渋谷から最終地点のみなとみらいまで走る、東急東横線。沿線上には代官山や中目黒、自由が丘など、旬のおしゃれタウンが並び、東京きっての人気を誇る路線として知られています。
そんな東横線沿線で最近注目度が急上昇しているのが、大倉山。渋谷からわずか30分圏内ながら、豊かな緑が色濃く残る駅周辺は横浜市でも指折りの高級住宅街で、多くの地主や大企業のトップが住居を構えることでも有名です。治安の良さから近年住民がグンと増加しており、駅前にはハイセンスなカフェや個人経営のレストランが急増。東横線の新名所となりつつある大倉山で、マストチェックなスポットをご紹介します。
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目利きのオーナーが自ら仕入れるコーヒーが定評! 自家製スイーツも絶品な「TERA COFFEE and ROASTER」
大倉山駅で下車し、脇道を歩くこと約1分。コーヒーの香ばしい香りが漂う先は、真っ白な壁。こちらが大倉山のグルメな住民を唸らせるコーヒー専門店、「TERA COFFEE and ROASTER(テラコーヒーアンドロースター)」です。
ガラスのドアを開けて、いざ店内へ。まずはコーヒーの濃厚な香りに、次にショーケースにずらりと並ぶ豆の数々に圧倒されます。じつはこちらのお店、同じく東横線・白楽駅にて人気を集めるコーヒー店の2号店。白楽ではテイクアウトのみの営業だったものの、こちらではイートインスペースも完備。カフェとしても利用できる便利さから、他県から訪れる人も続出しているとか。
こちらの魅力はなんといっても、オーナーの寺嶋さんが厳選するスペシャリティコーヒー。季節によってラインナップが変わる豆の種類は、常時25種ほど。どれもオーナーが自ら厳選した、こだわりの豆ばかり。
昔からコーヒーが大好きだったというオーナーの寺嶋さんは、もとはサラリーマン。働きながらもコーヒーへの情熱が冷め止まず、趣味でコーヒーの生産地に足を運ぶことも。その後、開店資金を貯めて独立。1種1種味を確認し、納得したものだけを仕入れるスペシャリティコーヒー専門店をオープンしました。もちろん豆はすべて、自家焙煎。店内に設置されている焙煎機で毎朝、約50キロもの豆を焙煎するのだそう!
焙煎した豆はひと粒ずつ、手作業で選定する丁寧さ。そんな寺嶋さんの豆は通常よりも深煎りで、しっかりとした風味が特徴的。ということで、オススメの一杯をいただいてみることに。
この日頼んだのは、寺嶋さんイチオシのエチオピア産「ゴティティ イルガチェフェ」(420円)。果肉をわざわざ水で洗い落とす“ウォッシュト精製”を用いているため、雑味のない、澄んだ味わいに仕上がるのだとか。豆を挽く音とともに漂うなんとも言えない香りに、うっとり…!
コーヒーとともに欠かさずいただきたいのが、自家製スイーツ。素材にうんとこだわったスイーツメニューはケーキ専門店にも劣らぬクオリティで、それだけを買いに来るファンも多数。「ガトー・ショコラ」や「ティラミス」、「チーズケーキ」などのベーシックなメニューもいいけれど、ここならではの味を求めるなら「モカチーズケーキ」(390円)を!
オーダー後は、店内のカフェスペースへ。シンプルながら趣のある内装が、カフェタイムを一段優雅に演出してくれます。
店内に所狭しと並ぶ雑貨類を見て回るのも、楽しみのひとつ。寺嶋さんセレクトのコーヒーミルやポットのほか、お店のオリジナルキャラクターを描いたマグカップも。コーヒー好きな友人のギフトとしても、喜ばれること間違いなし!
お待ちかね、コーヒーとケーキが到着。まずはカップを掲げて、芳醇な香りを満喫。そして一口含むなり、フルーティーな風味、なめらかな舌触りと、感動が押し寄せます。これまで飲んできたコーヒーはなんだったの!?と、愕然としてしまいそう!
モカチーズケーキはフォークを刺した瞬間、その弾力にびっくり。ニュージーランド産のクリームチーズにエスプレッソとコーヒーリキュール、コーヒーエッセンスを混ぜて完成するというケーキは、まるでクリームチーズをそのまま食べているかのような濃厚さ。チーズとコーヒーの驚くべきマリアージュの、病みつきに。おいしいコーヒーにどっぷりと魅了されたら、帰りに豆を購入するのもお忘れなく。迷ったら躊躇せずに、寺嶋さんに聞いてみましょう。ひとつひとつ香りを確認しながら、お気に入りの豆を選べます。
豆とともに買いたいのが、自家製スコーン(220円〜)。プレーンとコーヒー味の2種類がありますが、こちらもおすすめはコーヒー味。エスプレッソを練り込んだ生地に、エスプレッソ味のアイシングをたっぷりとトッピング。このふたつが揃えば、翌朝のモーニングがカフェ仕様に!
周辺の予約制駐車場
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大倉山イチ予約が取れない人気店! 本格イタリアンの「オステリア イタリアーナ コバ」
カフェタイムを楽しんだら、大倉山をぶらりと散歩。そしてディナータイムに訪れたいのが、「オステリア イタリアーナ コバ」。昨年9月にオープンしたばかりながら、連日大盛況。本格イタリアンを手軽に味わえると話題を呼び、大倉山でもっとも予約が取れない店のひとつに!
大倉山駅から綱島街道を菊名駅方面に歩くこと、徒歩10分ほど。都心の一流レストランを連想させるモダンな外観が、目的地です。
無機質なコンクリートの壁に、パープルを基調としたインテリアが目を引く店内。洗練された空気感が、非日常感を際立たせます。
料理を手がけるのは、オーナーシェフの古賀雅仁氏と弟さん。横浜で生まれた古賀さんは幼い頃に父親の転勤に伴い、イタリア暮らしを経験。兄の雅仁さんは当時、イタリアで食べた美食の数々が忘れられず、高校卒業後、料理の道へ。専門学校を卒業後はホテルやカフェ勤務を経て、昨年9月、念願の本店舗をオープン。同じく料理の道を進んでいた弟さんを誘い、二人三脚で営んでいるそう。
雅仁さんがコンセプトとして掲げるのが、神奈川県の食材にフューチャーしたイタリアン。「贅沢な食材を素敵な空間で、リーズナブルに食べていただきたい。日常のなかの非日常を楽しんでもらえたら」という言葉の通り、デザートを含む全5品のコースは4,800円というお手ごろ価格。ちなみに全7品は6,000円で、ディナーはこの2択から選ぶシステム。
今回はディナーのコースより、前菜、メイン、パスタの3皿をご紹介します。(※内容は季節によって変動)彩り豊かな前菜は、「牡蠣とポロネギの冷製」。ポロネギは1時間半ほどじっくり煮込み、トロトロの状態に。ビネガーでマリネに仕上げしっかり冷やしたものを、チェリートマト、出汁のジュレとともに、岩手県産の生牡蠣の上にトッピング。
牡蠣のほどよい塩味とやさしいビネガーの酸味が、相性ばつぐん。トロりととろけるようなポロネギ、プチっと弾力のあるトマト、なめらかな牡蠣と、異なる食感のハーモニーも極上!その日によって種類が異なるパスタは、どれも自家製の手打ち麺を使用。この日は神奈川県産のやまゆりポークを使い、ボロネーゼ仕立てに。まるでひまわりのようなデコレーションにも、心を奪われます。
カルダモン、クミン、カエンペッパー、スターアニスなど数種類のスパイスを使用したラグーソースは、奥行きのある大人な味わい。ほどよい苦みが、甘みのある肉汁を引き立てます。また弾力のあるフェットチーネと、濃厚なソースがベストバランス。ラストのメインは、「蝦夷鹿のロースト 安納芋と洋ナシのキャラメリゼ」。漆黒のプレートに食材の色味が映え、まるで一枚の絵画のような美しさ!
蝦夷鹿は高温のトースター「サラマンダー」で30秒焼いては休ませる、という工程を複数回繰り返すことで、しっとりとジューシーに焼き上げたのがポイントだとか。その言葉の通り、ナイフを通した瞬間、あまりの柔らかさに驚くこと必至。口の中でジュワっと溢れ出す肉汁に、酸味を生かした赤ワインソースがさらなる旨みを加えて。また焦がしバターでソテーされた安納芋、洋ナシ、かぶが、季節感を演出します。店内にはカウンター席も完備しており、ひとりでも違和感なく食事を楽しめます。急に空いた休日、ぷらっと電車に飛び乗り、大倉山グルメを満喫する旅へ出てみてはいかがでしょう?
- Osteria Italiana COVA
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- 神奈川県横浜市港北区菊名6-21-30 REUGE NOIR 1F
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- 0452981537
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- 昼 11:30 - 15:00(13:30) 夜 1…
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更新日:2024/03/28
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