今なお世界中で愛され続ける画家、ゴッホとゴーギャン。日本ではそれぞれの展覧会が開催されるも、二人の関係性に焦点を当てた展覧会はこれが初めて!初期から晩年にわたる約60点の作品から、互いに与えた影響や芸術観を紐解きます。
-
01
貴重な二大巨匠の共演!
二人の作品は、美術館にとっても非常に重要な作品として位置づけられ、世界的にも借用が難しいことで知られています。しかし今回、国内外の美術館の協力で世界的にも難しいこの展覧会が、ここ日本で初めて実現!二人の油彩画50点に、二人に影響を与えた画家たちの作品10点を含む貴重な展示をご期待ください。
自画像
-
02
共同生活がもたらしたもの
19世紀末に活躍したゴッホとゴーギャンは、やがて親しい交友関係を築き2ヶ月間の共同生活を営むことに。生い立ちや性格、絵画表現も大きく違う二人が共に過ごした時間は、その後の絵画表現にも少なからず影響を与えました。
想像の世界を描くゴーギャンの影響で、ゴッホは新たな表現に挑戦。ゴーギャンの作品も想像性を重視した新たな展開を見せました。ゴッホ自身が、「他のすべての作品を完全に圧倒する」と述べた最高傑作ともいえる「収穫」
ゴーギャンは晩年、未開の楽園を求めタヒチへ。そこで描いた「タヒチの3人」
-
03
お互いを描いた2つの“椅子”に注目
ゴッホがゴーギャンとの共同生活中に描いた「ゴーギャンの椅子」、そしてゴッホの死から11年後に描いたゴーギャンの「肘掛け椅子のひまわり」は、お互いがそれぞれを想いながら描いた傑作。姿はないものの、お互いを唯一無二の存在として認め賛辞したこれらの作品は、二人の関係性を表したシンボルともいえます。
ゴーギャンが愛用した椅子を描き、そこに座るべきゴーギャン自身を表現した「ゴーギャンの椅子」
ゴーギャンがタヒチにひまわりの種を取り寄せて描いた「肘掛け椅子のひまわり」
芸術界の巨匠二人のの知られざる関係性にフォーカスした本展覧会で、芸術の秋を楽しんでみては?
~ゴッホとゴーギャン展~
【開催期間】2016/10/08(土)~2016/12/18(日)
【会場】東京都美術館 企画展示室(東京都)
【開室時間】9:30~17:30(金曜日、10月22日(土)、11月2日(水)、11月3日(木)、11月5日(土)は20:00まで)※入室は閉室の30分前まで
【主催】東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京新聞、TBS
【お問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【公式HP】http://www.g-g2016.com/