【滞在記】2023年4月瀬戸内に開業!坂 茂氏建築のヴィラと美食を楽しめるアート・オーベルジュ


2023.04.28

一休コンシェルジュ

2023年4月に広島県・大竹市に誕生したアート・オーベルジュ「Simose Art Garden Villa」。広大な敷地内には世界的建築家・坂 茂氏が設計・デザインを手掛けたレストラン、美術館、そして個性豊かな全10棟のオールスイートヴィラを備えます。“海辺の建築作品に泊まる。”がコンセプトの「Simose Art Garden Villa」とは一体どんな施設なのか、一休コンシェルジュ編集部が早速お邪魔してきました。坂 茂氏の建築・設計技術が光る、個性豊かな全10棟のヴィラ壁のない家敷地内は、緑に囲まれるように立つ「森のヴィラ」と、水盤に面して並ぶ「水辺のヴィラ」の2つのエリアに分かれます。「森のヴィラ」には、坂 茂氏がこれまでに手掛けた別荘建築をリメイクしたヴィラが4棟、「Simose Art Garden Villa」のために新たに設計・デザインされたヴィラが1棟の、合わせて5棟を備えます。「水辺のヴィラ」には、特徴的な断面をもつオーストリアの木造素材「Kielsteg」を壁や屋根などとして使用した、それぞれ趣の異なる5棟が並びます。約110平米を誇る、家屋そのものを壁や柱として使用した「家具の家」今回滞在したのは「森のヴィラ」エリアに位置する「家具の家」。約110平米を誇るヴィラは開放感があり、4名まで利用可能です。家具そのものを壁や柱として使用した「家具の家」は、1995年、坂氏が別荘として山中湖に建てられた建物を、ヴィラとして設計し直した一棟。瀬戸内海、そして宮島が優美に佇む様子を一望できるリビングルーム。窓を完全に壁の中に収納できる全開口サッシを採用しているため、サッシを開けると室内と外がシームレスに繋がります。あまりの美しさに、時間を忘れて眺め続けてしまいそう。T-06 Low table/C-08-B L-UNIT sofa 1Pトイレットペーパーの芯などに使用されている、身近な素材である紙管(しかん)を使用したテーブルや、単一の L 型ユニットを繰り返し使い、椅子やテーブルを構成するシステムを活用した椅子など。家具にも、坂建築の代名詞と言われる紙管を用いたデザインが散りばめられています。紙のあかりこちらの和紙を使ったライトの内部も紙管で構成されていました。和紙と紙管からなる柔らかな光が、お部屋の中を優しく照らします。壁の中に隠れるように収納されたcrotta TV(クロッタティーヴィー)。美術館やレストランなどの情報を確認できるほか、宿泊ゲストが利用できる備品やアメニティも確認できます。ずらりと備品名が連なる貸出用品一覧の中には、介護用のバス用椅子や、バス用湯おけなど家族での滞在に役立ちそうなものをはじめ、体温計、「熱さまシート」、「アイスノン」など緊急時に使えるものまで完備されており、様々なシーンで重宝しそうでした。テラスには外の景色をゆっくり眺めるのにピッタリなテーブルと椅子を用意。ジェットバスも備わるので、ゆったりと湯船に浸かりながら海や自然の景色に癒されるひとときを楽しめます。キッチンにある冷蔵庫内の飲み物は全てインクルーシブ。さらに、ワインセラーに入ったワインも飲み放題というのは、ワイン好きには堪らないでしょう。その他コーヒーマシーンなども完備しているので、滞在中は不自由なく過ごせますね。掘りごたつの和室も用意があるので、様々な世代での旅行にもぴったりです。リビングの奥に位置する浴室は、白を基調とした清潔感溢れる空間。ブラインドを開ければ森の景色を望みながらの湯浴みも叶います。アメニティは、「bamford(バンフォード)」のゼラニウムヘアケアセット。上質な植物オイルが傷んだ髪を集中補修してくれるので、まとまりのある艶やかな髪に。その他「ニールズヤード」の代表格フランキンセンスのスキンケアセットや、竹を使用した歯ブラシや紙歯磨き粉など、こだわりのアメニティに心躍ります。ドライヤーやヘアアイロンは「Dyson(ダイソン)」。全室にヘアアイロンまで備わるのは女性には嬉しいポイントですよね。拡大鏡もあるので、お化粧の際にも便利!寝室は角に面しており、まるで自然に包み込まれるよう。リネンにかけられる「bamford」のピロースミストを発見。爽やかな香りに癒されながら眠りにつくなんて素敵ですよね。地元の幸を活かした身体に優しいフレンチを堪能できる「SIMOSE French Restaurant」お料理は、東京・白金台で愛された「OZAWA」の小沢貴彦氏が監修を務めるレストラン「SIMOSE French Restaurant」でどうぞ。広島近郊で育ったお肉やお魚、有機野菜、柑橘などの地元の幸を活かし、動物性脂肪を控えた身体に優しいフレンチを堪能できます。目の前に広がる瀬戸内海の美しい景色と、シェフが一皿一皿丁寧に仕上げる調理風景を眺めることができるカウンターキッチンの風景が、お料理をより一層美味しくさせるでしょう。鯛の昆布じめ山芋のパンケーキとキャヴィアコースはプレフィックススタイルになっており、オードブル・温かいオードブル・お魚料理・グリルは、それぞれ2種類のメニューから選択可能。お腹の具合次第でメインはお魚料理またはグリルのどちらかにするのも自由なので、お好みのスタイルで食事を楽しんで。あわびのグリル 肝のソースグリル料理はお肉料理または魚介類から選択できるので、この地域ならではの新鮮な魚介類を目一杯堪能するのもよし。今回、グリルは「和牛のフィレ肉のグリル」にしましたが、立派なアワビを使ったグリルもとても美味しそうでした。瀬戸内海の多島美を望みながら味わう絶品朝食朝食は夕食と同じく「SIMOSE French Restaurant」にて、青々と美しい瀬戸内海を望みながらいただきます。初めのドリンクは、フレッシュフルーツジュースまたは野菜とフルーツのスムージーより選択可能。せっかくなのでスムージーをいただきました。小松菜、バナナなどが入ったスムージーは自然な甘味でとっても美味しかったです。イタリア風オムレツ卵料理は目玉焼き、スクランブルエッグ、イタリア風オムレツの3種類より選べ、その他サラダ・ヨーグルト・カットフルーツ・パン・マフィンのバスケットなどがついています。今回は、イタリア風オムレツにしてみました。付け合わせはハム・ソーセージ・ベーコン・サラダ・温野菜と彩豊か。自家製パンセットパンはレストランで焼いている自家製パン!クロワッサンやパン・オ・ショコラ、マフィンなど、どれもふんわりサックサクで絶品。お腹いっぱいでもついついおかわりしたくなります。フレンチトーストまだお腹に余裕があるという方は、最後にフレンチトーストまたはフィンランド風パンケーキ 生クリーム添えもどうぞ。フレンチトーストをいただきましたが、とろけるように柔らかいフレンチトーストは〆にぜひ食べてほしい一品です。ダイニング「SIMOSE French Restaurant」席数:50席(うち10席は半個室)営業時間:朝食 7:00-10:00(宿泊者限定)/昼食 11:30-14:30(L.O.14:00)/夕食 17:30-21:30(L.O.20:30)可動展示室など、坂 茂氏の建築そのものもアートの1つの「下瀬美術館」併設される「下瀬美術館」は、瀬戸内海の島々からインスパイアされた、水面に浮かんで見える8つのキューブが特徴的な可動展示室など、坂 茂氏の建築そのものもアートの1つとして楽しめる場所です。エントランスを抜けるとまず目に入るのは「ミュージアムショップ」。坂 茂氏や施設内のデザインを手掛けた原研哉氏に関する本をはじめ、ペンやノート、ピンバッチなどオリジナルグッズを多彩に取り揃えています。コレクションは、京人形や雛人形といった工芸作品をはじめ、エミール・ガレを中心とする西洋工芸、マティスやシャガール、東山魁夷といった日本と西洋の近代絵画まで。丸井産業株式会社・代表取締役の下瀬ゆみ子氏が、先代の創業者であるご両親から受け継ぎながら収集してきたコレクション約500点を所蔵します。企画展示室では、開館記念展「おひなさまと近代美術 — 丸平の人形からガレ、マティスまで」を開催中でした。※展示期間:2023年3月1日(水)~2023年5月7日(日)次の展覧会は「エミール・ガレ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」(2023年5月14日~)~2023年9月24日)を開催予定。8つのカラフルなキューブからなる可動展示室は、それぞれアーティストや展示内容が異なります。これらのキューブは水による浮力を使った移動が可能だそうで、不定期でキューブの配置の入れ替えも計画中だとか。次に来館する時はどんな風になっているのか、わくわくしますね。時間によって違った顔を見せる、瀬戸内海の多島美を望む「望洋テラス」デイタイムの望洋テラスからの景色ナイトタイムの望洋テラスからの景色美術館の屋上にある「望洋テラス」からは、宮島や江田島など瀬戸内海の多島美を一望でき、夜は色とりどりにライトアップされた可動展示室をはじめ、大竹コンビナートの工場夜景も楽しめます。時間帯によって全く雰囲気が異なり、中でも宿泊者のみが入れる朝晩の時間は是非とも眺めに行ってみたいもの。季節ごとに違った風景を楽しめる「エミール・ガレの庭」美術館の前に広がる「エミール・ガレの庭」。自然をモチーフとした作品を手掛けるだけでなく、植物学者としても活動していたエミール・ガレの作品に登場する草花を中心に、瀬戸内の気候に合わせて植栽された庭園です。春には桜やチューリップなどが咲く庭では、季節ごとに違った風景を楽しめるでしょう。下瀬美術館9:30-17:00(入館16:30まで)休館日一毎週月曜(祝日の場合開館)、年末年始、展示替え期間ミュージアムショップ9:30-17:00/年中無休望洋テラス9:30-17:00 ※宿泊ゲスト専用時間 6:00-9:00、17:30-21:00エミール・ガレの庭9:30-17:00 ※宿泊ゲスト専用時間 6:00-9:00、17:30-21:00今回は実際に宿泊をしたヴィラを中心に、レストラン、美術館など「Simose Art Garden Villa」の施設内全体をご紹介いたしました。細部にまで坂 茂氏の建築技術が光る建築物や、瀬戸内海の圧倒的な絶景を前にお食事やアートを楽しめるのは、ここならではのひとときではないでしょうか。 Simose Art Garden Villa 広島県/大竹市 詳細情報はこちら  

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Simose Art Garden Villa
place
広島県大竹市晴海2-10-50
phone
0827930101
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【シンプルステイプラン】< 送迎付き >

¥52,500

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2024/04/12 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金   更新日:2024/03/29

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