2015年12月22日(火)から2016年3月6日(日)にかけて、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」が開催されます。リバプール国立美術館の誇るラファエル前派の傑作をまとめて鑑賞できるチャンスです!日本初公開の作品も多数来日します!
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リバプール国立美術館とは?
19世紀中頃、造船業や様々な工業によって、また工業製品を輸出する英国第一の港町として栄えていたリバプール。
リバプール国立美術館は、リバプール市内および近郊にある三つの美術館などの総称で、ラファエル前派の傑作を有する美術館として世界的に知られています。photo By Elliott Brown from flickr
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ラファエル前派の名作が集結!
「英国の夢 ラファエル前派展」と名づけられた今回の展覧会では、リバプール国立美術館の所蔵品から、ロセッティ、ミレイ、ハントなど、ラファエル前派およびその追随者の油彩・水彩などを選りすぐって65数点を紹介。
近代における英国美術の英国らしさとはどんなものか?「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス\《デカメロン》\1916年 油彩・カンヴァス© Courtesy National Museums Liverpool, Lady Lever Art Gallery
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物語を浮かび上がらせるロマンティックな絵画
ラファエル前派の画家たちは、中世の伝説や聖書、神話の物語、当時の文学などをモチーフにして絵画を描きました。
ロマンティックかつドラマティック、物語性のある世界観は、現代に生きる私たちをも虜にします。アルバート・ジョゼフ・ムーア\《夏の夜》\1890年に最初の出品 油彩・カンヴァス© Courtesy National Museums Liverpool, Walker Art Gallery
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人気のロセッティ、ミレイ、ハントも登場!
人気の高いロセッティやミレイ、ハントの作品ももちろん登場します!
下はミレイの初期における最も野心的でロマンティックな作品<いにしえの夢―浅瀬を渡るイサンブラス卿>。
発表の際にはトム・テイラーの詩が添えられ、頼もしい老騎士がどのようにして二人の子どもを馬に乗せたかということがそこに記されていましたが、それ以上の解説はなく、他の一切は観る者の自由な想像に任されています。ジョン・エヴァレット・ミレイ\《いにしえの夢─浅瀬を渡るイサンブラス卿》\1856-57年 油彩・カンヴァス© Courtesy National Museums Liverpool, Lady Lever Art Gallery
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ラファエル前派の後継者たち
短命に終わったラファエル前派ですが、その後も多くの画家に影響を与えました。下はその中のひとり、エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズの描いた<スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)>です。『旧約聖書』の「雅歌」を主題とするもので、なんと3mを超える水彩画の大作。ぜひ会場でお楽しみください。
エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ\《スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)》\1891年 水彩、グワッシュ・紙© Courtesy National Museums Liverpool, Walker Art Gallery