飛行機でどの「運賃」を選ぶのが良いか、ビジネスやレジャーで異なります

飛行機代を大幅に減らせる!知ってると得する「運賃」紹介【国内線】


2018.09.17

NAVITIME TRAVEL EDITOR

飛行機でどの「運賃」を選ぶのが良いか、ビジネスやレジャーで異なります

飛行機の運賃には、多くの種類があります。国内線では、例えばJAL(日本航空)だと、普通運賃、往復割引、ビジネスきっぷ、特便割引、先得のほか、株主割引、当日シルバー割引、スカイメイトなど。ANAもほぼ同様です。航空券は、同じ路線、同じ便であっても、予約する時期や支払い方法などによって価格が異なります。

利用者にとって、最もお得かつ便利な飛行機の運賃はいったいどれなのか。日本の国内線で、利用価値が高い主な運賃などをご紹介します。

  • 01

    ビジネスパーソンにおすすめの「ビジネスきっぷ」

    飛行機で一番高いのが、普通運賃。例えば、東京(羽田)=大阪(伊丹)だと、JALの「大人普通運賃」やANAの「ANA FLEX」は25,750円(片道)です。当日の予約、変更や払い戻しなども可能など、数ある運賃の中で最も融通が利く一方、価格は一番高く設定されています。この運賃でもし往復すると5万円以上かかります。

    ANAカード会員専用運賃「ビジネスきっぷ」(ANA公式ホームページより)

    ANAカード会員専用運賃「ビジネスきっぷ」(ANA公式ホームページより)

    一方、もし往復であれば「往復割引」もしくは「ビジネスきっぷ」がおすすめです。往復割引だと23,450円(片道)、ビジネスきっぷだとさらに安くて16,500円(片道)です。

    ビジネスきっぷは、JALとANA両方ともにある運賃です。各社のカード会員(クレジット機能付き)専用で、同一路線を往復もしくは片道2回以上利用する人が対象。支払いはそのカード決済のみです。当日予約できるうえ、便の変更が何度でも可能。運賃が変動することもありません。

    片道のみの利用だともう1回分は90日以内に利用すればよいので、次の出張などにも使えて便利です。

  • 02

    片道利用できて直前も安いJAL「特便割引」/ 「ANA VALUE」

    往復で同じ航空会社の利用ならビジネスきっぷ、しかし、片道もしくは異なる航空会社を利用する場合、JALだと「特便割引」、ANAだと「ANA VALUE」がおすすめです。

    JALの運賃「特便割引1(ワン)」などを紹介するページ(JAL公式ホームページより)

    JALの運賃「特便割引1(ワン)」などを紹介するページ(JAL公式ホームページより)

    JALの場合、特便割引には「特便割引1」「特便割引3」「特便割引7」「特便割引21」があり、それぞれ搭乗日の1日前、3日前、7日前、21日前まで予約・決済が可能です。「ANA VALUE」もほぼ同様です。

    ビジネスきっぷと異なるのは、運賃が空席状況などによって“変動”することと、便の変更が不可であることなど。その代わり、片道から利用しやすいほか、ビジネスきっぷよりお得なことが多いです。ただ、人気がある便だとビジネスきっぷのほうが安いこともあるので、購入する前に運賃をしっかり比べてください。

  • 03

    地方路線ならJAL「先得」/「ANA SUPER VALUE」

    大手航空会社の航空券は「早く予約すればするほど安い」のが基本です。ビジネスでの予定だと数週間、数ヶ月先まで予定がわからないことはあるものの、展示会やイベントなどであれば、先に航空券を安いうちに予約・決済して押さえておくのも手です。

    JALの早期割引運賃「先得」(JAL公式ホームページより)

    JALの早期割引運賃「先得」(JAL公式ホームページより)

    JALは「先得」、ANAは「SUPER VALUE」という運賃を販売しています。75日前、55日前、45日前、28日前・・・と、搭乗日が近づくにつれ、また空席状況によって、運賃が変わります。特に、地方路線などはこの運賃が最もお得です。

    運賃が安い一方、便の変更が不可だったり、キャンセルした際にほとんど払い戻しがなかったりといったデメリットがあります。購入する際に確認しましょう。

    (参考記事)
    ANAとJALのお得な運賃、予約のタイミングと注意点
    https://travel.navitime.com/ja/area/jp/guide/NTJexpta0005/

  • 04

    意外と利用価値が高い「株主割引」のメリット

    実は、よく飛行機に乗るビジネスパーソンが常に携帯していることが多いと言われているのが、JALやANAの「株主割引券」です。両社の株主でなくても、金券ショップなどで入手できます。

    ANAの「株主優待割引運賃」を利用すると、人気の東京=沖縄などが当日予約でも格安で利用できます

    ANAの「株主優待割引運賃」を利用すると、人気の東京=沖縄などが当日予約でも格安で利用できます

    JAL、ANAともに、株主割引券もしくは株主優待番号案内書を持っている人を対象にした運賃を設定しています。普通運賃のほぼ半額またはそれ以下で購入でき、当日予約も可、便の変更などもできるため、とても融通が利きます。

    (例)ANA 東京(羽田)=沖縄(那覇) ANA FLEX(通常期)43,300円~52,900円 / 株主優待割引運賃(通常期)21,650円

    お盆や年末年始といったピーク時には、通常期より若干割高になります。また、この運賃で利用できる座席数も限られるので、ご注意ください。

  • 05

    航空券とホテルのセット料金もぜひチェックを

    もし、宿泊を伴う移動であれば、往復の航空券とホテルがセットになったパッケージもおすすめです。レジャーだけでなく出張でも利用価値があります。

    地方路線は航空券が高めなので、ホテルとセットになったパッケージがおすすめです(画像は屋久島空港)

    地方路線は航空券が高めなので、ホテルとセットになったパッケージがおすすめです(画像は屋久島空港)

    JALだと「ダイナミックパッケージ」、ANAでは「旅作」です。両方とも、公式サイトから予約できます。航空券とホテルを別々に手配するよりもお得なことが多く、1人から利用可能です。

    トータルの価格が安い分、便の変更ができない、他の運賃よりもマイルが貯まりづらいなどのデメリットはあるものの、便やホテルが自分好みで選べるほか、直前だと航空券が高い地方路線では非常に重宝します。

  • 06

    スカイマークの普通運賃は大手の特割より安い

    JALとANA以外に「スカイマーク」を出張やレジャーなどでよく利用するという人もいます。例えば、最も高い普通運賃で、東京(羽田)=神戸で13,890円。ANAやJALの特割などよりもお得です。普通運賃なだけあり、当日予約可、変更も可能など、特にビジネス利用では非常に便利です。

    東京(羽田)と各地を結ぶ便を運航する「スカイマーク」。羽田空港では国内線第1旅客ターミナル利用です

    東京(羽田)と各地を結ぶ便を運航する「スカイマーク」。羽田空港では国内線第1旅客ターミナル利用です

    ほかに、3日前まで予約できる「いま得」、前日まで予約可能な「たす得」などの運賃もあり、さらに安く価格が設定されています。期間限定のお得なキャンペーン運賃「SKYセール」もあります。

    スカイマークでは、航空券の決済が後日、事前座席指定が無料ででき、手荷物のルールも大手とほぼ同様。シートに電源がある最新機材を導入するなど、価格以上に快適なフライトを実感できるでしょう。東京では羽田空港、関西では京阪神への交通アクセスが良い神戸空港のほか、福岡や札幌(新千歳)、沖縄(那覇)などの主要空港、仙台や長崎といった地方路線にも就航しています。

    屋久島空港
    place
    鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田
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    no image
    神戸空港
    place
    兵庫県神戸市中央区神戸空港
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    那覇空港
    place
    沖縄県那覇市鏡水
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    no image

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Aki Shikama
ライターのプロフィール画像
NAVITIME TRAVEL EDITOR
旅行・航空ジャーナリスト / フォトグラファーです。\主な取材ジャンルは、飛行機と空港。カメラは、Nikon。\1年中、国内と海外をよく飛び回っています。\空港のラウンジと飛行機撮影、スタバ、機内食がライフワーク。