クラシックホテルで味わう伝統の朝食5選

日本のホテル黎明期に創業し、戦前・戦後を通して西洋のホテルのライフスタイルを具現化してきたクラシックホテル。歴史と共に歩んできたホテルならではの伝統料理や名物料理も多数存在します。今回はクラシックホテルの中から5施設をピックアップし、伝統の味を朝食で楽しめるホテルをご紹介します。1. とろけるチーズが堪らない！人気のモンテクリストサンドを朝食でホテルニューグランド（神奈川県／横浜・山下町）1927年開業、横浜唯一のクラシックホテルである「ホテルニューグランド」は今年で開業95年。マッカーサー元帥やチャーリー・チャップリン、ベーブ・ルースをはじめ、多くの著名人に愛されてきました。開業時から残る本館は、銀座和光などを設計した建築家・渡辺仁によるデザインで横浜市認定歴史的建造物にも認定されています。朝食はタワー館5階にある「パノラミックレストラン　ル・ノルマンディ」で。窓の奥に広がる景色と劇空間を演出した1930年代のインテリアが織りなす空間は、まるでヨーロッパのような設え。横浜港の景色を眺めながらの優雅な船旅気分を味わいながらの朝食時間を過ごすことができます。中でもぜひ食べてみたいのが名物の「モンテクリストサンド」。伝統のフレンチトーストが更に進化し、自家製パンでよりふわふわに。とろけるチーズとカリカリのベーコンをサンドした新しい名物料理は、多くのゲストから愛される逸品です。素敵な朝の始まりにいかがでしょうか。ホテルニューグランド神奈川県／横浜・山下町詳細情報はこちら 2．熟練の技が光るオムレツと焼きたてパンを味わう朝日光金谷ホテル（栃木県／日光）1873年創業の「日光金谷ホテル」は、現存する日本最古のリゾートホテルです。創業者・金谷善一郎が、1871年に日光で宿泊場所に困っていたアメリカ人のJ.C.ヘップバーン博士を自宅に迎え入れたのをきっかけに「日光金谷ホテル」が誕生しました。8タイプ、全71室のお部屋は創業当時の趣を色濃く残しており、まるでその時代にタイムスリップしたような感覚を覚えるでしょう。朝食は、柱頭彫刻や「迦陵頻伽（かりょうびんが）」など、明治時代の装飾品が飾られた本館2階に位置するダイニングルームで。卵料理はフライド、スクランブル、オムレツの中から選べますが、オムレツは熟練されたシェフだけが作ることを許された一品です。焼きたての香ばしい「金谷ブレッド」と一緒に、伝統の味を噛み締めてみては。日光金谷ホテル栃木県／日光詳細情報はこちら 3．明治創業のクラシックホテルで味わう奈良伝統の茶粥奈良ホテル（奈良県／奈良）1909年に、奈良公園の高台に関西の迎賓館として創業した「奈良ホテル」。全127室の館内には明治、大正の趣が残り、創業当初の華やぎを感じさせます。創業当時の面影を残す歴史を感じる滞在を楽しみたい方は本館。クラシックホテルらしさは楽しみつつ、機能性も重視したいという方は、1984年に新築された新館がおすすめです。食事は、一歩足を踏み入れると、明治・大正時代にタイムスリップしたかのような空間が広がるメインダイニングルーム「三笠」で。高い天井にはクラシカルなシャンデリア、そして壁には名画や調度品が飾られており、まるで美術館で食事をしているかのようです。朝食は和定食、茶粥定食、洋定食の3種類のセットから選べますが、ぜひ試してみたいのは茶粥。香り高い緑茶でさらりと炊き上げた粥が、目覚めの胃を優しく満たしてくれるでしょう。奈良ホテル奈良県／奈良詳細情報はこちら 4．伝統のこだわりが見え隠れする優雅な朝食時間を川奈ホテル（静岡県／川奈）1936年に大倉財閥二代目総帥・大倉喜七郎によって創業された「川奈ホテル」は、
“いつしか自分も英国貴族のような城を持ちたい”という大倉氏の思いから、温暖な気候に恵まれた景勝の地である伊豆・川奈に建設されました。昭和天皇や今上天皇をはじめ、海外の著名人などにも親しまれてきたクラッシックホテルです。朝食は洋定食または和定食から選べますが、ホテルの刻印が入ったオムレツが主役の洋朝食は、ぜひとも試してみたいもの。昔ながらの調理法で作るこだわりのふわふわオムレツと一緒に、ジューシーな国産豚のハム、ベーコン、ソーセージを頂けば、優雅な朝を過ごせること請け合いです。味の要となるソース、スープ、ドレッシングなどは、創業当時から全てをホテルで手づくり。新鮮な野菜サラダの味を引き立てるドレッシングにも伝統のこだわりが見え隠れしているのが素敵ですね。川奈ホテル静岡県／川奈詳細情報はこちら 5．昔ながらの面影を残すダイニングで、伝統の朝食メニューを味わう富士屋ホテル（神奈川県/宮ノ下）「富士屋ホテル」は、1878年に箱根・宮ノ下に開業した日本初の本格リゾートホテルです。創業者の山口仙之助が築いた一棟の洋館から数々の増改築を経て、2020年には新しい「富士屋ホテル」として生まれ変わりました。朝食は1930年竣工の「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」にて4種類から選択可能。「ペストリーブレックファストフジヤ」では、ホテルメイドの食パンをきつね色に揚げた特製フレンチトースト「フレンチトースト富士屋風」を楽しめます。また「ブレックファストフジヤスペシャル」では、クリームの中に蟹がたくさん詰まった「蟹オムレツクリームソース」や、風変りな生卵入りオレンジジュース「フジヤブレックファストカクテル」などの伝統メニューをいただけます。歴史を感じるダイニングで、昔ながらの味わいを楽しんでみては。富士屋ホテル神奈川県／宮ノ下詳細情報はこちら今回は、伝統の味を朝食で楽しめるクラシックホテルを5施設ご紹介しました。滞在するだけでもその歴史を感じられますが、名物料理を味わえば、さらにその伝統感じられるでしょう。歴史を感じる旅に出かけてみませんか。The post クラシックホテルで味わう伝統の朝食5選 appeared first on 一休コンシェルジュ.　