焼き立てパンの香りで目覚める幸せ朝ごはん! 星野リゾートの「OMO5京都祇園」が楽しすぎた


2022.01.20

マイナビニュース


京都と聞くと、まず祇園を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか? そんな言わずと知れた京都の花街・祇園に、2021年11月5日「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」がオープンしました。
「今日は祇園ぐらし」のコンセプト通り、およそ6割の客室がミニキッチン付き。さらに、お部屋でパンが焼ける朝食プランは、オープン前から「楽しそう!」「やってみたい」と大きな話題に……!!
そこで今回は、京都観光にぴったりな星野リゾートの新ホテルを体験してきました。館内はわざわざ泊まってみたくなる、ワクワクの仕掛けがいっぱいです!
位置する場所は? 八坂神社1分の最高立地
祇園四条駅から歩いて10分ほど。京都を代表するにぎやかな繁華街「四条通」沿いにオープンした「OMO5京都祇園」。ホテルを一歩出ると、祇園祭りで有名な八坂神社も見える最高の立地です。
八坂神社の他にも、徒歩圏内で行ける有名な神社仏閣がたくさんあって、京都観光の拠点にもってこい。夜遅くまで繁華街で遊んで、祇園の早朝さんぽもできます。京都ツウなら「えっ、こんな場所に星野リゾートができたの……!?」と驚くはず。
風に揺れるのれんをくぐって、いよいよ館内へ!
祇園を丸ごと楽しみ尽くす共有スペース
階段を下りていくと、ちょうちんの優しい灯がともるフロントカウンターが現れます。
そして、足元には「あっ!」と驚く、プロジェクションマッピングの仕掛けが。祇園や京都をモチーフにしたイラストがインタラクティブに動き、ゲストを楽しませてくれます。
さらに、ちょうちんに導かれるように細い通路を進んでいくと、ロビーエリアに到着。ここは、「OMOベース」と呼ばれる共有スペース。ノープランで京都へ来た人は、壁一面に広がる「ご近所MAP」を参考にするといいでしょう。
「ご近所MAP」には、スタッフこと「ご近所ガイド OMOレンジャー」が、自分の足で見つけてきたフレッシュなお役立ち情報がぎっしり。この情報は随時アップデートされるので、ガイドブックには載っていない、最新の祇園の魅力を知ることができます。
気になるお店があれば、QRコードを読み込んでみてください。目的地までの道のりがグーグルマップで表示され、自動で道案内をしてくれます。
方向音痴レベルMAXの筆者にとっては、ありがた~い機能。祇園初めての人も、安心して散策できますよ。
さて、「OMOベース」には、「祇園花街 暮らしのいろは」のコーナーがありますが、これも旅のテンションをあげるポイント。
ここでは、ちまきや千社札など、祇園にちなんだあれこれを分かりやすく解説。祇園散策の前に目を通しておくと、旅がもっと楽しくなります。
本気で暮らせる! 超快適な客室
「祇園で暮らせたら良いな……」そんな夢をかなえてくれるのが、「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」。
OMOブランドでは初めてとなる、ミニキッチン付きの客室が登場。しかも、36室中24室にミニキッチンが付いています!
今回泊まったお部屋は、「茶の間トリプル キッチン付」。客室のドアを開けると、リビングスペースがあって、その奥にL字型のミニキッチンスペースがあります。
キッチン下の収納スペースには、フライパンやお鍋、食器やカトラリー類が、ひと通り用意されています。さらに、電子レンジやIHキッチンもあり、簡単な調理も可能。密を避けた自由気ままなおこもり旅にぴったりです。
京都らしいすだれの奥は、ベッドが3台置かれた寝室エリア。ぴたっとベッドがくっついているので、親子3人仲良く川の字になって眠れます。カップルや友達2人で泊まれば、両手両足をう~んと伸ばせる幸せな広さ!
自販機で買っておくと便利なアイテムは?
「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」は、アメニティや備品をミニマムにした宿泊特化型のホテル。至れり尽くせりの旅ではなく、自分で旅をカスタマイズできます。
そこで活用すると便利なのが「OMOベース」に備え付けられた自販機。この中のアイテムは、京都らしい品が多く、旅のテンションを上げてくれます。
京都産のおいしいお茶が飲みたいときには、1860年創業・祇園辻利のティーバッグを。サイコロサイズのBOXに、ティーバッグが2個入っていて、ちょっと贅沢なティータイムを過ごせます。
寒い京都の冬。心も体もぽかぽかになりたいときは、京都産ひのきを使った無添加入浴剤を。ひのきの香りがお風呂に立ち込めて、祇園にいながら森林浴気分を味わえますよ。
そして、翌朝の朝食やちょっとした小腹を満たすのに便利なのが、「京のすうぷ屋さん」や「京の和風ジャム」シリーズ。大地の味をそのままいただける、安心安全な逸品です。スープのパッケージもかわいい!
体にやさしい「タカナシ」の有機栽培のジュースもおすすめです。
無料がうれしい! 自分でお抹茶をひく、祇園てくてく茶会
京都へ来ると、おいしい和菓子を食べたくなりますよね。祇園は、職人の確かな技でつくる和菓子のお店が数多く集まる街。甘党なら、胸がときめかずにはいられません!
「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」には、そんな甘党をワクワクさせてくれる特別な無料サービスがあります。
チェックイン後の15時から18時の3時間、「OMOベース」では「祇園てくてく茶会」を開催。ホテル周辺で買った和菓子を持ち寄ると、お抹茶道具がセットになった「抹茶かご」が借りられます。
「どれにしよう?」迷ったら、おすすめの和菓子店をまとめた紙もあるので、そちらを持ってお出かけすると便利です。
せっかくなので、バリエーション豊かな京都の和菓子巡りへ。
まずは、1617年創業の老舗「亀屋清永」に立ち寄り、かわいらしい上生菓子を購入。その後、フルーツ大福専門店の「祇をんににぎ 本店」へ行き、いちご大福を手に入れました。
祇園の和菓子店は、実力派ぞろい! 胸をときめかせながら和菓子店を巡れるのも、祇園ならではの楽しみです。
和菓子を購入した後は再びホテルに戻り、「OMOベース」へ。ここでは、お茶会に使うお抹茶を自分でひくことができます。
スタッフの手ほどきを受け、石臼をゴリゴリ……。ゆっくりテンポ良くレバーを回していくと、すがすがしいお茶の香りがふわり。石臼の溝にきめ細やかな抹茶パウダーがたまっていきます。
京都でお抹茶を味わえる所はたくさんあっても、石臼に触れられる機会はめったにありません。それを気軽に(しかも無料で!)楽しめるのは、うれしすぎます。
ひきたてのお抹茶ができたら、客室へ戻り、いよいよお茶会のスタート。お茶会と言っても、自分で好きなようにできるので、堅苦しさは一切ありません。
自分でたてたお抹茶は、味も苦味が少なく、まろやか。何よりフワフワの口当たりが優しくて、簡単なのに感動の味わいです。

夜ご飯はどこにする? をサポートしてくれる「祇園おせわがかり」
グルメな京都だから、食の選択肢も膨大。しかも祇園となると、そもそも看板がなかったり、お値段も高そうだったりと、ちょっぴり尻込みしちゃいますよね。
そんなとき、ぜひ利用したいのが「祇園おせわがかり」。このサービスは、その日の予算や食べたいものなどゲストの希望に合わせて、「OMOレンジャー」がぴったりなお店を紹介してくれるというもの。
祇園デビューの人はもちろん、ひとり旅の人にもありがたいサービス!ざっくりとした内容でかまいませんので、「OMOレンジャー」に要望を伝えてみましょう。
「いやいや、それでも、今の時期、外で食べるのは気になる……」という人は、次のサービスがおすすめ。
それが、こちらのお部屋で楽しめる「仕出し料理」。江戸時代創業の老舗「菱岩」のお弁当です。
四角い折のなかに京都の季節や伝統が美しく収まったその姿は、まるで宝箱!メニューはその日により若干異なりますが、必ず入る「だし巻き卵」は、その断面の美しさにうっとり。ふわふわで、お出汁の味がしっかりきいた上品な味わいです。
しかし、「菱岩」のお弁当は、見た目だけでなく、味わいも玉手箱! 焼き物、炊き物、お刺身……。味の濃淡が詰め込まれていて、最後の一口までおいしく食べられます。もちろん、京都の地酒との相性もバッチリです。
今までありそうでなかった、自分でパンを焼く朝食プラン
食のお楽しみは、翌朝も続きます。星野リゾートでは初めてとなる、お部屋の中でパンを焼く「おへやベーカリーセット」(1,000円)が、朝食プランとして登場しました。
作り方は超簡単。マンガの手順書に沿って、材料をパン焼き器に入れていくだけ。後はタイマーを翌朝の時間にセットしたら、ワクワクしながら眠りにつきます。
何と言っても、感動したのが防音対策。パンを練り練りするとき聞こえてくるはずのガタンゴトン音が一切気にならず、朝まで爆睡できたのです。聞けば、この音をふせぐために、何度も何度も施策を重ねてオリジナルの防音BOXを作ったのだとか。
部屋中にほわわ……と広がるパンが焼ける香りは、まさに幸せの香り。目覚めた瞬間から、幸せな感覚を味わえます。
おかずをもう1品! ということで、昨夜コンビニで買った卵を目玉焼きにしました。
こうやってミニキッチンで自分の食べたいものを調理していると、祇園暮らしを体感しているよう。
いよいよ、待ちに待った朝ごはんタイム!
大きく膨らんだパンは、持ち上げるのが難しいぐらいの柔らかさ。そして、この柔らかいパンを、6種類のコンディメント(調味料)で味変をしながら楽しみます。
バター&粒あんをのせて、あんバターにするか。卵スプレッドをのせて、サンドイッチ風にするか。どちらにしてもおいし過ぎて、食べ進めるほどに食欲が増します!
OMOレンジャーと一緒に、祇園の朝散歩
さらに、「OMO5京都祇園」の朝のお楽しみが、もうひとつ! それが、静かな朝の祇園を「OMOレンジャー」が無料でガイドしてくれる「祇園うるわし朝まいり」。毎朝6時30分にホテルを出る本ツアーに参加すると、キリリとした朝の祇園を歩きながら、身も心もうるわしく整えられます。
ホテルを出発して最初に向かったのは、祇園ならではの情緒漂う「花見小路」。普段は人でごった返す「花見小路」も、朝だとこんなに静か。石畳に千本格子、すだれの下がった京町家など、美しい祇園の風景をじっくり味わえます。
人が少ないので、普段より歩くペースはのんびり。普段だったら素通りしてしまう隠れたスポットも、「OMOレンジャー」が分かりやすく教えてくれます。
「花見小路」の後は、「縁切り神社」で知られる「安井金比羅宮」へ向かい、悪縁を断ち切り良縁を呼び込む「縁切り縁結び碑」くぐりを行いました。
ここは、普段並ばないとくぐれない、大人気パワースポット。だけど……、今回は特別! 後ろの人を気にせず、「縁切り縁結び碑」をゆったりくぐれます。
その後、「ねねの道」や「石塀小路」など、おだやかな朝の小道を巡りながらお散歩します。清らかな空気に包まれた朝の祇園は、歩いているだけですがすがしい気分になります。
ツアー最後の目的地は、7月の祇園祭をはじめ、1年を通じてさまざまな催しが行われる「八坂神社」。常に地元の人や観光客であふれかえる場所ですが、早朝の時間帯は人もまばら。広い境内をのんびりお散歩できます。
まずは重要文化財になっている本殿で、神様にご挨拶。続いて、より強く願いがかなうという「御千度詣」を行ったら、美人祈願ができる「美御前社」のお参りも忘れずに。
ご利益満載の末社もくまなく巡れて、朝からパワーチャージ完了です!
お散歩終了後は、「OMOベース」で「原了郭」の「御香煎」を楽しみます。「御香煎」とは、昔の旅人がお参り後に喉を潤していた漢方が原料の飲み物。白湯に溶いて飲むと、さわやかな清涼感が口の中いっぱいに広がります。
いつもの朝とは違う、なんとも優雅なひととき!心にたまったモヤモヤさえも、浄化された気がしました。
祇園の本当の楽しさを教えてくれるホテル
「OMO5京都祇園」で過ごせば、身も心もすっかり休まって、ものすごい充実感があります。いつもと違う京都旅をしたい方は、ぜひ訪れてみてください。
■Information
OMO5京都祇園 by 星野リゾート
場所:京都府京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側288
安藤美紀 あんどうみき 猫好きのフリーライター。2012年より独立し、全国津々浦々、旅をしながら見過ごすのはもったいない+αのワクワクするような旅情報を発信してます。これまで書いた記事の数は、700本以上。温泉ソムリエマスター、健康入浴指導士でもあります。温泉、ドライブ旅、グルメ、ディズニー系が得意。 この著者の記事一覧はこちら 

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祇園四条
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京都府京都市東山区宮川筋1丁目
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