飛行機のチケットは、買う時期によって値段が違うことが多々あります。早く買うと安い、直前に買うと高いというのが大手航空会社では一般的です。一方で、LCC(格安航空会社)だと直前のほうが安かったり、イベントが決まると急に値段が跳ね上がったり、さらに激安のセールもよく行われます。
航空券を買うタイミングは、大手航空会社とLCCで異なります。それぞれの発売のタイミングなど、あらかじめ知っておいて損はない基本情報は多くあります。
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大手航空会社は「早め安い、直前高い」、最安運賃はデメリットも
ANAやJALといった大手航空会社の場合、航空券の運賃は「早く買うと安い、直前に買うと高い」というイメージでほぼ間違いありません。
早めの予約と決済で安い運賃は、ANAでは「ANA SUPER VALUE」(旧・旅割)、JALだと「JALスーパー先得」などがこれに当たります。旅行や帰省、夏フェスなどのイベントといったあらかじめ決まっている予定があれば、航空券は先に買って確保しておくとお得で安心です。ANA SUPER VALUEなどの運賃イメージ(ANAのプレスリリースより)
大型連休や年末年始、お盆の時期などは人気が高いので、発売されてすぐに値段が上がってしまったり、満席になってしまったりすることも起こり得ます。
気を付けないといけないのは、運賃が安い代わりに、変更不可だったりキャンセルするとほとんど返金されなかったりといったデメリットがあります。マイルの積算率も普通運賃や特割などよりも低めです。 -
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一斉発売のタイミングは年2回、発売には順番がある
ANAの「ANA SUPER VALUE」、JALの「JALスーパー先得」などは、国内線の場合、発売されるタイミングが決まっています。毎年、3月末から10月末(GWとお盆含む)にかけての夏ダイヤ分は1月下旬、10月末から翌3月末(年末年始)の冬ダイヤ分は8月下旬に一斉発売されます。
発売は、最初に各航空会社の上級会員、その後、各航空会社のカード会員、一般という順番があります。もしも早めに予約したい航空券がある場合、上級会員は難しくとも、カード会員には入会しておきたいところです。 -
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地方路線は高い、ちょっとでも安くする方法とは?
東京=大阪、東京=福岡、東京=札幌、東京=沖縄などの路線は「幹線」といわれ、利用者が多いために便数が多く、いくつもの航空会社が就航しています。そのため、直前であっても比較的安い運賃で買えることがあります。
ANA機が多く並ぶ、沖縄・那覇空港
一方、地方路線は、搭乗日の直前だと非常に高くなります。便数も少ないので、便利な時間帯は早々に満席になることも。前もって買っておくに越したことはありません。
もし、急に飛行機を使って移動しなければならない場合、現地での宿泊があれば、「航空券+ホテル」のセットが意外と安いことがあります。ANAでは「旅作」、JALでは「ダイナミックツアー」として、それぞれの公式サイトで販売されています。ここで購入すれば、マイルも付与されます。 -
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LCCは買うタイミングが難しい、セールがねらい目
LCC(格安航空会社)の場合、大手航空会社以上に「運賃が変動する」のが特徴。例えば、残席が多いほど安く、残席が少なくなってきたら高くなるといった感じです。座席が余っていれば、搭乗する日が近づくにつれて安くなる場合もあります。昨夜見た運賃が、朝起きたら急に値上がりしているというケースもよく起こるのが、LCCです。
大阪・関西空港が拠点のLCC「Peach」
また、LCCは「セール」も頻繁に行います。セールの際はさらに値下がりします。先に買ってしまい、あとのセールのほうがずいぶんと安かったということもあり得ます。LCCは航空券を買うタイミングがなかなか難しいです。
LCCのセール情報は、各社のメールマガジンを登録しておき、届くたびにチェックするのがおすすめです。自分が狙っている路線がセールに入っている場合、セール開始と同時にチェックして、もしあれば迷わず購入しましょう。LCCは大手航空会社以上に変更や取り消しのルールが厳しいのもお忘れなく。