舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」赤澤遼太郎×平野良インタビュー「新しい文劇を楽しんで」
舞台「文豪とアルケミスト」シリーズ(通称:文劇)の第4弾となる、舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」が、2022年2月に東京と大阪で上演されます。2022年夏には第5弾の制作も発表されている文劇。今回は本作で主演を務める赤澤遼太郎さんと、シリーズ三度目の出演となる平野良さんにお話を伺いました。
CONTENTS
- インタビュー
- 公演概要
- プレゼント情報
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インタビュー
――まずは出演が決まられた時のお気持ちを教えてください。
赤澤「とても楽しみだなと思いました。主演をやらせていただけることと、出番が多い役というのも久しぶりで。文劇はほぼ出ずっぱりだと聞いておりまして。」
平野「背負わされるよ(笑)」
赤澤「作品を背負うことができるのが、とても嬉しいです。自分が何をしてきたのか、今何が足りていないのか、全て浮き彫りになると思いますし、頑張りたいです!」
平野「僕はファンの皆様と一緒で、「やるんだ!」とまずは思いました。「やるんだ」もですが、やるうえに、「太宰」をやるんだということが衝撃的で。新作があるとしても、登場する文豪は全て変更になって新しい道を進むのかなと考えていたのですが、僕以外に小南(光司)達も続投ということで。面白いなと感じましたね。古き良きではないですが、これまでの香りも新シリーズに込められていることが嬉しいです。それと主演が遼太郎と聞いた時は、これも本当に嬉しかったですね。」
赤澤「うわ、嬉しい!」
平野「来たなって思いました。役者として、遼太郎とじっくり一緒にお芝居してみたかったというのもありますし、それが舞台「文豪とアルケミスト」であるということも心底嬉しかったです。」
赤澤「良君にそんな風に言っていただけるなんて。ものすごく嬉しいです。」
平野「これまでも共演はしていたんですけれど、あまり深く関わる役どころではなかったんですよね。舞台上で会話を交わしたことも、ほぼないんじゃないかな。同じ現場にいるけれど、「見る」ことしかできなかったんですよね。それが今回は、舞台上で目と目を合わせて、感情をぶつけ合える。僕としてもすごく楽しみです。」――赤澤さんは、舞台「文豪とアルケミスト」という作品に、どんなイメージを抱いてらっしゃいますか。
赤澤「これまでの作品を観させていただいて、とても面白いと思ってましたし、今回の反響を受けて、すごい作品だなと改めて実感しました。シリーズを重ねるにつれて着実に大きくなって、どんどんファンの方を増やしている。それだけ力のある作品であり、愛しているお客様が多いんだなと。これまで真摯に作品を作り上げてきたキャストやスタッフの皆さんの思いを感じました。その分主演としての重みも……。第4弾は赤澤遼太郎のせいで面白くなかったと言われないように……(笑)。」
平野「それは言われたらショック過ぎるね(笑)。」
赤澤「そうなんですよ!そう言われないよう、決して期待を裏切らないようにしないと。」
――平野さんは三度目のご出演となります。どのような作品にしたいと思われていますか。
平野「太宰はきっと、皆のことをかき回すんでしょうね。夏に第5弾が制作決定と伺っていますし、僕としては、宇宙ロケットで例えるなら土台の役をしたいんです。ドカーンとロケットを飛ばすための役。そうなりたい。ものすごく大切な宝物を乗せた本体を飛ばしていく燃料になりたいですね。がんばれよー!って。」
――太宰治は、どんなキャラクターでしょうか。
平野「ジェットコースターみたいなキャラクターですよね。感情の起伏が激しくて、爆発した時の力がものすごく大きい。それが作品としてのアクセントや起爆剤になっていたらいいなとも思います。空気を読まない部分もあったりしますしね。なんでしょう、空気読まない人って、人の本質を浮き彫りにしたりすることがあるじゃないですか。そして本質を突いた相手のことって、突かれた側は忘れられなかったりする。真摯に向き合うきっかけになることもありますし。なので今回も、いい意味で空気を読まないだろうし、作品を彩るスパイス的な存在でありたいですね。」
――ちなみに平野さんは空気を読むタイプですか。
平野「空気はね、かき回さないです。ピースが一番、平和が一番でございます(笑)。」
赤澤「(笑)」
――徳田秋声は、どんなキャラクターでしょうか。。
赤澤「努力家で、すぐに成果を出せるようなタイプではなくて、ちょっと不器用で。自分が地味であることを気にしているキャラクターなのかなと思います。尾崎一門で行動することが多いですが、意外とかき回す側のキャラクターなのかもしれないですよね。恨み言をいうこともありますし、トラブルメーカー的な面もありますし。なのに、みんなに可愛がられている。(泉)鏡花に世話を焼いてもらったり、尾崎(紅葉)先生に可愛がってもらったり、根底にある愛くるしさみたいなものが人を惹きつけるのかな。」
――共感できる部分はありますか。
赤澤「僕もなんでも器用にこなせるタイプではないんです。コツコツと、人よりもたくさんやらないといけないと思っているので、秋声に対してシンパシーを感じますね。」
――ビジュアル撮影時にこだわられたポイントを教えてください。
赤澤「僕は撮影が秋声との「はじめまして」でした。どうやってキャラクターを表現していこうかと考えるところから始まりましたね。しかめっ面なことが多いので、そこはきちんと表現したいなと思いました。」
平野「巻いて終わりました(一同笑)太宰との付き合いは長いですからね……わんぱくであったり、格好をつけたがったり、可愛らしかったり……太宰らしさに気をつけましたね。」
――赤澤さんは徳田秋声の作品を読まれているということですが。
赤澤「そうですね。ただまだ、そこまで読みこめてはいないんですけれども。」
平野「僕も読んでみたいな、自然主義文学の作品だよね。」
赤澤「はい。高校の受験勉強以来の純文学なので、まずは読むのに苦労しているところです(笑)。」
平野「言葉も随分と古いからねえ。」
赤澤「そうなんですよ。独特の言い回しとかもありますし。ただ、要約や解説とかと合わせて読んでいくと、今と変わらないものが根底にあったりもしていて。」
平野「言葉を使って相手に届ける学問だよね、まさに。」
赤澤「いい機会を与えていただいたと思います。ここからお気に入りを見つけられたらいいな。」
――平野さんは最近どんな本を読まれているんですか。
平野「最近は新刊が多いですね。特にミステリーものが多くて、ミステリーを三連続で読んでいました。シャーロック・ホームズをモチーフにしたものが最近多いんですよ。」
赤澤「やっぱりそこに戻ってくるんですかね?」
平野「そうかもしれないね。あとはミステリーが続いたので、優しいお話を読みたいなと思って。一雫ライオンさんの「二人の嘘」という作品を読みました。裁判官と裁かれた男の八年後の話なんですが、もう胸がギューッとなって。で、その後にまた伊坂幸太郎さんの新刊を読みました(笑)。」
――読書がお好きなんですね。
赤澤「良君は読書家ですよね!あと僕、気になったんですけど、太宰治の作品は好きですか?」
平野「斜陽とか、いくつか読んだりしたかな。ただ、演じさせていただいているということもあって、こう書いてあるけれど、別の場面では違う解釈があって、そことあそこが繋がって……という、舞台を一作品作り上げて、ようやく一冊読み込めるかどうかなんですよね。そういう意味では、なかなか一人で気楽に読もう!とはなれないかもしれない(笑)。」――お二人はお互いのことをどんな方だと感じていらっしゃいますか。
平野「もうね、僕が親だったら、こんな子がほしいです(笑)。」
赤澤「いやもう、ありがたいです!」
平野「気遣いができるし、ひたむきだし、ひたむきさにマイナスの要素がゼロなんですよ。努力することにすら喜びを覚えている。とても「いい」真面目なんですよね。」
赤澤「もう本当に、ありがとうございます!」
平野「こんな子が存在するのかと(笑)。」
――赤澤さんはいかがですか?
赤澤「大好きです!たくさんの方から「良君はすごい」と伺っていましたし、実際にお会いしてみたらその通りで。僕、ミュージカル『憂国のモリアーティ』で、役として初めて対峙した時の良君の目が忘れられないんです。演じている自分を見透かされているような目。その感覚がずっと残っていて。こうなりたいと思う方です。自分もがんばらなきゃと相手に思わせられる方は、なかなかいらっしゃらないと思うんです。高い目標ですし、いつか追いつきたいと思っています!今回がっつり共演できるのがとても楽しみです!」
――ありがとうございました。それでは最後に、楽しみにしている皆様へメッセージをお願いします。
平野「シリーズ第4弾ですが、セカンドシーズンという見方では第1弾となる作品です。初めて観ていただいた方にも面白いと感じてもらいたいですし、ここから過去へ遡っていただいても面白いと感じてもらえるような作品にしたいですね。そして前作から継続して観ていただいている方には、より楽しんでいただけたらと思います。今回は初参加のメンバーも多いですし、新たな章が動き出します。これまでは太宰らが軸になって話が動いていきましたが、今回は新たな物語が開きます。扱う文学の種類が変わってストーリーが変化し、空気感も変わります。そこも一つ楽しんでいただけるポイントだと思いますので、期待していてください。」
赤澤「今までの文劇が好きだったお客様には、新しさとどこか懐かしさを感じていただける作品にしたいですし、初めて文劇をご覧になるお客様には、良君がおっしゃったように今までの作品も観たいなと感じていただけるような作品にしたいです。文劇が好きな方にはより文劇を好きになってもらえるような、新しく観る方には文劇そのものを好きになってもらえるような、そんな作品にしたいです。劇場でお会いできることを楽しみにしています!」 -
公演概要
■タイトル:舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」
■日程:
【東京公演】2022年2月3日(木)~2月13日(日)シアター1010
【大阪公演】2022年2月18日(金)~2月20日(日)森ノ宮ピロティホール
■チケット
全席指定9,900円(税込)
プレイガイド一次先行
11月19日(金)19:00〜11月25日(木)23:59
【e+(イープラス)】
https://eplus.jp/bunal4/
【チケットぴあ】
https://w.pia.jp/t/bunal4/
【ローソンチケット】
https://l-tike.com/bunal4/
【楽天チケット】
http://r-t.jp/bunal4
【CNプレイガイド】
http://cncn.jp/bunal4/
※詳細は公式ホームページをご確認ください。
■原作:「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)
■監修:DMM GAMES
■世界観監修:イシイジロウ
■脚本:なるせゆうせい(オフィスインベーダー)
■演出:吉谷晃太朗
■出演:
徳田秋声:赤澤遼太郎
泉鏡花:山﨑晶吾
佐藤春夫:小南光司
国木田独歩:斉藤秀翼
川端康成:正木郁
里見弴:澤邊寧央
尾崎紅葉:玉城裕規
太宰治:平野良
アンサンブル
仲田祥司、町田尚規、多田滉、山口渓、田中慶、田ノ中亮資、平澤佑樹、安久真修
■公式サイト: http://bunal-butai.com/
■公式Twitter: https://twitter.com/bunal_butai
■制作:ポリゴンマジック
■主催:舞台「文豪とアルケミスト」製作委員会
(C) 2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」製作委員会 -
プレゼント情報
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■応募期間:2021年11月24日(水)~2021年12月8日(水)23:59まで
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