生まれ変わった箱根のクラシックホテル「富士屋ホテル」最新情報


2020.07.10

一休コンシェルジュ

文明開化の明治時代より、西洋のホテル文化を日本に導入した先人たちの功績を現代に伝え続けているクラシックホテル。今回は1878年の開業から愛され続け、2020年7月に本格的な大改修を終えた、箱根・宮ノ下のシンボルである「富士屋ホテル」をご紹介します。「富士屋ホテル」の誕生とその歴史「富士屋ホテル」は、日本のリゾート史黎明期に開業した日本初の本格的リゾートホテル。国際観光の重要性を福沢諭吉氏に説かれた創業者・山口仙之助氏が、創業500年を誇る老舗温泉旅館「藤屋」を買い取り、1878年に外国人向け宿泊施設として開業したことから、「富士屋ホテル」の歴史は始まります。「富士屋ホテル」の魅力の一つは、多くの個性的な建築物たち。その時代に合った最先端のサービスを実現するため、新たな技術を積極的に導入した結果、他の宿では類を見ないような建築群が形成されました。また、夜をしのぐためという当時の旅館像を払拭するべく、「至誠」という理念のもと、日本の心やおもてなしの精神にこだわり、創業時の熱い思いは現在も継承され続けています。「何世代にもわたる人々とともに、そこにあり続けるという価値」を伝えるため、2018年から2020年にかけて行われた“平成の大改修”。伝統の継承と新技術を組み合わせたリニューアルにより、建築価値の本質を残しつつ、時代に見合った安全性と快適性を実現しています。唯一無二を未来に紡ぐ意匠の数々クラシックホテルのパイオニアとして、明治・大正・昭和・平成という激動の時代を駆け抜けてきた「富士屋ホテル」は、先鋭の技術によって、懐かしさと新しさを両立したホテルに生まれ変わりました。これからの活用を前提とした改修により、非日常感を感じつつ快適な時間を過ごせることができる空間になっています。1930年に竣工したメインダイニングルーム・ザ・フジヤは、「富士屋ホテル」らしさを最も味わえると、多くのお客様を魅了し続けてきた場所。改修では、寺社風の外観と折り上げ格天井や欄間、柱の彫刻が織りなす重厚感はそのままに、修復が必要だった天井などは職人の手により色彩豊かな状態に復元されました。また、今まで使用されていた家具は張り替えなどの修復を施し、改修後も再び使用されます。古き良き時代のレトロでクラシックなデザインでありながら、快適なホテルステイが叶うよう新たな姿に生まれ変わり、訪れる人を迎え続けるでしょう。改修による「富士屋ホテル」の新たな姿「富士屋ホテル」の貴重な歴史的資料を集めたホテル・ミュージアムのほか、館内には「富士屋ホテル」の歴史を体感できる空間が新設されました。館内を散策しながら、140年続くホテルの歴史に触れてみませんか。本館には、昭和40年以前の姿にフロントカウンターとオーシャンビューパーラーが復原されました。1891年の竣工より度重なる増築や改造を経て、現在は和洋風の意匠が混在する複雑な建物になっています。「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト・ウイング」のすべての客室棟がリニューアルされました。重ねた時間の風合いを損なうことなく、老朽化していた設備が一新されています。客室はすべて落ち着いた色合いでまとめられているので、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。お食事は、メインダイニングルーム・ザ・フジヤ、別館 旧御用邸 菊華荘、レストラン・カスケードから選べます。重厚な雰囲気でいただくクラシックなフランス料理から旧御用邸の純和風建築でいただく日本料理まで、幅広いバリエーションが用意されているのが嬉しいですね。1920年に竣工され、社交場として使われていたカスケードルームを復元したレストラン・カスケード。当時から使用されていたステンドグラスや彫刻を用いており、重厚な「ザ・フジヤ」とはまた違ったクラシックな雰囲気の中でいただく往年の洋食レシピが特徴です。今回の改修によってフォレスト・ウイングに「スパ」が新設されました。サウナ・エステ・リラクゼーション施設で日々の疲れを癒すのもいいですね。改修前と同様、すべての客室内のバスルームで宮ノ下の天然温泉を愉しむこともできるので、心身ともにリフレッシュできるでしょう。時代の変遷を随所で感じることができるのが、クラシックホテルの魅力の一つ。歴史ある調度品や伝統に触れて、日常とかけ離れた優雅なひとときを過ごしてみませんか。 富士屋ホテル 神奈川県/宮ノ下 詳細情報はこちら  

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富士屋ホテル
rating

4.0

1057件の口コミ
place
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
phone
0460822211
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