物語はいよいよ核心へ!「PERSONA5 the Stage #3」 猪野広樹×塩田康平インタビュー
アトラスの人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズ。こちらのナンバリング最新作である『ペルソナ5』を原作とした「PERSONA5 the Stage #3」が、2021年12月より大阪と横浜で上演されます。メッセージ性の強いストーリー、そして歌、ダンス、アクションとエンタメの魅力が詰め込まれた本作。ナビタイムでは、稽古真っ只中の猪野広樹さんと塩田康平さんにお話を伺いました。
CONTENTS
- インタビュー
- 公演概要
- プレゼント情報
-
インタビュー
――シリーズ3作目となります。まずは開催に向けて、今のお気持ちを聞かせてください。
猪野「シリーズものをやらせていただくことはありますが、続くか続かないかはお客様次第ですから、こうして3作目を迎えられてありがたい気持ちでいっぱいです。遠方から足を運んでいただくことも難しい中で、昨年を乗り切って今作を上演できることは感慨深いです。お客様はもちろん、主催の方々にも心から感謝しています」
塩田「嬉しいという思いが、まずは一番にあります。作品としてはいよいよ後半を迎え、物語も核心に迫ってきていますから、自分自身としてもワクワクしているところです。映像配信も増えてきていますが、「ペルソナ5」というコンテンツは原作がゲームですし、その意味では配信での視聴にも非常に親和性が高いと思うんですね。そういった強みも活かして、3作目も頑張っていきたいなと思います」
――前作を振り返っていただいて、いかがでしたでしょうか。特に印象に残っていることなど教えてください。
塩田「大変だったねえ」
猪野「ものすごく大変でした!」
塩田「原作がゲームですから、シーンの転換が非常に多いんです。70シーンくらいあるのかな。シーン転換が少ない舞台の場合だと起承転結の4シーンくらいなんですが、それが70シーンともなると役者がこなす物量も多くて、そこが大変なところではありましたね」
猪野「70シーン、いかに違う見せ方をするか、アレンジをするかが大事だなと感じていました。あと、前作は高さのあるセットだったんですよ。階段がなかったので、上がったり下がったりがすごく大変で。足腰にかなり来ました(笑)」
――お芝居、殺陣、歌、ダンスと盛りだくさんな作品ですが、この作品をやられていて一番楽しい感じる瞬間はどんな時ですか。
塩田「シンプルに、お芝居として会話がうまく繋がった時は楽しいですね。キャリアが様々な座組なので、稽古の段階ではお芝居の会話がちぐはぐになってしまうこともあるんです。それがうまくかみ合った時は、「これこれ!」ってなります」
猪野「こういうところは康平君に任せています」
塩田「なんでだよ(笑)」
猪野「康平君は、いつも周りを見てくれるんで」
塩田「役的にもよく話すキャラですから、場を回しやすいというのはありますね」
猪野「言葉選びも上手なんですよ」
塩田「ちょっとだけ皆より大人だからね(笑)」
猪野「僕は言葉選びが下手なので、康平君にお任せです(笑)あと、個人的には殺陣とかアクションが大好きなので、やっていてすごく楽しいですね。歌やダンスは得意分野ではないので、稽古場で康平君に教えてもらったり」
塩田「今回はいつもよりさらに踊るからねえ」
猪野「そうなんですよ!きついです(笑)踊る量も多いし、振付も難しいんです。ダンスが得意な方であれば、余裕なのかもしれませんが……」
塩田「みんな苦戦しながらも、力を合わせて頑張っているところです」
――今作は、新キャストとして加わる方も多いです。稽古場の雰囲気はいかがですか。
猪野「お若い方達ですけれど、みなさんプロだなって思いますね」
塩田「すんなり馴染みましたね。若くてエネルギッシュで、非常にいい雰囲気だなと感じています」
――お稽古をされるうえで一番大切にされていることは何でしょうか。
猪野「作品のことで言えば、怪盗団の人数が増えます。なので全員が同じ方向を向くよう、意識していますね。1シーン1シーン、何をそのシーンで見せたいのか考える。役がじゃなくて、そのシーンで何を一番伝えたいのかを全員が大切にして、お互いにいいパスを出す。サッカー日本代表のように」
塩田「きれいなパスを繋いで」
猪野「そうそう(笑)そこの相互理解が大切なのかなと。台詞量も非常に多いんですが、それを全て聞かせようとしたら、お客様もパンクしてしまうというか」
塩田「説明も多いしね」
猪野「なので、どれを優先するか。一作目、二作目とやってきて大切にしたい部分だと感じているので、稽古場でも大切にしています」
塩田「演出家の西森さんは、僕らの意見をすごく聞いてくださるんです。たとえば広樹から「こう見せるのはどうでしょう?」という提案があったら、そうしてくださる場合もありますし、それを踏まえて、さらにこうしようかと言ってくださる場合もある。僕らからの発信をすごく受け止めてくださって、さらに良いものをと話してくださる方なので、発信することも大切にしています」
――意見が飛び交う現場なのでしょうか。
塩田「すごく意見が出ますね」
猪野「そしてそれをまとめるのも康平君です(笑)」
塩田「(笑)みんなで高めていけたらと」
――チームの絆を大切にしてらっしゃる印象が強い作品です。チームを支えるお二人ですが、お互いはどんな存在でしょうか。
塩田「広樹は妥協をしないですから、とてもやりやすいです。良いものを目指していることがカンパニーに伝わってきますから。頼もしい座長だなと思います」
猪野「僕は良くも悪くも、真面目過ぎるんです。やり過ぎると一点集中になってしまったり、自分の中に溜め込んでしまうことがあって。それに気づいて解きほぐしてくれるのが康平君ですね。周囲のことがとてもよく見えている方ですし、悩んでいる人にどう声をかければいいか分かっているし、相手に言葉を伝えるのが本当に上手なんですよ。康平君がいなかったら、この作品はどうなっていたんだろうって思うくらい、ありがたい存在です」
――塩田さんは、猪野さんが何か悩んでらっしゃるなとか気づかれるんですか。
塩田「わかりやすいですからね(笑)」
猪野「ハハハッ!」
塩田「広樹にも、他のメンバーにも、演出家の方にも、殺陣師の方にも、みんな意見がありますから。それがうまく噛み合ってわかり合えたらいいなと思うので、そこは意識していますね」
――他の共演者の方はいかがでしょうか。。
猪野「(松島)勇之介とかが色々チャレンジしようとしてくれるのは、すごくありがたいです」
塩田「どんどん意見も言ってくれるし、やりやすいですね」
猪野「菅原(りこ)さんは、すごく歌が上手」
塩田「声が綺麗だよね。石塚(朱莉)さんはプロ意識が高いし、礼儀正しい。福田(愛依)さんもはまり役ですね。新キャスト全員、非常に魅力的だなと思います」
――衣装も非常にスタイリッシュで洗練されていますが、見せ方等、意識されていることはありますか。
猪野「マントですかね。重さがあるものなので靡かせるのは大変ですが、この瞬間、という時には靡かせられるよう意識しています。あとは重心を低くし過ぎないことかな」
塩田「仮面をしている時って、お客様からは僕らの目が見えないですよね。「目は口ほどに物を言う」といいますが、その「目」を見ていただけないので。なので、顔を大きく動かすよう意識しています。竜司ですし、動作は大きくして、今どこを見ているのかというのがお客様に伝えられたらということは考えています」――2021年を締めくくられる作品かと思います。2021年はお二人にとってどんな年でしたか。
猪野「一年、早かったですねえ」
塩田「早かったねえ。僕個人としては、すごくいい一年でした。別のお仕事で脚本・演出を初めてやらせていただいて、立ちたかった舞台に立って。やりたいことがやれた一年で、三作目のペルソナ5で年を締められるという、とてもいい年だったなと思います」
猪野「いい意味で限界を感じた年でした。これまでやってきたことはやってきたこととして身になっているから、そこの勉強に割く時間は少し減らして、他の勉強を始めたいなと思いましたね。視野を広げたいです。別の猪野広樹を提示していきたい。チャレンジしてこなかったことに挑戦したいと感じた年でした」
塩田「20代後半って、いろいろ考え始めるよね」
猪野「そうなんです。20代前半とか役者始めた頃は、芝居ができなければどうしようもなくて。僕は歌とかダンスよりも、アクションや殺陣の方に力を入れてきたんですが、これからずっと、歌やダンスが上達していかないというのも嫌だなと。そこに割く時間を増やして、挑戦してみたいと思った一年でした」
――具体的に何か挑戦したいことは決めてらっしゃるんですか?
猪野「ありますけど、今は言いません、内緒です(笑)お客様をびっくりさせたいので。陰の努力は見せないタイプです、怪盗ですから(笑)」
――最後に、楽しみにしていらっしゃるファンの方へメッセージをお願いします。
塩田「「ペルソナ5」という、たくさんのファンの方に愛されている作品です。まずはファンの方の期待に応えて、想像をさらに超えていく舞台を作れたらと思っています。力を合わせて頑張りますので、ぜひ劇場に観に来てください」
猪野「怪盗団も増え、物語も核心に迫ってきます。ここからがペルソナ5の醍醐味です。これまでのストーリーは起承転結でいえば「起・承」にあたる部分で、これから「転」を迎え、「結」に向かっていきます。その意味では「転」にあたる今作が非常に大事だなと考えていますし、作品自体もきれいには終わりません。次に繋がるような作品となっていますし、だからこそ全員で同じ方向を見なければいけない。その話し合いをしっかりして、お芝居として仕上げていきたいと考えています。あとは視覚的にも楽しんでいただきたいので、歌、ダンス、アクション、それらのクオリティを上げていきたいです。お客様に満足していただけるよう稽古に励んでいますので、劇場、配信でご覧いただければなと思います」 -
公演概要
■タイトル:「PERSONA5 the Stage #3」
■原作:「ペルソナ5」(アトラス)
■脚本・演出・舞台音楽作詞:西森英行
■音楽:目黒将司、小西利樹(アトラス)
■舞台音楽:小林哲也、喜多條敦志(アトラス)
■編曲:小林哲也
■舞台音楽監修:喜多條敦志(アトラス)
■公演日程
【大阪】メルパルクホール大阪 2021年12月10日(金)~12月12日(日)
【横浜】KT Zepp Yokohama 2021年12月16日(木)~12月19日(日)
■キャスト
主人公:猪野広樹/坂本竜司:塩田康平 高巻杏:御寺ゆき 喜多川祐介:松島勇之介 新島真:石塚朱莉 佐倉双葉:福田愛依 奥村春:菅原りこ/三島由輝:田村升吾/明智吾郎:佐々木喜英 新島冴:茉莉邑薫 奥村邦和:松本寛也/佐倉惣治郎:森山栄治/校長:山岸拓生(映像出演)/モルガナ:大谷育江(声の出演)
アンサンブルキャスト:
菅原健志 坂本和基 佐々木駿也 御林杏夏 轟大輝 山下朱梨 山田隼人 神谷春樹 山﨑紫生 大野匠
■チケット
チケット料金 プレミアム:12,800円(非売品特典付き) /一般:9,800円
※非売品特典グッズは当日、劇場にてプレゼント
来場者特典の実施が決定!詳細は公式サイトをご覧ください。
■公式サイト:https://p5-the-stage.jp
■公式Twitter:@p5_the_stage
©ATLUS ©SEGA ©SEGA/PERSONA5 the Stage Project -
プレゼント情報
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!猪野さんと塩田さんから読者の皆様へサイン色紙をいただきましたので2名様にプレゼントします。応募方法は、NAVITIMEアニメアカウントのフォロー&リツイートです。奮ってご応募ください!
■応募期間:2021年12月3日(金)~2021年12月17日(金)23:59まで
■応募方法:
①NAVITIMEアニメアカウントをフォロー
②NAVITIMEアニメの当該ツイート(プレゼントキャンペーン告知)をリツイート
また、記事の感想を添えてキャンペーンツイートを引用RTしていただけると、当選確率がアップします!ぜひご参加ください。
※当選者の方には、2021年12月24日(金)までにDMにて、ご連絡させていただきます。
【関連記事】
ナビタイムがお送りする「アニメスポット特集」では、アニメやゲーム、2.5次元舞台・ミュージカルをはじめとしたイベント情報を紹介しています。
■新着記事
■アニメスポット特集
全国
|