日本海に面した山形県酒田市は、雅な雰囲気漂う港町。江戸時代の運送船・北前船がもたらした明治時代の農業倉庫や華やかな料亭建築が今なお街並みに残ります。オシャレなアートスポットや豪華なランチが楽しめるレストランなどに立ち寄りながら街をのんびり散策しましょう♪
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酒田を代表するビュースポットへ
市内の街歩きで欠かせないスポットといえば「山居倉庫」。JR酒田駅から庄内交通バス「湯野浜温泉行き」に乗り、約5分。バス停「山居倉庫前」で下車するとすぐ目の前にあらわれる趣のある建物が「山居倉庫」です。
明治26(1893)年に建てられた米保管倉庫「山居倉庫」
鮮やかなグリーンがきれい!
「山居倉庫」で立ち寄りたいのがケヤキ並木!土蔵づくりの12棟からなる倉庫の脇に続くケヤキの木々は、夏の高温や日本海の強風から蔵を守るためケヤキが植えられたのだそう。どの時季も四季折々の美しさを楽しめますが、写真を撮るなら初夏がオススメ。日の光りがケヤキに差し込みキラキラと輝く、素敵な空間が広がります。
売店では伝統工芸品も販売
カラフルな御殿まり
12棟のうち、3棟はレストランや売店、「庄内米歴史資料館」になっています。売店には酒田銘菓やかわいらしい民芸品もあるので、おみやげ探しにもぴったりですよ。
周辺の予約制駐車場
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庄内の新鮮食材がたっぷり♪ 酒田フレンチで贅沢ランチ
ランチは、「山居倉庫」から14分ほど歩いたところにある百貨店「マリーン5清水屋」5階の「レストラン ロアジス」でいただきましょう!
酒田市のある庄内地方は、四方を海と山に囲まれたおいしい食材が豊富なエリア。市内では、庄内産の食材を生かしたフランス料理を“酒田フレンチ”と呼び、地元で長く親しまれています。トリコロールのフランス国旗が目印です
淡いブルーグレーのファブリックがやわらかい印象
「旅行中のランチはいつもよりちょっと贅沢したい!」という人にオススメなのが「ロアジススペシャルランチ」。旬の食材をメインに使った肉や魚料理など全6品のコースです。その日に仕入れた食材を使うのでメニューは時季によって異なります。
「ロアジススペシャルランチ」(3000円)
厚みがあるのにやわらかいもち豚の煮込み
庄内浜で獲れたさわらのポワレ
山形で生まれた米「つや姫」を使ったキッシュ
コースのラストは華やかなデザートの盛り合わせ
この日のメインは、赤ワインで煮た厚みのある「もち豚の煮込み」と、ふわっとした食感の白身と濃厚なソースが相性ぴったりの「さわらのポワレ」。味はもちろん、ボリュームも大満足!
彩り豊かなデザートの盛り合わせは、少しずつ色々なスイーツを食べたい女子にうれしい一品です。
ちょっと豪華なご褒美ランチを存分に楽しむために、おなかを空かして訪れてくださいね。- レストランロアジス
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- 山形県酒田市中町2-5-1
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- 0234240112
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【営業時間】11:30~13:30(14:00閉店)、17:00~19:30(閉店は21:00)
【定休日】水曜
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素材の味を生かしたイタリアンジェラートでスイーツタイム♪
女子旅に欠かせないものと言えば…スイーツ!!
地元で愛されている「カフェeジェラート モアレ」の手作りジェラートはいかがですか? 「カフェeジェラート モアレ」は「レストラン ロアジス」からは歩いてすぐの商店街にあります。「ダブル」(320円)
笑顔が素敵なご主人に会いたくて訪れる常連さんも多いそう
食べごろフルーツのフレーバーが並びます
店内のショーケースには、旬のフルーツを使ったフレーバーをメインに常時17種類がずらり!チョコや抹茶などの定番から、季節の食材を使った限定メニューが楽しめます。
ミックスして食べてもおいしい♪
ニューはシングル、ダブル、トリプルと、5種盛りのスペリオール。何にしようか迷いながら、いちごのシャーベットとあずきかぼちゃのダブルをチョイス。 ピンク色がきれいないちごのシャーベットは、ほどよい甘さと酸味がまるでいちごそのものを食べてるよう。後味もさっぱりしてるので、食後のデザートにもぴったりです。一緒に盛り合わせたあずきかぼちゃは、クリーミーで濃厚な味わい。あずきの食感もアクセントになっています。
「スペリオール」(400円)
色々なフレーバーを味わいたい人には、スペリオールがオススメです。5種類のジェラートの盛り合わせがなんと400円! ホワイトチョコレートを練り込んだ「淡雪」やラムレーズンが入りの「マラガ」などさまざまなフレーバーを食べ比べできるので、女性にはうれしいメニューですね♪
「カフェeジェラート モアレ」ではジェラートのほかに、ピザやもちもちの生パスタが味わえる家庭的なイタリアンメニューも充実しているので、ランチやディナーでも利用できますよ。周辺の予約制駐車場
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艶やかな酒田舞娘の踊りにうっとり
「西の堺、東の酒田」とかつては言われたほど海運で栄えた酒田には、当時の華やかな文化が偲ばれるスポットが街のなかに残されています。「カフェeジェラート モアレ」から歩いて8分。江戸時代の料亭「相馬屋」を修復・改装した「舞娘茶屋 雛蔵畫廊 相馬樓(まいこちゃやひなぐらがろうそうまろう)」もそんな由緒ある建物のひとつです。
モダンな印象の朱色の塀。建物は国の登録有形文化財建造物に指定されています
入り口にある松竹梅のデザインが施されたレリーフ
現在は、酒田舞娘(舞娘とは舞妓の酒田独特の呼び方)の踊りや画家であり詩人の竹久夢二の作品が鑑賞できる施設に。和情緒あふれる雰囲気に外国人観光客も多く訪れる注目の観光スポットです。
毎日14時から始まる華やかな演舞
室内には赤い毛氈が敷かれています
1階は喫茶室とみやげ品の売店、展示室があり、2階は酒田舞娘の演舞と食事が楽しめる大広間を備えています。ほんのり赤い紅花染めの畳の上で舞う舞娘の姿を眺めていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に♪ 演舞鑑賞後は舞娘さんと記念撮影ができるサービスがあるのもうれしいですね。
【山形・酒田】 舞娘御膳
¥8,000
更新日:2024/03/19
周辺の予約制駐車場
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優雅な庭園と大正ロマンを偲ばせる建築を堪能♪
「舞娘茶屋 雛蔵畫廊 相馬樓」から歩いて13分ほどのところにある「本間美術館」では、“出羽富士”と呼ばれる鳥海山を借景としたみごとな庭園と別荘や迎賓館として使われていた京風木造建築が楽しめます。
太鼓橋を渡って庭を回遊します
酒田の大地主・本間家が戦後創立した「本間美術館」には、古美術から現代美術まで幅広いジャンルの美術品約3000点がコレクション。その展覧会場に隣接されているのが、本間家の別荘「清遠閣(せいえんかく)」と日本庭園「鶴舞園(かくぶえん)」です。
遠くに富士山のかたちに似た鳥海山が望めます
池とその周囲をぐるっと廻って鑑賞する“池泉回遊式庭園”のひとつ「鶴舞園」は、小さな橋や灯籠、小道があり、園内を散歩するように美しい庭が楽しめます。紅葉の季節には庭が真っ赤に染まるなど、季節によって表情が変わるのも趣があってステキなんです。
2階からは「鶴舞園」を一望
酒田の迎賓館として利用されていた「清遠閣」では、館内の調度品の細工に注目です! 大正ロマンを感じさせるレトロでモダンなテーブルや照明には飾り彫りや組子が施され、とてもおしゃれ♪
小さなハート型がくり抜かれたテーブル
今見ても古びないデザインの照明がところどころにあります
壁に映った影を見ると枝に鳥が止まっているように見える風流な隠し彫り
館内に設けられている喫茶室では、コーヒーや抹茶、お菓子をいただきながら「鶴舞園」が一望できるので、時を忘れてゆったりと過ごすのもいいですね。
周辺の予約制駐車場