ゴールデンウィークや年末年始、お盆の時期など、通常より休日が続く時、空港は旅行客や帰省客などが通常よりも増えてとても混雑します。
例えば、駐車場は満車になったりターミナルから遠い臨時駐車場の利用になったり、チェックインカウンターや保安検査場には長い列ができ、ターミナル内のショップもレストランもどこも満員ということも。トイレやラウンジすら混みます。その混雑から抜け出せず、飛行機に乗り遅れてしまっては元の子もありません。
混雑する時期こそ「備えあれば患いなし」です。大型連休時の空港利用で気を付けたいポイントをまとめました。
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混雑するピーク時期をあらかじめ知っておく
まず、連休中ずっと空港が混雑するわけではないことを知っておきましょう。
国内線、国際線ともに混雑するのは、大型連休が始まる初日や2日目、その連休が終わる最終日ごろです。時間帯は、早朝から昼にかけて、夕方から夜がピーク。羽田空港第2旅客ターミナル。ANAなどの国内線が発着します
例えば、年末年始だと例年、12月28日前後と1月3日前後が、混雑日のピークです。週末をはさむか否かでピーク時期は若干変わってきます。主要空港の公式ホームページには、大型連休時のピーク予測などが掲載されていることもあります。事前にぜひチェックしてください。
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駐車場はできれば予約、公共交通機関の利用を推奨
大型連休時、駐車場も非常に混みます。車を空港に置いておく予定の人は要注意です。
空港によっては、事前予約できる駐車場があります。少し割高になることもありますが、乗り遅れるリスクを考えると決して高くはないので、ぜひ活用しましょう。空港外の駐車場を利用する手もあります。それらの駐車場は事前予約できるところがほとんどで、ターミナルまで送迎もしてくれます。羽田空港には空港リムジンバスの路線が多くあります
大型連休だからこそ、鉄道やバスといった公共交通機関の利用をおすすめします。手荷物の持ち運びといった負担などは増えるものの、高い駐車代はかからず、駐車場の確保にやきもきする心配もありません。ただ、道中で渋滞や事故といったトラブルに遭う可能性はあり、万が一の代替ルートもあらかじめ調べておきましょう。「運行状況」のチェックもお忘れなく。
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大型連休時の空港到着時間は? 時間短縮の手段も
空港に着く時間は、通常、国際線だと2時間前、国内線だと1時間前がおおよその目安です。ただ、大型連休時はさらに1時間ほどプラスして、国際線3時間前、国内線2時間前には到着すると安心です。もちろんさらに早く着くに越したことはありません。
羽田空港のANAカウンターに設置されている自動手荷物預け入れ機
チェックインカウンターには長い列ができます。事前にスマホやPCなどで「オンラインチェックイン」を済ませておく、カウンターに立ち寄らず直接搭乗できるチケットをスマホにダウンロードもしくは紙で印刷しておくと、時間短縮につながります。自分で手荷物を預けられる自動手荷物預け入れ機が設置されている空港もあります。
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保安検査も長い列、チェックインが終わったらすぐ並ぶ!
飛行機に乗る際に必ずやらなければならない、保安検査。この列も非常に混雑します。チェックインを済ませたら、できるだけ早く保安検査を通過しましょう。
保安検査の混雑状況がモニター表示でわかる空港もあります(関西国際空港)
特に、旅慣れたビジネスパーソンが多い通常期と異なり、大型連休はレジャー客や帰省客がほとんど。いつもよりも保安検査の通過に時間がかかっているのが見受けられます。
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大型連休時は「いつもと違う」行動パターンで
混雑するのは、駐車場、チェックインカウンターや保安検査、出入国審査だけではありません。ターミナル内のショップやレストラン、トイレ、ラウンジに至るまで、どこもかしこもいつもよりも混んでいます。
お土産などの買い物は空港到着前にあらかじめ済ませておく、食事は機内食もしくは先に食べておく、トイレも思い立った時に早めに行っておくなど、とにかく「早め行動」の心掛けが大事になります。早めに行動していれば、もし何かトラブルが起きてもリカバーしやすくなります。「いつもと違う」というのを念頭に置き、早め早めに行動してください。