【滞在記】京都で銭湯に泊まる!?お風呂がテーマの一棟貸し京町家


2020.03.06

一休コンシェルジュ

テーマは「日本の風呂文化」!? 2019年11月、京都駅からほど近い五条エリアに、一風変わったコンセプトを持つ京町家一棟貸しの宿「季楽 京都 銭屋町」がオープンしました。
建物の中に入ると、内湯と外湯を備えた銭湯のような空間が!遊び心が詰まった「季楽 京都 銭屋町」を編集部のmikaとmisakiが取材させていただきました。お風呂を楽しむアイデアが詰まった一棟貸しの京町家宿を手掛けたのは、京都市内を中心に、「お茶」や「和紙」、「和菓子」など様々な日本文化をテーマとした京町家の宿を運営する「株式会社Nazuna」。京都で古くから親しまれている銭湯文化を気軽に体験してほしいという想いから、銭湯に泊まるような体験ができる一棟貸しの宿「季楽 京都 銭屋町」が誕生しました。お部屋は「藍」と「朱」の2棟。それぞれの入り口には、銭湯を思わせる藍色と朱色の暖簾が掛けられています。もちろん、どちらの棟も性別問わず宿泊することができるのでご安心を。今回私達は、「朱」のお部屋に泊まらせていただきました。チェックイン専用の場所を設けていないため、宿泊者は到着すると玄関に付いている内線で連絡を入れるシステムになっています。
10分程で宿のスタッフが到着。開錠施錠の説明や、室内の案内をしていただきます。築70年以上の大きな京町家を改修した「季楽 京都 銭屋町」。当時の土壁や建具を使用し、歴史を感じる玄関には、この宿から取り出された古材や建具等から作られたという朱色のアート作品が飾られています。そう、こちらの「朱」には様々な朱色のアイテムが散りばめられていて、それらを探すのも滞在の楽しみのひとつなのです。館内に入ると見えてくるのがこの宿のメインとも言えるお風呂。町家の趣を残しながらも、朱色の壁やインテリアをアクセントにしたモダンな浴室の中央には、檜と石の内風呂。扉を開ければ、坪庭を望む半露天風呂としても楽しめます。内風呂の脇には、レインシャワーとハンドシャワーが付いたシャワーブースと、洗面スペース、個室のトイレが備わります。冷暖房完備なので、一年中快適なバスタイムを過ごせるのが嬉しいですね。バスアメニティーは「ミキモトコスメティックス」。女性限定で、フェイスパックとスキンケアセットもいただけます。ちなみに、電気やエアコンの操作をはじめ、内風呂・露天風呂のお湯はりや温度調整は全てボタンで簡単に操作できるようになっています。さらに、坪庭の奥に見えているのが……信楽焼の露天風呂。縁側と浴槽には屋根があり、簾も付いているので、雨風の心配なく入浴できます。ゆっくりとお風呂を楽しめるように、設備だけでなくサービスも充実しているのもこの宿の魅力。
例えば、お風呂が温泉でない代わりに、日本各地の温泉気分を味わえる入浴剤が付いています。内風呂と露天風呂で違う入浴剤を入れて、湯めぐり気分で寛ぎましょう。防水機能付きCDプレイヤーにはヒーリング系のCDがあらかじめセットされていて、癒しの気分を高めてくれます。飾り棚に並んでいる朱色の可愛いグラスたちはインテリアではなく、全て実際に使うことができるもの。浴室の冷蔵庫には、お水と無料でいただける日本酒が用意されているので、お気に入りのグラスを選んで縁側で涼みながら一杯楽しむ、なんてこともできますよ。町家ならではの“暮らすように過ごす”を体感できる寝室1階には寝室もあり、「朱」は和室にシングルベッドを2台置いたツインタイプ。
閑静な住宅街の通りに面したお部屋なので、日中は外で子供たちが遊ぶ声が聞こえ、“暮らすように過ごす”という町家ならではの感覚が新鮮でした。壁に飾られた朱色のアート作品もまた、この宿から取り出された古材等から作られたもの。
実はこちらの作品にはちょっとした仕掛けがあるのですが、それは後ほどご紹介いたします。目と鼻の先に浴室があるので、お風呂に入ってベッドに直行することも、朝起きてすぐにお風呂に入ることもできますよ。銭湯の社交場を再現!「朱」が散りばめられたリビング続いて2階へ。網模様の影に誘われて何気なく上を見てみると、なんと銭湯の脱衣カゴが。脱衣カゴまでアート作品にしてしまうなんて、この宿らしい斬新なアイデアです!2階のメインとなるリビングは、朱色のアイテムを各所に散りばめたお洒落な空間。銭湯の2階に休憩室を設け、入浴後にお茶やお菓子とともに将棋や囲碁を楽しんだと言われる江戸時代の銭湯文化を再現しています。銭湯で実際に使われていたタイル絵の一部を取り入れた壁面アートも、テーマカラーの朱色。棚にも、お風呂や銭湯、和紙や漆などの日本文化に関する本や、朱色の食器が並びます。長期滞在をされる方にも便利なオーブンはバルミューダ製。電気ポットやカトラリー類も一通り揃っています(写真は「藍」のお部屋です)。館内にある各種電化製品の操作方法が冊子にまとめられているのは、嬉しい心遣いですね。海外のゲストにも分かりやすいように、日本語と英語の案内が載っていました。数々のサービスの中で私が一番嬉しかったのが、冷蔵庫の中身。
近畿エリア限定販売の京都産デザインのビールや、地元京都のワインなど、全て自由にいただけるので読書をしながら一杯。はたまたお風呂で一杯。思い思いのスタイルで楽しむことができます。2階には、リビングの他に広々とした和室もあり3名以上で宿泊する場合には、こちらに布団を敷いて寝室として利用できます。シックで落ち着いた雰囲気の「藍」のお部屋「藍」のお部屋も少しだけ見せていただくことができたので、一部ご紹介!
お風呂のデザインは「朱」とは反対で、内風呂が信楽焼の浴槽、露天風呂は総檜造りになっています。寝室のアート作品も藍色。ちなみに「藍」はベッドが1台のダブルタイプです。リビングは「朱」に比べるとシックで落ち着いた雰囲気。基本的には色の違いだけですが、印象ががらりと変わるのが分かります。タイルを取り入れた壁面アートは、富士山モチーフ。ディスプレイの本も藍色を思わせる表紙のカラーのものが並び、細部にまでこだわりが感じられます。「藍」「朱」それぞれのリビングに、可愛らしい手書きの間取り図が用意されているのもこの宿ならでは。室内のちょっとした見所も紹介されているので、間取り図を見ながら探検してみるのもおすすめです。宿の名前「季楽 京都 銭屋町」にちなんで、室内には江戸時代に流通していた古銭「寛永通宝」が5枚隠されているので、間取り図のヒントを頼りにぜひ探してみてくださいね!
実は、先に紹介した寝室のアート作品の中にも銭が隠されているのです。仕出しスタイルが懐かしい精進料理の朝食基本的には食事の付かない「素泊まり」ですが、予約をすれば精進料理の老舗「泉仙」の仕出しの朝食をいただくことも。滞在スタイルに合わせて選びましょう。
温かいものは温かいままいただけるように保温の容器で、お吸い物もポットに入って届きます。肉類魚介類を使用せずに、穀物、豆類、野菜などの食材だけを使用した「精進料理」。食材の味を活かすために調味料の使用を控えているそうですが、出汁と素材そのものの味わいをしっかりと感じられ、満足感がありました。食事が終わったら、箱にしまって玄関に置いておくという出前スタイルも新鮮でした。「日本の風呂文化」という斬新なコンセプトに、遊び心のある演出を取り入れた「季楽 京都 銭屋町」。ユニークな宿泊体験を通じて、京都での滞在をより一層楽しむことができることでしょう。 季楽 京都 銭屋町 京都府/京都市下京区 詳細情報はこちら  

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五条(京都市営)
place
京都府京都市下京区大坂町
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