尾道側ではONOMICHI U2内にある「GIANTストア 尾道」で、今治側ではJR今治駅構内にある「GIANTストア 今治」を利用しましょう。
※今治~尾道間で、ロードバイクのみ乗り捨て可能。(要事前予約)
→GIANTストア 尾道
→GIANTストア 今治(Web予約可能)GIANTストア 尾道、GIANTストア 今治
-
04
④初心者は、今治⇔尾道の完走は難しい?
今治~尾道間は全長約75kmほど。また島を結ぶ橋に上るため高低差が70m程度あり意外とアップダウンが激しめ。ガチンコライダーは半日程度で走破してしまいますが、初心者の方は通常であれば約8~10時間ほどはかかります。
気持ちよく完走するためにも、時間に余裕をもって1日~2日に分けるなど無理のない計画をたてるのがベスト。
一般的なペースの目安は【1時間=10km】。プランニングの目安にしましょう。 -
05
⑤途中にトイレや休憩所はある?
しまなみ海道周辺にある、100ヶ所ほどの観光施設や農家民宿、喫茶店、道の駅などが「サイクルオアシス」として指定されており、サイクリストがトイレを利用したり、自転車の空気入れ、休憩に利用できるように整備されています。
サイクルオアシスの設置場所一覧は下記をチェックしてみてくださいね。
→【尾道側】
→
【今治側】サイクルオアシスの目印はこの共通マーク
-
06
⑥今治と尾道、どちらからスタートするべき?
特に正解はなく、どちらからでもOK!公営のレンタサイクルのターミナルはJR尾道駅・JR今治駅それぞれ駅近にあるので、到着次第すぐにサイクリングがスタートできます。一般的には、新幹線が通っている尾道のほうがアクセスに便利なためスタート地点に設定する人が多いようです。
見どころが多い尾道を半日楽しんでからのプランもおすすめ。
-
07
⑦走行距離をショートカットできる便利なバスや船はある?
しまなみ海道には鉄道こそないものの、船やバスがさまざまなルートで通っています。「往路で体調を壊してしまった」「予期せず時間が押してしまった」こういう時のために、ショートカットできるバスや船を知っておくと安心です。もちろんバスやフェリーを往復利用して島内だけを自転車でめぐるいいとこどりプランも組むこともできます。
ここではしまなみ初心者でも使いやすい便利な船の路線をいくつかご紹介します。
【尾道⇔瀬戸田(生口島)】
1日8往復。片道40分。しまなみ海道のほぼ真ん中・生口島と尾道を結ぶ航路。ハーフライドの計画にも使いやすい。
→瀬戸内クルージング
【今治⇔宗方(大三島)】
フェリー(大三島ブルーライン)は1日2往復。旅客船(とびしま)は一日1日8往復ほど。大三島の宗方港は素敵なミュージアムが点在しているポイント。もともと自転車ではアクセスしづらい場所だけど、船を使えば楽々アクセス。
→フェリー
→とびしま旅客船
【今治⇔土生(因島)】
1日8往復。大島(友浦港)、伯方島(木浦港)にも寄航し、アイランドホッピングにはもってこい。自転車が積み込めない便があるので要注意。
→芸予汽船また、しまなみエリアには今治と福山を結ぶ「しまなみライナー」や、今治と大三島を結ぶ「せとうちバス」などバス路線も充実。本数は30分~1時間に1本程度。
しまなみエリアの路線バスがまとまった下記のサイトが便利です。
→SHIMAP(しまっぷ)
■「しまなみ海道だけ自転車で満喫、 行き帰りは高速乗合バスでラクラク帰りたい!」という方におすすめなのはこちら。
しまなみ海道サイクルきっぷ
■My自転車としまなみを満喫したい方におすすめなのはこちら。
しまなみサイクルエクスプレス -
08
⑧途中で宿泊することもできる?
目的地までをひた走るのもいいですが、途中島内に泊まってゆっくり滞在することもできます。サイクリストのニーズに合わせた宿泊施設も多数あり、ここではオススメのホテルや旅館、ゲストハウスをいくつかピックアップしてご紹介します。
【尾道】
■商店街の空家を再生したゲストハウス「あなごのねどこ」
■交流と発信をテーマにした手づくりゲストハウス「ヤドカーリ」
【生口島】
■自慢のレモン風呂が楽しめる「旅館つつ井」
■サイクリングインストラクターが在中で安心「ちいさなお宿Link輪空」
【大三島】
■海辺の廃校を利用したノスタルジックなお宿「大三島ふるさと憩の家」
■身体もココロも気持ちいい「オーガニックゲストハウス&カフェ OHANA in 御島」
【今治】
■自転車ビギナーを包み込む安心感「シクロの家」
ほかにも、各エリアごとのサイクリスト向けホテルやゲストハウスなどをまとめたサイト「しまなみ自転車旅の宿」は便利。ぜひ参考にしてみてください。 -
09
⑨身軽にサイクリングしたい。荷物はどうしたらいい?
重い荷物はサイクリングの敵!必要最低限のものだけで軽快に走りたいですよね。そんな時におすすめなのが、佐川急便が提供している「しまなみ手ぶらサイクリング」というサービス。スーツケースなどの手荷物をその日のうちに次の宿泊先へ届けてくれるんです。
尾道・今治それぞれの提携している宿泊施設のみで利用可能。
提携先一覧は下記のサイトをチェック!
しまなみ手ぶらサイクリング朝ホテルへ預けたら、その日のうちにちゃんと次のホテルへ着いてた!
-
10
⑩どんな服装がいい?マストなアイテムはある?
一つの島の短い距離をゆる~く回るプランであれば、普段着と同じような服装でOK。少し距離があったり、スポーツ感覚で走るプランの場合は、上下とも伸縮性のある素材で動きやすいものを選びましょう。ジャージなどで十分!足元は履き慣れたスニーカーがよいです。
夏場は直射日光に注意。日焼け止めや帽子で対策を。暑い時期でも日が暮れると少し肌寒くなるので、薄い上着などがあると安心です。
必要なアイテムをピックアップしました。参考にしてみてくださいね。
【マストアイテム】
・携帯電話(体調不良時や事故などの緊急時のため)
・ドリンク ・日焼け止め ・保険証(またはコピー) ・お財布 ・タオル ・上記のものが入るバッグ
【あるとよいもの】
・上着(ウインドブレーカーのようなもの) ・レインコート ・帽子(ヘルメット未使用の場合) ・軍手(手の平の痛み対策) ・着替え(夏場はトップスだけでもあると◎)
・充電バッテリー ・ウエットティッシュ ・サドル用ジェルカバー(おしりの痛み対策) -
11
計画も楽しい「しまなみ海道」♪
しまなみ海道でのサイクリングは、自分の体力や興味に合わせて自由自在に計画できるのがいいところ。十人十色無限の楽しみ方があり、季節ごとに変化する美しい景色も何度でも訪れたくなる魅力でいっぱい。あなたらしいプランを組んで、安全で楽しいしまなみデビューをしませんか♪