冬の鎌倉エリアで絶景を! +αな3スポットを半日で巡る


2016.12.17

マイナビニュース

●ポッカリと浮かぶ江の島と冠雪した富士山を一度に味わう
冬の旅行と言えば、温泉やウインタースポーツなどがすぐに思い浮かぶが、遠出しなくても意外と手軽に楽しめるのが、絶景スポット巡り。今回は、鎌倉周辺のオススメ絶景スポット3カ所を半日で巡るモデルコースを歩いてみよう。
鎌倉を始めとする神奈川県の沿岸エリアは、海の近くまで丘陵が迫っている場所が多く、空気の澄んだ冬場は、高台に登ってみれば眼下に広がる海の向こうに富士山が雄大な姿を見せる日も多い。また、鎌倉の隣の観光地・江の島では、展望灯台「江の島シーキャンドル」からの絶景を楽しめるほか、冬季限定でイルミネーションイベントが実施されており、カップルや家族連れを中心に、連日、にぎわいをみせている。
○高台から眺める江の島と富士山のコラボ
まずは、最初の絶景スポット「披露山(ひろやま)公園」を目指すため、JR横須賀線の逗子(ずし)駅に下り立とう。逗子駅前のロータリーから、鎌倉駅行きのバスで15分ほどの「披露山入口」バス停から、カーブの続く上り坂を上って行くと、10分ほどで披露山公園の入口に到着する。
披露山は海抜100mほどの台地で、鎌倉時代に将軍に献上物を「披露」した場所、または献上物を「披露」する役人が住んでいた場所であるとされる。公園内には展望台のほか、猿が飼われている猿舎や花壇、レストハウスなどが点在している。
さて、早速、展望台に上ってみよう。この展望台からの壮大な眺望を初めて見たならば、思わず声を上げたくなるに違いない。手前には、「日本のビバリーヒルズ」とも言われる高級住宅地「披露山庭園住宅」が広がり、その向こうにはリゾートマンション群である「逗子マリーナ」が見える。
さらにその先には、海に突き出した鎌倉の稲村ヶ崎や、海にポッカリと浮かぶ江の島が見え、遠くには冠雪した富士山が横たわっている。ここまでハッキリ富士山が見えるのは、大気が澄んだ冬ならではだ。
さて、時間に余裕があるなら、この付近のもうひとつの絶景スポット「大崎公園」まで足をのばしてみよう。大崎公園へは披露山公園内から細道を下り、披露山庭園住宅の中を歩いて、およそ15分。相模湾に突きだした岬の頂上にあるこの公園は、標高こそ披露山公園より低いものの、より海に近く、周囲を海に囲まれた格別な絶景を楽しむことができる。
●information
披露山公園
住所: 神奈川県逗子市新宿
アクセス: JR逗子駅よりバス小坪経由鎌倉行「披露山入口」下車徒歩約15分
駐車場: 駐車場49台(8:30~16:30)
※大崎公園には駐車場がないので、披露山公園の駐車場を利用
●中世の遺跡を越えて! ハイキングの先に広がるパノラマ
○鎌倉・逗子の海と街を一望
いったん、披露山入口のバス停まで戻り、次なる目的地、逗子市と鎌倉市の市境付近にある絶景スポット「パノラマ台」を目指そう。披露山入口バス停から200mほど歩くと、次の「亀ヶ丘」バス停があり、そのすぐそばのコンビニの角を右折する。ここから住宅地の中を20分ほど歩いて行くと、鎌倉方面へと続くハイキングコースの入口がある。
ハイキングコースに入ると間もなく、住宅地のすぐ近くだというのに、いきなり、かなり迫力のある景色が飛び込んでくる。「名越切通し(なごえきりどおし)」という、国の史跡にも指定されている中世の遺跡だ。
切通しとは、周囲を山に囲まれた鎌倉において、交通の便をよくするために人工的に開削(かいさく)した通路のことをいう。こうした鎌倉と外界を結ぶ切通しは、名越を含めて全部で7カ所あり、「鎌倉七口」などとも呼ばれている。岩壁と岩壁に挟まれた切通しの狭い通路を抜けて先へ進もう。ここからしばらくは山道が続くが、アップダウンはそれほどなく、歩きやすいので安心だ。
途中、中世の横穴式墳墓群である「まんだら堂やぐら群」(公開時期限定)や、800m以上にわたって3~10mの断崖が続く「大切岸(おおきりぎし)」と呼ばれる鎌倉石の石切場跡などが見えてくる。山道を20分ほど歩くと、いつの間にか道は「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」の中に。この森の中の小高い丘の頂上に設置されている「パノラマ台」と名付けられた小さな展望台からは、鎌倉と逗子の市街地と海、そして、冬は富士山も大きく見える。
以前は、周囲の景色をグルリと、ほぼ360度見渡すことができ、まさに「パノラマ」の名がふさわしい場所だったが、2016年12月8日の取材時には、北側は背の高い草が生い茂っており、ほとんど眺望がなくなっていたのが残念だ。それでもなお、鎌倉で有数の素晴らしい絶景スポットであることは間違いなく、ぜひ、訪れてみてほしい。
さて、「パノラマ台」から先ほどの道をもう少し歩くと、鎌倉と逗子にまたがって造成されたハイランド住宅地に出る。この住宅地内にある「夕陽台公園」バス停、または「西友ストアー前」バス停から、鎌倉駅行きのバスで鎌倉駅に移動し、最後はいよいよイルミネーションも美しい絶景スポット・江の島を目指そう。鎌倉から江の島までは、江ノ電で25分ほどだ。
●information
鎌倉市子ども自然ふれあいの森 パノラマ台
住所: 神奈川県鎌倉市浄明寺鎌倉市子ども自然ふれあいの森
アクセス: JR鎌倉駅または逗子駅よりハイランド循環バス「夕陽台公園」下車徒歩約10分
●海辺でクラブバーガーを! 夜はきらめく「湘南の宝石」の中を歩く
○湘南の冬の風物詩、江の島イルミネーション
冬に江の島を訪れる多くの人々の目当ては、「江の島サミュエルコッキング苑」および苑内に建つ展望灯台「江の島シーキャンドル」を中心に、江の島の広範囲が美しく電飾されるイルミネーションイベント「湘南の宝石」だろう。イルミネーションは日暮れとともに始まるが、もし早めに到着したなら、江の島には素晴らしいカフェがたくさんあるので、夜の散策前に軽く食事をとっておくのもいいだろう。
イルミネーションのメイン会場・コッキング苑の近くのカフェなら、「iL-CHIANTI CAFE (イルキャンティ・カフェ) 江の島」がオススメだ。オリジナルイタリア料理が楽しめ、テラス席からの海の眺望も素晴らしい。夕暮れ時の海を眺めながら、同店の名物料理のひとつ「ソフトシェルクラブバーガーセット」(税別1,380円)を頬張るのなどは、何ともいえない贅沢だ。
さて、おなかも満たされたところで、いよいよイルミネーションを見に行こう。コッキング苑に入ると、まず、入場ゲートと展望灯台「シーキャンドル」をつなぐ光のトンネル「湘南シャンデリア」が目に入ってくる。このトンネルには約6万個のクリスタルビーズを使用しており、その圧倒的な光量は、まさにシャンデリアの中を歩いているようだ。
そして、光のトンネルを抜けた先には、ライトアップされたシーキャンドルを中心に、周囲の植物まで色とりどりに電飾された「光の大空間」が広がっている。もちろん、シーキャンドルに昇塔することもできるので、展望室からの壮大な夜景も楽しもう。
●information
江の島サミュエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル
住所: 神奈川県藤沢市江の島2-3
アクセス: 江ノ島電鉄「江ノ島」駅より徒歩約25分
入場料: 大人500円(江の島サムエル・コッキング苑入苑料200円+江の島シーキャンドル昇塔料300円)
営業時間: 9:00~20:00(最終入場19:30)まで。年末年始を除く土日祝と12月26日~30日までの間は21:00(最終入場20:30)まで。「湘南の宝石」は11月26日~2017年2月19日まで
逗子・鎌倉・江の島の絶景3カ所を巡る散歩コース、いかがだっただろうか。冬は観光シーズンではないものの、この時期にしか出会えない絶景を探し求めて、カメラやスマホ片手に、ぜひ散歩に出掛けてみてほしい。
○筆者プロフィール: 森川 孝郎(もりかわ たかお)
旅行コラムニスト、オールアバウト公式国内旅行ガイド。京都・奈良・鎌倉など歴史ある街を中心に取材・撮影を行い、「楽しいだけではなく上質な旅の情報」をメディアにて発信。観光庁が中心となって行っている外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の公式サイトにも寄稿している。鎌倉の観光情報は、自身で運営する「鎌倉紀行」で更新。 

江の島シーキャンドル(江の島展望灯台)
place
神奈川県藤沢市江の島2-3-18(江の島サムエル・コッキング苑内)
phone
0466232444
opening-hour
9:00-20:00(最終入場19:30)※…
大崎公園
place
神奈川県逗子市小坪4-739
リビエラ逗子マリーナ
rating

4.0

69件の口コミ
place
神奈川県逗子市小坪5-23-9
phone
0467232111
opening-hour
9:00-18:00
披露山公園
place
神奈川県逗子市新宿5-1851
phone
0468731111
opening-hour
終日[駐車場]8:30-16:30

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