「京の夜桜」。暗闇の中浮かび上がるその姿は妖艶で、時に儚なげ。お色直しをするかの如く、昼の淡いピンクとは又違った顔を魅せてくれます。春の京都を訪れたなら、ロマンチックな夜桜めぐりなんていかがでしょうか?京都駅からほど近くアクセス抜群なスポットをご紹介。今宵、あなたを幻想的な夜桜ワールドへいざないます!
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古都ならではの情緒。不二桜に祈りをこめて 「東寺」
東寺と言って真っ先に思い出されるのが五重の塔。その高さ55m、日本一を誇ります。こちらで見逃せないのが八重紅枝垂れ桜。「不二桜」の愛称で親しまれ、例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。
夜の特別公開は18:30~ですが、開館前から長蛇の列。皆さん並んででも見たいと人気のスポットです。 又、遠方から来られる方も多く、取材当日出会った老紳士の方はこちらの夜桜を撮影する為だけに大阪からいらしてました。ちょっと早めに到着。夕日が沈み、完全に暗くなる前の薄暮時。夜桜とは又違った雰囲気を味わえます。
【見どころ①】不二桜と五重の塔のコラボレーション
優美な不二桜
【見どころ②】水面に映る桜影と五重の塔
水面に揺れる五重の塔や桜を見ると、どこか切ない気持ちにさせられます。
【見どころ③】ソメイヨシノと五重の塔
様々な角度から、五重の塔と一緒に眺めたい
絵葉書に出てきそうな景色
周辺の予約制駐車場
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幽玄の美!万華鏡ファンタジー「高台寺」
天下統一を果たした豊臣秀吉。その妻・ねねが秀吉の菩提を弔うために建立した高台寺は、通称”ねねの寺”として知られています。
高台寺の鐘と桜
そんな高台寺、たどり着くまでには坂を上らねばなりません。「高台寺だけに高台にあるのね~」と一人納得しながら登ります。しかし後に、名前の由来は全く違う事が判明!正しくは、秀吉の妻・ねねが亡くなった際の戒名が「高台院」だったことからきているそうです。
見晴らしが良く、京都の町並みを見下ろせます
【見どころ】方丈庭園のしだれ桜
メインとなるのが方丈庭園。プロジェクションマッピング、音楽、桜の競演が圧巻です。そこに広がる幽玄の世界にどっぷり浸かります。別世界の入り口のよう
光の海に咲く一本の桜
庭園が万華鏡と化す!
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03
桜の精霊たちが、あなたを宴に招待! 「二条城」
世界遺産である二条城では、ストーリー仕立てで桜のライトアップを演出。
物語は、二条城の桜があまりにも見事だと集まる精霊たちが、宴を開き、そこへ人々を招き入れるというもの。
3Dプロジェクションマッピングをはじめとし、映像や音を駆使した”桜祭り”を開催。更に、屋台や京の老舗名産品展なども場を盛り上げます。
日によっては、入場規制がかかるほど多くの人が訪れます。唐門
桜の園
【見どころ】ストーリーのクライマックスは、桜の精たちが、床や桜並木をあちらこちら飛び回ります。物語の登場人物になった気分で、”桜の精”と戯れてみて♪
清流園
清流園
清流園
京都御所・二条城 少人数グループウォーキングツアー
¥8,449
更新日:2024/04/19
周辺の予約制駐車場
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桜あふれる京の町
神社に行く時間のないあなたも安心。京都の町を何気なく歩いてみれば、至る所で桜に出会います。石畳や提灯、町屋など・・・ いにしえの町並みと共に咲き誇る桜をぜひ堪能してみて下さい。
鴨川の桜並木
木屋町通りの桜ライトアップ。息を飲む程美しい・・・
桜のトンネル
提灯と桜
周辺の予約制駐車場
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備えあれば憂いなし!夜桜デートで気をつけたいポイント
その1)ライトアップは期間限定。日時は公式サイトで必ずCheck!
その2)人気スポットは行列必至!早めの行動がおすすめ
その3)記念写真を撮るなら、桜にも人にも優しく。
せっかくの夜桜、思い出の一枚を撮りたいもの。しかし、桜や重要文化財が傷つくのを防ぐ為、三脚NGの神社が多いのも事実。
又、例え自撮り棒の使用が許可されていても、他の方のご迷惑にならないよう気を付けたいですね。
その4)防寒着&ホッカイロは準備するべし。
春と言えどもまだまだ花冷えする夜。今回訪れたのは4月中旬でしたが、カメラを撮る手がかじかむ程でした。ジャケットは”多め”に持参しましょう。「寒くない?」と、上着をさっと肩からかけてあげれば、二人の距離が近づくかもしれません。
その5)ごみ袋&ウェットティッシュ持参で、気の利く女子っぷりを発揮。
たこ焼きに焼きそば・・・屋台フードを楽しめる場所も多いですが、結構手が汚れがち。そんな時、お役立ちグッズをさりげなく出せば、「気の使える子だな~」と好感度UP♡散りゆく雪の花、あなたは誰と見たいですか?