【京都ツウ】平家物語に登場する建礼門院ゆかり☆和歌や俳句に詠まれた名所「朧の清水」


2022.12.09

Kyotopi

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区大原の古刹、寂光院へ向かう小路にある史跡。『平家物語』に登場する尼僧・建礼門院ゆかりの地で、和歌や俳句にも詠まれる場所。里山の小路にある和歌や俳句にも詠まれる名所『朧の清水』左京区大原。京の奥座敷として知られ、京都市内でありながら里山風景が広がり、都会の観光地にはない滋味深さが魅力の人気スポット。さらに、大原観光の二大巨頭、三千院と寂光院があり、こちらは寂光院側になります。寂光院へは最寄りまで車でも行けますが、公共の交通機関を利用した場合、しばらくこんな里山の小路を歩きながら、秋の牧歌的風景を満喫できます。茅葺き屋根の家々を背景に柿の木がよく似合います。都会にはないのどかな風景に癒やされます。時折小路には滋賀発祥で有名な飛び出し坊やにしばしば遭遇しますが、どれもオリジナル感あふれる面持ちをしています(笑)それも徒歩で周辺散策する醍醐味とも言えたり。そんな寂光院へ続く小路を歩いていると、なにやら案内板を発見。みると、石垣があり、中央に向かって石段になっていて、中には湧き水があります。
こちらは大原の名所『朧の清水(おぼろのしみず)』で、寂光院や平家物語ゆかりの建礼門院にまつわる史跡。建礼門院は高倉天皇の中宮で、安徳天皇の生母・平徳子(平清盛の娘)。文治元年(1185年)、壇ノ浦で平家一族が滅亡し、源氏に追い詰められ安徳天皇とともに入水するも徳子のみ助けられた末、寂光院にて出家し尼僧として余生を送ったと伝わっています。その寂光院に入る際、日が暮れる道すがら、月の明かりで清水の水鏡にやつれた姿の我が身を見て、嘆き悲しんだと伝わります。
古くから和歌や俳句の歌枕(和歌の題材とされた日本の名所旧跡)として詠まれ、都名所図会にも記された場所。歌人・吉田兼好の「大原やいづれ朧の清水とも知られず秋はすめる月かな」や俳人・与謝蕪村の「春雨の中におぼろの清水かな」などでも詠まれた名所。
建礼門院の悲しい生涯をも映し出した清水ということが、歌枕として活用しやすかったのかもしれませんね。詳細情報名称:朧の清水
場所:京都市左京区大原草生町102 

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朧の清水
place
京都府京都市左京区大原草生町102
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