東京⇔大阪、飛行機ビジネス出張で知っておくと便利な6つのポイント


2019.02.26

NAVITIME TRAVEL EDITOR

東京=大阪、飛行機ビジネス出張で知っておくと便利な6つのポイント

東京と大阪、ビジネス出張で行き来する人が、1年を通してとても多い区間です。新幹線で移動する人、また飛行機を利用する人もかなりの数でおられます。

今回、飛行機で東京と大阪の間を出張する際、あらかじめ知っておいて損はないノウハウをいくつかご紹介します。

  • 01

    羽田⇔伊丹、人気が高い曜日と時間帯は?

    ANAやJALでビジネスパーソンがよく利用する運賃「特割」は、出発1日前まで購入できるのが特徴です。価格は、東海道新幹線の片道分とほぼ同額。時間帯によっては、安いこともあります。

    特割は、空席状況によって価格が変動する運賃です。「月曜日の朝」「金曜日の夜」などは早々に予約が埋まり、満席になることも。特に、羽田=伊丹は、ビジネスパーソンが動く平日の時間帯が人気です。とにかく早めに予約しましょう。

    逆に、土日などの休日は、羽田=伊丹は平日より安くなります。ただ、単身赴任やレジャーなどで移動する人が多めの土曜日の朝、日曜日の夜などは予約が早々に埋まります。

  • 02

    往復で買う運賃、行きと帰りで違うルート利用も可能

    東京だと「羽田」「成田」、大阪だと「伊丹」「関西」「神戸」(神戸はANAとスカイマークのみ)という複数の空港がそれぞれあります。

    東京国際空港(羽田空港)国内線第2旅客ターミナル

    東京国際空港(羽田空港)国内線第2旅客ターミナル

    これらの空港は、ANAやJALの場合、「ビジネスきっぷ」「往復割引」など往復で買う運賃では、行きと帰りで違う空港というルートも可能です。例えば、行きは成田発伊丹行き、帰りは関西発羽田行き、など。

    また、「ビジネスきっぷ」などは、当日変更もできる運賃なので、変更不可の「特割」などの運賃よりもビジネスパーソン向けです。価格がほとんど変わらない場合もあり、往復で飛行機利用だと「ビジネスきっぷ」はコスパ良し。マイルも普通席で100%貯まります(特割は75%)

  • 03

    東京⇔大阪の路線、搭乗ゲートは便利な場所が多め

    羽田発伊丹行きは、午前中や夕方以降の便だと、搭乗ゲートはターミナルの中央付近が多めです。つまり、鉄道やバスなどから降り、カウンターと保安検査場を通過してすぐ、という最も便利な場所。羽田の広いターミナル内を延々と歩いて移動することがあまりありません。伊丹空港や関西空港でも同様です。

    空港にある案内表示はいつも確認しましょう

    空港にある案内表示はいつも確認しましょう

    ただ、関西行きや昼間の便などが遠いゲートに当たることはあります。伊丹空港は現在工事中(2020年夏に完了予定)なので、羽田行きの便なのに遠いゲートはよくある出来事。いつでも時間に余裕を持って空港へ向かいましょう。

  • 04

    上級会員がとにかく多い、「空席待ち」での要注意

    羽田=伊丹は、昔も今もビジネス路線です。特に、朝と夕方以降は、ビジネスパーソンの搭乗客が大半を占めます。年間の搭乗回数が多い「上級会員」が多い路線でもあります。優先搭乗は、上級会員から始まります。その行列の長さに圧倒されるかもしれません。

    関西空港での羽田行き搭乗ゲートの前

    関西空港での羽田行き搭乗ゲートの前

    もし、自分の搭乗する便が欠航になったり、満席の便に変更したりして「空席待ち」をする時にも注意が必要です。空席待ちは、上級会員が優先。「種別S」「種別A」「種別B」「種別C」とカテゴリーがあり、例えば、上級会員でなく特割などの運賃だと種別Bとなります。先にカウンターで空席待ちを申し込んでも、種別Sや種別Aの上級会員が後から来たら、優先順位が下がります。

    ただ、羽田=伊丹は使用機材が大きい=座席数が多い、ビジネス客が多いので予約変更が多い=予約が“動く”路線です。飛行機が小さくてレジャー客がメインの地方路線などよりは、空席が多めに出る可能性が高いです。

  • 05

    機内Wi-Fi、すべての便で利用できるとは限らない

    東京=大阪のフライト時間は1時間ほどです。ドリンクは基本的に提供されます。

    最近、国内線で「機内Wi-Fi」が利用できるフライトが増えてきました。ANAとJALいずれも、無料で提供しています。ANAでは公式アプリから、JALはスマートフォンの「設定」>「Wi-Fi」をクリックしてから設定します。

    注意しないといけないのは、2019年2月現在、すべての飛行機でWi-Fiが利用できるとは限りません。JALはほぼ設置されている一方、ANAはまだ未設置の機材もあります。また、両社とも、Wi-Fi機器の不具合で利用できない場合も。機上でWi-Fiが利用できないことも頭の片隅に入れておくのをおすすめします。

  • 06

    伊丹空港、夜の門限は「21時」まで

    羽田空港や関西空港は24時間空港ですが、伊丹空港は運用時間が決まっています。「7時から21時」まで。市街地にある空港なので、飛行機の騒音に配慮しているからです。

    伊丹空港のターミナル内、改修後エリア

    伊丹空港のターミナル内、改修後エリア

    もし、羽田発伊丹行きが21時までに伊丹空港に着陸できなければ、関西空港にダイバートします。逆に、伊丹発羽田行きが21時までに出発できなければ、欠航となります。

    羽田発伊丹行き最終便、ANA41便は19時20分発→20時35分着、JAL139便は19時20分発→20時40分着、となっています。ビジネスパーソンが多く、ギリギリに搭乗する人もいて、若干遅れて出発すること多々。しかも、使用機材の到着が遅れて出発が遅れるということもあります。

    実際にこの便に20年ほどよく乗ってきて思うのは、出発が遅れても21時までに必ずと言ってよいほど着陸します。羽田空港や機内で「伊丹空港に着陸できない際は、関西空港に向かう場合がございます」とのアナウンスも耳にすると、まだ羽田空港にいてもし変更可能な運賃なら、前便の19時発に変更する人も多いです。

    大阪空港[伊丹]
    place
    兵庫県伊丹市小阪田
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Aki Shikama
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NAVITIME TRAVEL EDITOR
旅行・航空ジャーナリスト / フォトグラファーです。\主な取材ジャンルは、飛行機と空港。カメラは、Nikon。\1年中、国内と海外をよく飛び回っています。\空港のラウンジと飛行機撮影、スタバ、機内食がライフワーク。