絶景のレストランで美食を楽しめる宿　西日本編

いつまでも眺めていたくなる景色と笑顔を誘う美味しい食事。この2つが揃う宿なら、きっと誰もが二度三度と訪れたくなるはず。今回はそんな絶景のレストランで美食を楽しめる宿を西日本から6施設ご紹介します。1．景色も美食も！瀬戸内海とひとつになる上質リゾートホテルベラビスタスパ＆マリーナ尾道（広島県／尾道）瀬戸内海を見下ろす高台に立つ「ベラビスタスパ＆マリーナ」。宿に到着するやいなや、ほとんどのゲストが吸い込まれるように向かうデッキは、海とひと続きになれる特別な場所。島々の間を縫うように進む船、赤々と燃えるサンセット。時間を忘れていつまでも見入ってしまう絶景が目の前に広がります。夕食は「鮨　双忘」で沈む夕日を眺めながら、銀座の名店「魚治はら田」監修のおまかせ寿司はいかが。さすが瀬戸内！新鮮な地魚の握りはいくつでもお腹に収まりそうな美味しさです。朝食はまるで海外のリゾートを訪れたようなダイニング「Erretegia（エレテギア）」で。吹き抜ける風とともにいただく朝食は、食欲をうんと刺激してくれるでしょう。ベラビスタスパ＆マリーナ尾道広島県／尾道詳細情報はこちら 2．隠岐のジオホテルで堪能する地産地消の美味Ento（島根県／隠岐諸島）境港からフェリーで約3時間。「Ento」は大山隠岐国立公園の中、「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」の指定も受けたエリアに佇みます。宿そのものがジオパークの拠点施設となっているのが特徴で、目の前に広がる海ももちろんジオポイント。実はおよそ600万年前までに形成された陥没地形「島前カルデラ」で、日本でも有数の古さを誇るとか。隠岐を訪れたからには、この地独特の食文化をダイニングで楽しみましょう。手に入りにくかったお醤油の代わり「こじょうゆ味噌」やクロモジの木のお茶「ふくぎ茶」などは、他所にはなかなかない味。もちろん隠岐牛や岩ガキ、サザエ、白イカなど、優れた食材もたっぷり。地産地消の季節の味に歓声が上がります。 Ento 島根県／隠岐諸島詳細情報はこちら 3．1日1組限定の宿で琵琶湖の幸を独り占め福田屋（滋賀県／高島市）レストランと客室、それぞれから望む琵琶湖のなんと広大なこと！滋賀県高島市、昔で言えば、鯖街道の宿場町・今津にある「福田屋」は、湖面の揺らめきまで見て取れそうなほど、琵琶湖のすぐそばに立つ宿。140年前から営んできた旅籠だったそうで、改修を経て2020年、1棟貸しの宿として生まれ変わりました。琵琶湖近辺の生産者を一人ひとり周って集めた食材はこの宿の宝。天然のタケノコだったり、初夏を告げるアユだったり、季節の食材を宿泊客の好みに合わせてこしらえてくれるお料理には感動すら覚えます。特に囲炉裏で焼くアユは絶品！朝食に出るスジエビやイサザを煮付けた1品も、炊き立てのご飯にぴったりです。福田屋滋賀県／高島市詳細情報はこちら 4．高知のフォトジェニックホテルで楽しむイノベーティブイタリアンヴィラ　サントリーニ（高知県／土佐市宇佐町）青い海と真っ白なホテル。エーゲ海のサントリーニ島そのままに海を望む高台に立つ「ヴィラ　サントリーニ」。本館は客室も洞窟を再現したデザインで曲線を多用。どこに目をやっても絵になる景色が広がって、シャッターを押し続けてしまいそうです。一方の新館は開放感にあふれた造りで、デッキにバスルームを繋げた特徴あるデザインです。もちろん食事も海とともに。夕食はスタイリッシュなレストラン「ローグ」でシェフおまかせのイノーベーティブなイタリアンディナーを楽しみましょう。朝食は朝日に輝く海を眺めながら、まずはスパークリングワインで乾杯を。ギリシャ直輸入のコクのあるヨーグルトにギリシャ産蜂蜜を加えた1品は、開業以来の名物です。ヴィラ　サントリーニ高知県／土佐市宇佐町詳細情報はこちら 5．白亜のデザインホテルで珠玉の創作フレンチをHOTEL GREGES（福岡県／宗像）日本神話に登場する最古の神社「宗像大社」のほど近く。海沿いにある「HOTEL GREGES（オテルグレージュ）」は白亜の城が海に浮かんでいるようなロケーションで、まるで地中海を訪れたよう。館内のインテリアも感度が高く、ホテルのプロデュースはカトリーヌ・メミ氏、家具もオリジナルで、カッシーナ・イクスシーが手がけています。大海原を一望するレストラン「ロルキデブランシュー」の食事も秀逸。シェフは三つ星レストランで腕を磨いた兵頭賢馬氏で、地産地消の一歩先ゆく“良産良消”をテーマに掲げた創作フレンチを提供しています。ワインとのマリアージュも素晴らしく、ここでの食事を目当てに訪れるゲストもいるほど。目でも舌でもぜひじっくり味わって。 HOTEL GREGES 福岡県／宗像詳細情報はこちら 6．離島唯一の5パビリオンの宿で知る玄界灘の美味壱岐リトリート海里村上（長崎県／長崎・壱岐）玄界灘の真っ只中。壱岐島にある「壱岐リトリート海里村上」は離島唯一のミシュラン5パビリオンの宿。ロビーに入った途端、目の前に大きな海が飛び込んできて、その絶景とひとつになる感覚に驚かされます。全客室に源泉掛け流しの露天風呂があるのも魅力。「日本夕日百選」にも選ばれた湯ノ本湾の夕景に染まる湯浴みは一生の思い出となりますよ。夕食は身の引き締まったアワビに濃厚なウニをのせた「海里焼き」や、アワビのしゃぶしゃぶ「海里鍋」など、玄界灘の海の幸を用いた名物料理を「ダイニング玄」で召し上がれ。あれこれ手を加えず、あえてシンプルな調理法に徹してるのは、壱岐の素材の力を感じて欲しいから。博多港から船で約1時間10分。わざわざ出かけるだけの価値ある宿です。壱岐リトリート海里村上長崎県／長崎・壱岐詳細情報はこちら旅の印象を左右する「美味」と「絶景」、そのどちらも満喫できる宿はまだまだたくさんあります。自分の目と舌を信じて、自分にとっての最高の宿を見つけに旅へ出ましょう。その先には、たくさんの喜びが待っています。　