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今すぐ実践!いつもの旅に学びをプラス~「旅育」のすすめ

夏休みに入り、旅の準備を進めている方も多いのでは? どこかへ行きたいと思いながら、時間や費用など、敷居が高いと感じている方もいる方も多いかもしれません。 旅は行っている間が楽しいだけではなく、日常の生活や人生を豊かにしてくれるもの。 私は自身の子育ての経験から「旅育メソッド」を提唱していますが、旅は親子の絆を深め、子どもが大きく成長できる最高のステージです。一度の旅の経験が子どもの人生を変えることもあり、夏休みはそんな旅育のチャンスです。 今年は、家族旅行に学びをプラスしてみませんか? 時間やお金をさほどかけずとも、親御さんのちょっとした働きかけで、子どもは旅で大切なことを学び成長します。 「なぜ今、旅育なのか?」、そしてすぐに実践したい「いつもの旅を学びに変えるヒント」を紹介します。

  • 子どもの日常は狭い。旅で「社会の広さや多様性」を学ぶ

    核家族化が進み、子どもが社会と接する機会が少なくなっています。日常で接する大人は、親御さんや学校の先生ぐらい。ある意味偏った日常が「世の中のすべて」だと思っている子どもが少なくありません。
    旅では、生まれや育った場所、年齢も異なる様々な人との出会いがあります。親も気に留めていなかった子どもの良い点を発見し褒められ、それが子どもの大きな自信になることもあります。また、いつもとは異なる景色や体験に刺激を受け、疑問をもつことも多いでしょう。

    旅へでると「自分の周りは広い社会の一部」であり、「様々な価値観の人がいて、それぞれ違って当たり前」という多様性を体験から学びます。これは変化の激しい時代を強く生きるために、とても大切な学びになります。
    「一期一会」を大切に、多く人と触れ合う経験を持つこと、旅先のいつもと異なる環境で芽生えた疑問は、一緒に答えを探し「知る」ことの楽しさを教えるといいでしょう。

  • 家族旅行は「どこへ行くか?」より「何をするか?」。近場もOK

    「旅育」というと「時間もお金もかかり、我が家は無理」という方が多いのですが、日帰り旅行や、電車で数駅のお出かけでも大丈夫。旅育を考える上で大切なのは「どこへ行くか?」よりも「何をするか?」です。

    親子でチャレンジしてみたいこと、お子さんが興味持っていることなど、旅で何をしたいかを話し合い、それを元に探せば近場でできることは意外と多くあります。最近は家族向けの体験を探せるサイトも多く、長期休暇は遠出をせずとも博物館や美術館、ショッピングセンターなどでも、子どもの学びになるイベントが開催されます。新しい体験は刺激となり、思い出に深く刻まれます。

    遠出をする際にも、「何をするか」という目標やテーマをお子さんと相談して決めておくと、子どもが旅に積極的になり、達成感が得られます。

  • 子どもは旅のパートナー。スケジュールを説明し、移動も旅育で乗り切る

    子ども連れの旅では「移動中静かに乗り切れるか心配」という声が多くきかれます。言葉がわからない赤ちゃんは、日常のペースにあわせて旅を計画することが大切ですが、コミュニケーションができる3歳ぐらいからは旅育を実践してみましょう。

    具体的には「どこへ行くのか?」「そこでは、どんな素敵なことがまっているのか?」「移動時間はどれくらいか?」というのを出発前にお子さんにもわかるように説明しましょう。そして、移動中に何をして過ごすかを相談しておくことが大事です。

    「まだつかないの?」「どこへ行くの?」と繰り返し尋ねるお子さんの姿をよく見かけます。子どもの立場になれば、いつもと違う環境で緊張している上に、「この状態がどれくらい続くのかがわからない」というのは不安でたまりません。
    子どもを連れて行くのではなく、旅のパートナーとして旅のスケジュールを説明しましょう。子どもも安心し、頑張れる場面も多くなります。約束通り静かに過ごせたら褒めて、「次も頑張ろう」という気持ちへつなげましょう。

    著書「旅育BOOK」でインタビューした客室乗務員さんによると「小さな兄弟の場合は、上のお子さんのケアが大事」だといいます。親御さんが手のかかる下のお子さんに気をとられている横で不安な気持ちを我慢し、限界に達して不満が爆発してしまうことが多いのだとか。搭乗前に、お兄ちゃん、お姉ちゃんには工程を説明したうえで「移動中はママも大変だから助けてね」、到着時には「ありがとう。助かったわ」と感謝の気持ちを伝えましょう。
    「頼られて嬉しい」「ママが喜んでくれた」という成功体験になり、子どもの自信となります。

    また地図や地球儀を見ながら、旅先を確認すれば、時間と距離、移動手段(遠いところには飛行機で行くなど)なども、子どもなりに理解し知恵となります。

  • 家族ずっと一緒でなくてOK。それぞれで過ごす時間も学びになる

    共働きも多く、親御さんも育児との両立で疲れています。上手に親御さんが旅でリフレッシュし、お子さんと笑顔で向き合うことも大事です。

    旅先では、子どもは同世代の子ども達と過ごす体験プログラムに参加、親御さんは自分の為に時間を過ごすというように、親子別々の時間を持つのもおすすめです。お父さんとお子さんは一緒に、お母さんは一人でという感じで、チームに別れて其々の好みで過ごすのも、いつもと違う発見があり、旅の満足度も高まります。

    それぞれで過ごした後は、「何をしたの?どうだった?」とお子さんに声をかけてみてください。きっとお子さんの成長ぶりにびっくりすることと思います。

    ※次回以降も「親子の旅育メソッド」から学びの旅のヒントを、そして旅育におすすめのスポットをご紹介していきます。

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    住所
    東京都千代田区丸の内1丁目
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村田和子
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NAVITIME TRAVEL EDITOR
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力発信やコンサル・講演などを行う。2013年に村田式「親子の旅育メソッド」を発表、家族deたびいく(http://tabi-iku.jp/)を運営。著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社)」。総合旅行業務取扱管理者。HP:http://www.travel-k.com/

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