カラヴァッジョ 《トカゲに噛まれる少年》 1596-97 年頃、油彩/カンヴァス、65.8×52.3cm、フィレンツェ、ロベルト・ロンギ美術史財団 Firenze, Fondazione di Studi di Storia dell'Arte Roberto Longhi

「カラヴァッジョ展」国立西洋美術館で開催-イタリアが世界に誇る大画家


2016.03.10

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イタリアが世界に誇る大画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610年)。西洋美術史上、最も偉大な芸術家のひとりである彼の展覧会が、上野・国立西洋美術館にて2016年3月1日(火)から開催されています。会期は6月12日(日)まで。今回は本展の見どころをご紹介します。

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    カラヴァッジョの絵画の特徴

    リアリズムを徹底した筆遣い、影と光の効果的な明暗法など、まるで絵から浮き出て、見る者を巻き込むようなカラヴァッジョの絵画技法は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。

    カラヴァッジョ 《女占い師》 1597 年頃、油彩/カンヴァス、115×150cm、ローマ、カピトリーノ絵画館 ©Archivio Fotografico dei Musei Capitolini

    カラヴァッジョ 《エマオの晩餐》 1606 年、油彩/カンヴァス、141×175 cm、ミラノ、ブレラ絵画館 Photo courtesy of Pinacoteca di Brera, Milan

  • 02

    ヨーロッパを魅了した絵画技法

    彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中の画家たちによって継承され、カラヴァジズムという一大芸術運動に発展し、ラ・トゥールやレンブラントを含む数多くの画家たちに大きな影響を与えたといいます。

    ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 《煙草を吸う男》 1646 年、油彩/カンヴァス、70.8×61.5cm、東京富士美術館 ©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

  • 03

    本展のみどころ

    本展では、カラヴァッジョの名作11点と、「カラヴァジェスキ(継承者たち)」と呼ばれる彼の革新的な絵画技法に影響を受けた画家たちの作品を合わせて、計51点の絵画を、「風俗」「五感」「静物」「肖像」「光」「斬首」「聖人」などのテーマ別に展示。日本で過去最多の出品数の展覧会が実現となりました。

  • 04

    ドラマティックな人生を垣間見る!

    また、その他にも関連史料などを公開。カラヴァッジョの破天荒な人となりから劇的な人生、その作品、そして彼の芸術が美術史に与えた影響を紹介します。

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    世界初公開の絵画も!

    特に注目すべきは世界初公開の『法悦のマグダラのマリア』。カラヴァッジョが死に瀕したとき持っていた絵画のうちの一点ともいわえる作品です。

    カラヴァッジョ 《法悦のマグダラのマリア》 1606年、油彩/カンヴァス、107.5×98.0cm、個人蔵

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