“おひとりプロデューサー”まろさんに聞く、ひとりホテルステイの魅力とは?


2023.05.19

一休コンシェルジュ

自由気ままな滞在ができる点が人気の一人旅ですが、一歩踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、一人で行きたいホテルやレストランなどの情報を発信するメディア『おひとりさま。』をInstagramで運用する“おひとりプロデューサー”まろさんにインタビューを実施。ひとりホテルステイを始めたきっかけや過ごし方、ひとりホテルステイをする際のちょっとしたアドバイスなどを伺いました。【今回インタビューを行ったのはこちら】The Okura Tokyo(東京都/虎ノ門)都心とは思えないほど緑豊かな地に佇む「The Okura Tokyo」は、17階建ての「オークラ ヘリテージウイング」と41階建ての「オークラ プレステージタワー」の2棟から成ります。伝統と格式を継いだおもてなしはそのまま、新しく生まれ変わりました。インタビューを実施したのはワイドリビングを有する「ヘリテージルーム ツイン」。大きく取られた窓の外には、美しいオークラスクエアと大倉集古館を望みます。窓台には日本の縁側をイメージしたベンチが配され、外の景色を眺めながらゆったりくつろぐことが出来ます。今回は「The Okura Tokyo」でいただけるパティスリーの定番から季節の新作まで、ショーケースを独り占めできるような、9つのスイーツが入った「9’Sweets」をいただきながらインタビューを行いました。<9’Sweets>https://theokuratokyo.jp/letter/news/takeout-winter-2021/ The Okura Tokyo 東京都/虎ノ門 詳細情報はこちら ひとりだからこそ得られる、発見と驚きを楽しむ-まろさんも「The Okura Tokyo」にはひとりホテルステイで宿泊したことがあるそうですね。以前は「プレステージルーム」に宿泊しました。今回「ヘリテージルーム」に初めて伺いましたが、中層棟ならではの景色が最高です。窓から見えるオークラスクエアの美しい形は、ホテルオタクには堪らないと思います(笑)。-まろさんですが“おひとりプロデューサー”として、一人で行きたいホテルやレストランなどの情報を発信されています。まずは“おひとり”にハマられたきっかけをお聞かせください。高校時代に1週間程度、修学旅行で北海道に行ったんですが、一人の時間が無さ過ぎることに耐えられなくなってしまって(笑)。みんなと一緒にいる時間も楽しいですが、私は自分と向き合う時間や一人で考え事をする時間が好きなんだと気が付いたんです。その後大学生になって、より自由に行動できるようになってからは、色々な所に一人で行き始めました。大きなきっかけになったのは、アメリカへの留学です。渡米後に学校が始まるまで2週間くらい期間があったのですが、その時に一人でバスや電車に乗って色々な所に行ったのがすごく楽しくて。冒険感もあるし、自分が行きたい所に自分が行きたい時間に行ける良さ、自分と向き合うことが出来る一人時間の良さに気が付いたのが“おひとり”にハマったきかっけです。-なかでも、おひとりでのホテルステイにハマった理由はありますか?空間を独り占めできるという点にハマったのがきっかけです。私はすごく話好きなので、友人や家族とホテルに泊まるとおしゃべりが止まらなくて (笑)、結局「ホテルが良かった」ということよりも「その人と過ごした時間が良かった」となるんです。それも幸せなことですが、誰かと楽しく過ごしている時って、個人的には場所はいい意味でどこでもいいなあと思うことが多くて。逆に、一人でホテルに泊まってみると、ホテルそのものをじっくり楽しめて空間を独り占めできたり、ホテル周辺の街歩きでも一人で歩いていると気が付ける光景が多かったり、そういった経験ができることを知りました。みんなで宿泊する楽しさと一人でホテルステイをする楽しさ、それぞれ違う良さに気が付いたというのがあります。素敵な空間を独り占めできる、ひとりホテルステイの魅力-まろさんが考える、ひとりでホテルステイをする魅力とは?「The Okura Tokyo」開業当時のロゴマークである<富士山>、別館開業年である<1973>と製造年の刻印がある銀食器が多数存在。やはり、そのホテルの素敵な空間を独り占めできる点ですね。特に最近はクラシックホテルにハマっていて「The Okura Tokyo」 も歴史あるホテルですが、全てのディテールが美しいですよね。どれ1つとっても既製品がないというか。細かくいうとカトラリーやナプキン1つ取ってもロゴが入っていたりして……誰かと食事をしていると、そんな細かな所まで気が付くことがなかなか出来ません。そういったホテルのこだわりをとことん楽しめるのは、ひとりホテルステイの魅力ではないでしょうか。-数多くのホテルに宿泊されてきたまろさんですが、ひとりで宿泊するホテルを選ぶ際の基準はありますか?エースホテル京都 レストラン「PIOPIKO」ホテルの写真を見た際に「一人で過ごすことが想像できるか」です。ここは誰かと一緒の方が楽しそうだなと思ったら一人では行かないですし、この空間を独り占めしたい!と感じたら一人で行きます。例えばチェックインをした後にお茶をして、その後お風呂に入って、またお部屋に戻ってゆったりして、夜はバーに行って…など、流れが想像できるエリアに行きたいというのと、どちらかというと落ち着いている空間が好きなので、あえて閑散期や客室が少ないホテルを選びがちです。でも、逆に一人で騒ぎたい時もあるんです(笑)。少しにぎやかなところにあえて行きたい時もあるので、例えばアートイベントなどでにぎわう、すごく好きなホテルの1つ「エースホテル京都」へのステイを気分で決めることも多いです。-一人で宿泊される際は、どのような過ごし方をしていますか?家でやっていることとあまり変わらなくて、大きなテレビで動画配信サービスを流して、ふかふかなベッドに横たわりながら見たり……。そんなことをいつやってもいいですし、どんな格好でやってもいい。あえて何か特別なことをやろうと意気込まず、いつもの家と同じ過ごし方だけど、それをスペシャルな空間でやるからこその贅沢があると思っています。「The Okura Tokyo」プレステージタワー メインロビーあと個人的におすすめしたい過ごし方は、夜にホテルの館内を散策することです。夜のホテルはすごく静かで、この景色は宿泊する人しか見ることができません。なので、よく夜に一人で散歩して、ホテルをぐるぐる回りながら写真を撮って、昼と夜の光景の違いを楽しんでいます。ロビーとかは特に、普段はすごく人がいますよね。それはそれでいいんですが、写真を撮るとなると他の方が写り込んでしまう、なんてことがあります。でも夜は人がいないので、写真も撮り放題。色々な角度から館内を眺めることもできるし、「この空間は私だけのものだ~!」ってすごく贅沢な気持ちになれるんです。-仰る通り、空間を独り占めですね。まさしくです。さらに夜だとホテルの方も少し手が空いていたりするので、話しかけて下さったり、そこからホテルの歴史やストーリーを聞けるのもすごく好きです。なので、一人でホテルのバーに行ったりもします。-おひとりでバーに行かれるの、いいですね。ピンク色の壁が特徴的な「富士屋ホテル」西洋館ヒストリックデラックスツインバーのマスターをされている方って、ホテルのスタッフさんの中でも色々なことを知っている人だと勝手に思っていて(笑)。先日、箱根の「富士屋ホテル」に宿泊した際もバーに行ったのですが、部屋番号をお伝えすると「壁がピンク色ですよね」って言われたんです。部屋番号だけでその情報が出てくることにも驚いたのですが、元々白い壁だったのを改装するとピンクの壁が出てきて、昔はピンク色の壁だったということが発覚し、今は当時を再現したピンクの壁になっていますと。ホームページにも全く載っていない情報だったのですが、バーのマスターが教えてくれました。クラシックホテルの場合は、そういったお話を聞けるのも楽しいですね。好奇心が赴くままに、スタッフさんとの交流を楽しめるのもひとりホテルステイの楽しさです。特にいいホテルだと、一人でいらっしゃるお客様に対して、凄くおもてなしをしてくれようと思ってくださることを感じます。やっぱり一人でいると、ホテルのスタッフの方も話し掛けやすいと伺ったことがありますし、特にこちらから“話したいオーラ”を出していると話しかけやすいそうです。「富士屋ホテル」に宿泊した際は、ホテルのショップに売っていたガイドブックを購入して館内で読んでいました。「この人、ホテルのことすごく知りたがっているな!」というのが分かりやすく、スタッフの方もその様子を見て話しかけてくださったので、そういったヒントを随所に散りばめると良いかもしれません(笑)。ひとりホテルステイを気軽に……一歩踏み出すためには-聞いているだけで、私もひとりホテルステイをやりたくなってきました。初心者なのですが、一歩踏み出すのにおすすめの方法はありますか?初めて行く場所に一人で行くと緊張すると思うので、誰かと行った「ここをもう少しゆっくり見たかったな」とか「ここにもう少しいたかったな」という場所に、一人で行ってみるのがおすすめです。誰かと一緒に行くとどうしても話に夢中になってしまって、空間を楽しめなかったりするので、そこを申し訳ないですけど、下見替わりに使わせていただいて(笑)。その際にお店の方やホテルの方と一度お話してみると、次に一人で行きやすくなったりしますよ。-最後にこれからひとりホテルステイをしたいと思っている方に、一言いただければと思います。無理をして一人でホテルステイをする必要はないと思っています。誰かといたいと思っている時に一人でいることは逆効果ですし、私自身も誰かといたい時は友人に声をかけます。でも、ひとりホテルステイを「やってみたい」というのが前提で、行動に移せていないのであれば、ぜひ一歩踏み出してみてもらいたいです。行動に移せていない要因が“人目が気になる”などであれば、特にホテルステイの場合は、チェクインしてしまえばお部屋で誰に見られるわけでもないですし、逆に人目を気にせず楽しめるのがひとりステイの良さかなと思います。例えば、人と会うお仕事をしてらっしゃる方だと、人と会うことですごくエネルギーを貰える一方、エネルギーを消費してしまうことも多いですよね。続けるとやはり疲れてしまうので、そういった時に一人で羽を伸ばしてリラックスするというのもすごくいいと思います。「ぜひやってみたい」と思いながらも躊躇されているのであれば、一歩踏み出して見える新しい世界もあると思うので、ひとりホテルステイをやってみて貰いたいです!***まろ氏 プロフィール 1992年、東京生まれOL。ひとり時間の楽しさを多くの人に伝えたいと、2017年にひとり時間の過ごし方を提案するメディア『おひとりさま。』を設立。Instagram(@ohitorigram)ではひとりでこそ行きたい、お出かけ情報を日々発信。ホテルや飲食店とコラボし“ひとり向けプラン”の企画・プロデュースも手掛ける。2023年1月には自身が原案を務める『おひとりさまホテル』1巻(新潮社/原案:まろ 漫画:マキヒロチ)が発売。https://www.instagram.com/ohitorigram/*** 

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The Okura Tokyo
rating

4.5

140件の口コミ
place
東京都港区虎ノ門2-10-4
phone
0335820111
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¥93,404

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