飛騨高山の求心力♥外国人も大絶賛のハンバーガー専門店「CENTER4 HAMBURGERS」

岐阜県高山市、昔ながらの町屋の奥に佇むハンバーガー専門店、「CENTER4 HAMBURGERS(センターフォーハンバーガーズ)」。大手旅行サイトが企画した『外国人に人気のレストラン』ランキングで第2位に輝いたこともあり、海を超えてはるばるやってくるお客さんが後をたちません。なぜ高山でハンバーガーなのか?ちいさなお店がゆっくりとていねいに積み重ねてきたストーリーを紐解きに、オーナーの高中学さんをたずねました。

町屋の奥に広がる異国の香り

高山市の人気観光スポット、昔ながらの町屋が建ち並ぶ「古い街並み」からはずれた静かな通り。気づかなければ、通り過ぎてしまいそうな小さな間口の奥にCENTER4 HAMBURGERS(以下、CENTER4)はあります。訪れたのは、ランチタイム後の中休み。店先には“CLOSED”の看板がかかっているにも関わらず、お店の写真を撮る外国人観光客がちらほら。

町屋の奥に広がる異国の香り
外国人たちにまぎれて外観をぱしゃり。

入口に足を踏み入れると、長い廊下が続いてお店らしきものが見当たらず。ドキドキしつつ進んでみます。

廊下に沿って設けられた洋画のセットみたいなスペース。オールドアメリカンなシブい雰囲気が漂って、さっきまで高山の町を歩いていたとは思えない濃厚な世界観。一気に引き込まれてしまいます。

  • あとで聞いたところ、店内の混雑時、ドリンクを飲みながら待つことができるウェイティングスペースだそう。
    あとで聞いたところ、店内の混雑時、ドリンクを飲みながら待つことができるウェイティングスペースだそう。

奥まで行き着くと、お店の入口を発見。あたたかな灯りが漏れる外観は、初めて訪れたお店とは思えないアットホームさを感じさせてくれます。

置き土産に囲まれて

オーナーの高中 学(たかなか がく)さんは福岡生まれの東京育ち。高校卒業後、サッカー選手を目指してブラジルへ留学するもプロの道を断念。大学進学ののち企業に就職しますが、どこかしっくりこない日々が続いたそう。

「小さい頃、連れられて行った地元のハンバーガーショップに衝撃をうけた。目の前で作られていく感じとか、店員さんもフランクで。新鮮だった。」
少年時代から残るハンバーガーの記憶、もともと料理や人をもてなすのが好きだったこともあり、東京のハンバーガーショップで修行を積み店長に。しかしその後すぐには独立せず、興味のあった家具作りを学びため木工の盛んな高山で専門学校へ入学。このときが、高山の町との出会いだったそう。

置き土産に囲まれて
CENTER4でもスマイルは0円

高山に移り住み、暮していく中で再び湧きあがってきたハンバーガーへの想い。東京には帰らず高山でハンバーガーショップを開こう、そう決意したのは高山に来て1年後のことでした。
「地域の人が気軽に訪れてくれるお店をつくりたい。」という想いで、地元に根づいたお店を目指したものの、2006年のオープンから3年ほどは認知度があがらず苦労したそう。
そんな辛い時期、高中さんを励ましたのが高山の学校に定期的に英語を教えに来ていた外国人教師たち。ハンバーガーや店の雰囲気を気に入って、高山に来るたび通ってくれた彼らが、母国に帰ってSNSやガイドブックに広めてくれたのだそう。口コミでじわりじわりとお店の名前が浸透していき、今につながったと振り返ります。

ディナータイムは8割が外国人のお客さんだそう。

目に飛び込んでくるのは外国製の雑貨や洋服、車のナンバープレート、Tシャツ、お酒の空きビンに小さなマスコット。アンティーク好きだという高中さんがディスプレイ用に揃えたものかと思いきや、訪れた外国人客が置いていったものが多いのだとか。

国はさまざま、全てが溶け込んでいる店内は不思議と居心地がいい。
訪れた外国人客が「俺の国のがない!」と母国のお札をはさんでいくそう。

特に英語が流暢なわけではないという、高中さんやスタッフの方々。それでも店内の品々を見ていると、訪れてくれた一人一人のお客さんとのコミュニケーションを大切にしてきたことがよくわかります。時には、お酒好きだという高中さんを知ってか海外からビールが送られてくることもあるそう。

「A big hag ♡」 熱烈なLOVEメッセージも。

【数量限定】めくるめく飛騨牛バーガー体験!

この日は平日のディナータイムでしたが、オープン後はあっという間に満席に。迷うことなくオーダーしたのはお店の名物「飛騨牛ハンバーガー」。

オープン当初にはなかったというメニューだそうで、高中さんは、「うちのウリはハンバーガーで飛騨牛じゃない。当時はとんがってたんです。」と苦笑。あるときに、お客さんから「ハンバーガーがおいしいのはわかった。でも作ってみたら?」という提案を受けて考えが変わったそう。そしてやるからにはとことん旨いものにしようと決意したのだとか。

【数量限定】めくるめく飛騨牛バーガー体験!
飛騨牛ハンバーガー (税込2,650円)

「お肉を食べている」食感を追求し、使う部位やその比率など徹底的に試作を重ね理想に近づけたという至極のパテ。一頭から3kgしかとれない希少なランプ肉を使用しているため、入荷が安定せず日によってつくれる個数にはバラつきがあるそうですが、それだけクオリティにも味にも自信がみなぎっています。

表面からもわかるごろっと感。バンズが見えなくなるほどの大きさ。

こだわりはまだまだ。一般的に一緒にサンドするトマトと玉ねぎがここでは別添えに。高中さんいわく、水分が多いためサンドすると全体のバランスが崩れてしまうのだとか。「でもハンバーガーを構成する上では必要な要素。そのまま食べれるようアレンジして提供してます。」
このひと手間からも並々ならぬ情熱が伝わってきます・・・!

これだけでも十分おいしすぎるっ。

表面がカリッとしたバンズは厚みがあってふかふか。地元民ではない高中さんの熱意に開業時から賛同してくれたという、地元のパン屋さんが作るものだそう。優しく持ってパテの上にふんわりとセット。見た目はいたってシンプルですが、「これは、絶対に、おいしい。」そんな確信が脳内を占拠。

いただきます!

バンズのすぐ下に待ってましたという存在感のお肉。しっかりした弾力で噛みしめさせてくれるのに柔らかい。口の中で肉汁がじゅわりと染み出してきます。シンプルな味付けゆえ、お肉の旨みに集中できるもうれしいところ。甘くないバンズとも相性抜群。最後のひと口までとことんお肉を感じさせてくれます。
こんなにひと口ひと口に感動して、愛おしくなるハンバーガーは初めてでした。

ずっと口の中にいてほしい・・・

加えて感動したのがポテトのおいしさ。ほくほく感とほどよい塩気に手が止まりません。これは主役級のレベル感でした。

せっかくなので、場の雰囲気に背中を押してもらい異文化コミュニケーションに挑戦。店内にいた外国人カップルに、おそるおそる話しかけてみました。
「エ、エクスキューズミー(カタカナ英語)」
単語を並べたててなんとか意思疎通。快く撮影に応じてくれたお2人、サンキューソーマッチ!

彼女の豪快な食べっぷり。彼もテンションUPしちゃいますよね。

久々の英語が通じて気をよくした筆者。カウンターで食べていたカップルにも話しかけちゃいました。日本人にとっては異国情緒たっぷりな店内が、外国人にとってはどこかホームのように感じるのかもしれないな~と感じたのでした。

男性はハンバーガーに夢中。お食事中すみませんでした!

飛騨牛バーガーはランチとディナー合わせて30~40食程度の数量限定。基本的に予約は受け付けていないので、確実に食べたい場合は、開店と同時の早い時間帯で席のみの予約おすすめします。(土日祝祭日のランチタイムを除く)
予約、土日祝祭日のランチタイムの事前受付に関してはこちらをチェック

ネクスト“CENTER4”に熱視線・・・

店名にある“CENTER4”は、以前趣味のスノーボードをしに通ったという北海道・ニセコにあるスキー場のコースの名前が由来。難易度の高い“CENTER4”は、高中さんにとってチャレンジ精神を掻き立てられる場所だったそう。自分に制限をつけない、その姿勢は今も変わりません。

ネクスト“CENTER4”に熱視線・・・

今後も挑戦を続けるという高中さん。高山市の中心に流れる宮川の畔にビールとウイスキーをメインとした新たなお店を開店する予定だそうで、準備中のお店を特別に見せてもらえることに。
「すぐそばの川に降りて飲んでもいいし、ふらっと来てふらっと帰れるような自由な場所にしたいと思って。」

街灯も少ない川沿い。ぽつんと漏れる明かりに誘われてしまう。

店内は、高中さんの好きなものを(私物も)つめこんだまさに大人のための秘密基地。什器やインテリアは一点もの。空間づくりは、家具作りの中で学んだ人間工学も生かされているそうです。

貴重なウイスキーコレクションがずらり。

おもしろいと思うモノ、カッコいいモノを作りたい。そんな高中さんの妥協なきスピリットがうかがえる新店は、お客さんの色が重なってできていったCENTER4とはまた違う色を見せてくれるはず。

元々は一枚の看板だったというシェルフ。職人さんに無理言ってリメイクしてもらったそう。

「早く誰かに見せたかったんだよ~」と笑う高中さん。オープン日はまだ未定とのことですが、必ずオープンさせるそうです(笑)。もうすでに始まっている高中さんの次なる挑戦から目が離せません。

新店の名前は「OLD MILL(オールドミル)」

高山へ行く理由になりうる“おいしいもの”

今回高中さんにお話を聞いて確信したこと。それは、どんなに人気店になってもCENTER4がやることはひとつ。自信を持ってひたすらに、おいしいと思えるハンバーガーをつくり続けるということです。カジュアルでワイルドでオープンマインド。ハンバーガーそのものを表現しているような「CENTER4」での体験は、きっとまた私の足を高山に向かわせる気がしてなりません。胃袋も心も鷲掴みにされるハンバーガーに、どうやら出会ってしまったようです。

高山へ行く理由になりうる“おいしいもの”
絵も描いちゃうほどおいしいよね。

関連スポット

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    CENTER4 HAMBURGERS

    ハンバーガー
    岐阜県高山市上一之町94
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