東京から新幹線とバスで約4時間半。山形県尾花沢市にある銀山温泉は、大正・昭和時代に建てられた趣ある木造旅館が建ち並ぶレトロな温泉街です。 日帰りでも楽しめますが、温泉街の風情をとことん満喫したいなら断然宿泊がおすすめ。今回は銀山温泉の中でも指折りの歴史をもち、レトロな雰囲気が大人の女子旅にぴったりな「能登屋旅館」を訪ねてきました♪さらに、あわせて楽しみたい温泉街の食べ歩きグルメや立ち寄りスポットもご紹介します!
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銀山温泉ってどんなところ?
江戸時代初期、大銀山として栄えた延沢銀山の坑夫が発見したことからその名がついた銀山温泉。その後、大正末期から昭和初期にかけて銀山川のほとりに次々と旅館が建てられ、温泉地としてにぎわうようになりました。
当時の建物は今も残されていて、タイムスリップしたような感覚に。木造の温泉宿やみやげ店などが軒を連ねるノスタルジックな街並みは、どこを撮っても絵になるところばかり!国内はもちろん、海外からもたくさんの観光客が訪れる人気ぶりです。
銀山温泉の最寄り駅・JR大石田駅までは、JR東京駅から山形新幹線で約3時間半。JR大石田駅から銀山温泉までは路線バスが1日5本運行し、所要時間は約40分です。空路の場合は、山形空港から1日2
本運行する直通バス『おいしい山形空港観光バス』を利用しましょう。どちらのバスも銀山温泉が終点で、バス停から続くゆるやかな坂道を5分ほど歩いて下ると温泉街に到着します!こぢんまりとした温泉街です
温泉街は車が進入禁止なので、車の往来を気にせずに散策できるのもうれしいポイント。温泉街の入口にある「あいらすげ~な」でハイカラさん風の着物をレンタルして温泉街を歩くのも女子に人気ですよ。
- あいらすげーな
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- 山形県尾花沢市銀山新畑438
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- 0237282811
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- 9:00-16:00
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【電話番号・補足】冬季は0237-28-2322(仙峡の宿 銀山荘)
【営業時間・補足】16時最終受付
【定休日】水・木曜(冬季は休業)
【最寄り駅】大石田(山形)
【URL】http://ginzanso.jp/I_rasgayna/
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国の重要文化財に指定された銀山温泉のシンボル「能登屋旅館」
銀山温泉の街並みの中でひときわ目を引くのが、老舗の温泉宿「能登屋旅館」。温泉街の入口から歩いて約3分、能登屋旅館の創業者で銀山開拓の祖でもある「木戸佐左ェ門」の名前が記された鏝絵(こてえ)が印象的な建物です。
入母屋造りの堂々とした建物
鏝絵とは建物の壁や戸袋に見られる漆喰装飾で、左官職人が鏝を使って描くことからそう呼ばれます。遠くから眺めても十分美しいのですが、近寄ると技の細かさにびっくり。もはや職人技というより芸術の域!
能登屋旅館をはじめ周辺の旅館の建物にはたくさんの鏝絵が見られ、かつてはそれぞれの旅館が豪華さを競っていたとか。鏝絵を探しながら温泉街をめぐるのも楽しいですよ♪左官職人の技が光る鏝絵
館内は純和風の落ち着いた雰囲気で、エントランスやロビーにもしっとりとした風情が漂います。「こんな素敵な宿に泊まれるなんて…」と、客室に向かう前から期待が高まります♪
「能登屋」の文字が刻まれた看板にも風格を感じます
木のぬくもりを生かした館内
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上質なひとときを過ごせる客室がそろいます
「能登屋旅館」には本館と別館があり、本館には川側と山側の客室が全12室、別館には山側の客室が全6室。温泉街の景色を一望できる川側の客室は特に人気なので、早めの予約がおすすめです。
本館3階の和室「春雨」
大正時代の建物が現役で活躍する本館の和室は、広々とした造りでゆったりとくつろげます。障子枠の飾り細工やレトロなランプシェードなど、和と洋が調和したインテリアも素敵。窓際に設けられた広縁からは、人が行き交う温泉街をのんびりと眺められます。
大正ロマンの趣にあふれた客室
別館は歴史を感じさせる本館とは趣が異なり、モダンでスタイリッシュな雰囲気です。山に面した客室が中心なので、緑を眺めながら静かなひとときを過ごしたい場合におすすめ。吹き抜けで天井が高く開放感もたっぷりです!
別館2階の和室「ひぐらし」
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心をくすぐられる館内のレトロスポット
館内には大正時代の趣を感じるスポットがたくさんあって、思わず写真を撮りたくなります。中でも創業時からの姿を留める階段は見どころのひとつ。丁寧に磨き上げられた床板や手すりの飴色のツヤに、職人技の粋を感じさせる細部の飾り彫り…。能登屋旅館が歩んできた長い年月やさまざまな物語を伝えてくれているかのようです。
本館3階の休憩スペースの脇にあります
丁寧に磨き上げられた床板や手すりの飴色のツヤに、職人技の粋を感じさせる細部の飾り彫り…。能登屋旅館が歩んできた長い年月やさまざまな物語を伝えてくれているかのようです。
蝶や花のモチーフの飾り彫り
温泉宿への女子旅で欠かせないものといえば、ガールズトークの時間!客室階には談話室も設けられていて、こんな優雅な空間ならおしゃべりもますます弾みそうです♪
本館4階の談話室は吹き抜けの天井がユニーク
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やっぱり気になる…お風呂をチェック!
能登屋旅館には男女別の大浴場のほか、貸切の洞窟風呂と展望露天風呂(冬季は閉鎖)があります。大浴場にはそれぞれ露天風呂が付いていて、ここちよい静寂に包まれながらゆったりできます。
たっぷりのお湯で満たされた内湯
冬は雪見風呂も楽しめます
銀山温泉のお湯はほのかに硫黄の香りがするのが特徴で、切り傷や神経痛などに効能があるといわれています。少し熱めの湯に浸かれば、体が芯からポカポカになりますよ。
貸切の洞窟風呂は能登屋旅館の開業当時からあるという名物風呂で、フロント脇の階段を下りた地下にあります。名前の通り岩の壁に囲まれた湯船が設けられ、湯気に包まれた室内はスチーム効果でお肌もぷるぷるになりそうです♪こんこんと湧き出る源泉掛け流しのお湯
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ガス灯に照らされた夜の街並みをおさんぽ
銀山温泉の街並みの美しさが際立つのが夜。日が沈んで辺りが暗くなると、橋のたもとに建つガス灯に明かりがともり、温泉街がいっそうロマンチックな雰囲気に…
日没とともにガス灯がともります
どの季節も情緒たっぷりですが、より幻想的なムードを楽しみたいなら冬がおすすめです。ガス灯のやわらかな光と降り積もった雪が織りなす風景は、寒さを忘れそうなほどの美しさ!冷えた体を温泉で温めるのもまた贅沢なひとときです。
はらりと舞散る雪がきれい写真提供:尾花沢市
能登屋旅館
【住所】山形県尾花沢市大字銀山新畑446
【電話番号】0237-28-2327
【チェックイン/アウト】チェックイン/14:00から チェックアウト/10:30まで
※ご宿泊のプランに別途設定がある場合はそちらが優先されます。
【URL】http://www.notoyaryokan.com/ -
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銀山温泉で食べたいおすすめおやつ3選
ここからは、銀山温泉で訪れたいグルメスポットをご紹介!散策中のひと休みに立ち寄ってみてくださいね。
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【その①】ふわとろ食感が魅力♪「野川とうふや」の立ち食い豆腐
温泉街の入口からすぐのところにある「野川とうふや」は、創業100年の老舗豆腐店。散策中のおやつとして観光客に人気なのが「立ち食い豆腐」です。
箸で持ち上げるのが難しいほどやわらかく、口に入れるとほろほろとほぐれていく絶妙な食感!甘めの自家製ダレとの相性も抜群です。近くの足湯に浸かりながら食べるのがおすすめですよ。立ち食い豆腐(170円)
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【その②】地元産のそば粉を使った「伊豆の華」の蕎麦ソフトクリーム
銀山温泉のある尾花沢市は、古くからそばの栽培が盛ん。温泉街の中ほどにある「伊豆の華」では、地元産のそば粉・最上早生で作る手打ちそばや、そば粉を使ったスイーツが味わえます。
おすすめは「蕎麦ソフトクリーム 黒蜜きなこがけ」。煎ったそば粉の香ばしさと黒蜜の濃厚な味わいがマッチした、お店自慢のメニューです。
「伊豆の華」は、温泉街では夜遅くまで営業しているお店のひとつで、お酒の提供もしています。2階席からは温泉街が一望できるので、夜景を眺めながらお酒を楽しむのもいいですね。蕎麦ソフトクリーム 黒蜜きなこがけ(680円)
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【その③】カリカリ&もっちり!「はいからさん通り」のカリーパン
温泉街の奥にあるテイクアウトグルメと軽食のお店「はいからさん通り」。鮮やかなピンクの外観が目印で、「カリーパン」が名物です。山形県産の小麦粉・ねばりごしを使った生地は、外はカリカリ&中はもっちり。キーマカレーのようなひき肉たっぷりのスパイシーなカレーが入っています。テイクアウトはもちろん、店内でゆっくりと味わうこともできますよ。
カリーパン(210円)
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マイナスイオンたっぷりの滝でリフレッシュ♪
銀山温泉では自然散策を楽しめるのも魅力のひとつ。温泉街の突き当たりにある公園では、落差約20mの「白銀の滝」を間近に眺められます。勢いよく落ちる水の音と澄み切った空気に包まれ、すがすがしい気分になります。
レトロな風情にあふれ、おいしいグルメや豊かな自然も楽しめる銀山温泉。歴史ある温泉宿で過ごすひとときは、自分へのごほうびになりそう。次の女子旅は銀山温泉で、ロマンチックな気分にどっぷりと浸かりましょう♪滝つぼの近くまで歩いていくこともできます
- 白銀の滝
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- 山形県尾花沢市銀山新畑地内
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- 0237-28-3933
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【住所】山形県尾花沢市銀山新畑
【電話番号】0237-28-3933
【交通】最寄り駅:大石田
【アクセス】JR大石田駅西口からはながさバス銀山線で40分、バス停:銀山温泉下車
東北中央道東根ICから国道287号・13号・347号、県道29号・188号経由35km