2020年4月全面リニューアル!1日9室限定の松本の老舗温泉宿


2021.05.21

一休コンシェルジュ

風情ある温泉街や息をのむ絶景はありません……。宿自らそう言い切りはするものの、一休.comでの口コミはほぼ満点! 長野県松本市の美ヶ原温泉にある「美ヶ原温泉美ヶ原温泉 金宇館(かなうかん)」は二度三度と足を運びたくなる、大人を夢中にさせる温泉宿。ここに泊まるためだけに訪れる人が後を断ちません。古い歴史を持つ美ヶ原温泉松本駅から車で20分。あっという間に到着した美ヶ原温泉街は意外や意外、住宅地の中。とは言え、背後に山々が控え、辺りは湯の里の風情。小さな宿が軒を並べ、静かな環境に恵まれています。
奈良時代に始まったこの温泉は、江戸の世になると松本城主の保養地に、その後は市井の人の湯治場として長く親しまれてきました。「金宇館」の創業は昭和3年。木造3階建の歴史ある佇まいで、部屋数はわずか9つ。昭和3年築の本館と昭和7年築の別館が廊下でつながるレイアウトで、見事な中庭が部屋を囲みます。2020年4月、本館リニューアルオープンその本館に2020年大々的な手が入りました。100年近くも経た本館の面影はそのままに、あと100年は残る建物にしていこうと、1年以上におよぶ改修工事が行われたのです。リニューアルのコンセプトは「時と泊まる」。一度でもこの宿に足を踏み入れたならば、このコンセプトが宿の隅々まで届いていることを実感します。無駄を削ぎ落とした空間に映える昔の欄間。ゆがんだガラスと新しい障子からこぼれる柔らかな光。懐かしい乳白色の照明と清々しい畳香……。無垢材を張った床には、この雰囲気に合わせて設計された松本の木工家「アトリエm4」の家具が以前からそこにあるように馴染んでいます。本館のお部屋は「湯ノ原」「千手」「包石」「三城」「風上がり」の5つ。どの部屋もいたってシンプルですが、自然素材にこだわったことで良質な空間に。まるでギャラリーでも訪ねたようなセンスの良さに脱帽します。クギを1本も使わない木造の浴室棟を新築一方で別館には「京田」「兎川」など4室の客室があり、本館に負けず劣らず凝った造り。どの部屋からも庭の緑がいい塩梅に眺められます。この中庭も必見ポイント。土地の傾斜を利用した石組みの中庭で、建物同様、精魂込めて作庭されたのだとか。浴室棟は新築。クギを1本も使わず造られた木造建築で、総ヒノキ造りの美しい木組みが特徴です。湯は男性用と女性用、それぞれ露天風呂のみ。ほかに諏訪の鉄平石と木の壁で囲った小さな内湯が貸切で利用できるようになっています。どの湯場も広くはありませんが、居心地の良さは抜群。無色透明のアルカリ性単純泉を何度でも楽しみましょう。里の恵みを存分に堪能極め付けは食事。季節ごとの旬懐石は「丁寧で美しい」「料理を食べるためにまた行きたくなる」「心から美味しいと言ってしまう」と口コミでも高い評価です。メイン素材はもちろんですが、米や野菜、薬味にいたるまで地元の産物に、そして丁寧に調えることにこだわっています。地元作家が塗り直した漆器でいただく朝食もかなりの人気。実はこの漆器も100年もの。宿屋を営む前、瓦屋時代にあつらえたものだそうで、こんなところにも「いいものは手を入れて長く使う」という宿の精神が表れています。簡素にして贅沢。それを体現する「美ヶ原温泉美ヶ原温泉 金宇館」。ラウンジでコーヒーを飲む。ここならたったそれだけのことで非日常の世界に誘ってくれること、請け合い。忙しく過ごす大人にこそ、ぜひ訪れてほしい宿です。 美ヶ原温泉 金宇館 長野県/美ヶ原温泉 詳細情報はこちら  

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美ヶ原温泉 金宇館
place
長野県松本市里山辺131-2
phone
0263321922
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