東山の絶景を望むラグジュアリーゲストハウスが開業。「パーク ハイアット 京都」総支配人インタビュー


2019.10.29

一休コンシェルジュ

2019年10月30日、高台寺にほど近い京都・東山エリアに「パーク ハイアット 京都」がいよいよオープンします。国内2軒目の「パーク ハイアット」の誕生に、滞在を心待ちにしている方も多いのでは? 今回は開業直前の京都に赴き、総支配人のマーク・デ・リューヴァーク氏とのインタビューをさせていただきました。「パーク ハイアット 京都」の魅力を、ラグジュアリーなホテル内の写真と共にお伝えいたします。初めて見る絶景に、京都の歴史を感じる「パーク ハイアット 京都」が誕生する東山エリアは、石畳や石塀の京都らしい風情と共に今も多くの歴史的遺産を有する、伝統的建造物が立ち並ぶエリア。
二寧坂に面した街並みや周辺との景観に配慮した低層建築は、古都の雰囲気に馴染むようにしっとりとした優雅さを感じられる外観。世界的なラグジュアリーホテルの要素を取り入れながら、近隣地域や訪れる人たちへの配慮が感じられ、まさに現代的な京建築といえるでしょう。敷地は料亭「山荘 京大和」の一部にあり、日本家屋の既存建物と改築部分によって全70室のラグジュアリーホテルにするという、世界でも珍しい建築計画。
東山の高台から見渡す古都の見事な眺望や、パーク ハイアットならではの客室の上質さは、ぜひ現地で体験していただきたいものです。唯一無二の「パーク ハイアット」が京都に誕生!今回は、一休コンシェルジュの単独で総支配人のマーク・デ・リューヴァーク氏に取材をさせていただきました。ここからは直接、「パーク ハイアット 京都」の魅力を聞いていきましょう。―先ほど施設内を見せていただき、見晴らしの良さに心を奪われました!
いよいよ開業する「パーク ハイアット 京都」の注目すべき特徴を教えてください。まず、何といっても東山エリアの中心地という特別なロケーションであることです。歴史的な建造物が多く残り、心が安らぐ地域でありながら、世界遺産の清水寺や高台寺などの人気観光名所にも徒歩圏内です。
近隣地域の見どころの多さを含め、京都の中でも特別な場所だと考えています。10月30日にオープンを迎えますが、成功のための重要な鍵となるのが、いかに京都という土地に溶け込むか、ということです。その土地と調和し、開業すること、近隣の方たちに親しみを感じていただく関係の中でオープンを迎えるかということが重要だと思っております。2番目の特徴としては、「エクスペリエンス―どんな体験ができるか」という価値の提供にあります。今回は、東山の丘の中腹にある「ラグジュアリーゲストハウス」というコンセプトを掲げ、開業に向けて準備してまいりました。
70室ですので、世界で最小規模の「パーク ハイアット」ブランドの一つであるということは間違いありません。
ゲストの方が京都の旅を楽しむにあたり、何よりも「パーク ハイアット 京都」で過ごす時間がそのまま京都の旅の体験になることを望んでおります。―国内2軒目の「パーク ハイアット」として、京都を選ばれた理由は?「パーク ハイアット 東京」が開業し、今年で25年を迎えました。ホテルのある新宿は日本でも有数のビジネスエリアで、周辺には人の集まる繁華街もあり、日本を動かす街にふさわしい高層フロアに位置していますが、京都は全く逆。
歴史的建造物が点在する静かなエリアの中にあるため、周囲の景観に馴染む低層建築となっていて、印象も全く違います。個人的に、京都という土地は唯一無二の特別な都市だと思っております。歴史や文化、アートを始め、伝統文化・伝統芸術が非常に根付く古都であること。「パーク ハイアット」ブランドは「どんな体験ができるか」を大切にしているので、特別な都市である京都を選んだのは、ある意味ロジカルな選択と言えます。―先ほど、滞在中の「体験」を大切にしているというお話がありましたが、特に注目してほしいポイントは?繰り返し「エクスペリエンス」という言葉を使っておりますが、その体験自体は人それぞれであることを前提に、ゲストにご提供していければと考えております。
加えて、「アンコモン(ここでしか提供できないレアな体験)」にしていきたいですね。
私たちが才能のある方とコラボレーションさせていただく中で知った「京都の新しい場所」をご提案したいと思っています。京都には有名な観光名所や定番のスポットが沢山ありますが、ゲストには私たちに力をお貸しくださっている、職人の方や才能を持つ方々による特別な体験をご提案していきたいです。「パーク ハイアット 京都」にとって一番意味があると思っていること。それは「Personalized Experience(パーソナライズド エクスペリエンス)」であり、ゲスト(お客様)それぞれの希望に合わせた形でご提案できる「パーソナライズ」が、私たちのゲストサービスの特徴になると思います。
「パーク ハイアット」には「Luxury is Personal(ラグジュアリー イズ パーソナル:ラグジュアリーであることは、パーソナライズさせていくこと)」という言葉があります。きめ細やかなサービスや優雅な時間を、それぞれのお客様の意向に沿う形でご提供することを目指します。―ホテルの内装についてお聞かせください。歴史景観区域という特別な場所での開業となりますが、トニー・チー・アソシエイツ氏によるインテリアデザインと竹中工務店による設計・施工というコラボレーションで完成したそうですね。デザインコンセプトは、先ほどご紹介した「ラグジュアリーゲストハウス」です。まるで山の中にある邸宅を訪れたかのような落ち着いた印象です。
トニー・チーと竹中工務店のコラボレーションは、まさに長い年月とプロジェクトに携わった多くの皆様の努力の賜物だと思っております。歴史景観区域にあたるので、周囲の東山や二寧坂エリアに溶け込むような京都にインスパイアされたデザインを重視し、「地元地域に密着する形、密接に関わる建物」を意識しております。竹中工務店は約400年の歴史を誇る宮大工からスタートした会社ですので、木造建築に対しては日本有数の技術をお持ちです。その優れた技術力と、トニー・チーのデザイン力という形で、昔ながらの京都のタッチを大切にしながらもモダンな京都を感じていただけるのではないかと感じております。―客室はもちろん、鉄板焼きやバー、ビストロの内装でも今までにないインテリアが愉しめるので、滞在の際にはぜひホテル内を散策したいです。ご滞在の折は、ぜひアートワークにも注目していただければと思います。
もちろん美術品もそうですが、ホテル内で使われている様々なお皿やカップなども、京都の地元のアーティストとコラボレーションしたものを使う予定です。「朝日焼」や「清水焼 天目」のお茶碗など、多くの陶器を使用させていただいております。
ゲストには、京都との密接な関わりを感じていただける体験をご提案できればと思います。―「パーク ハイアット 京都」で大切にしたい「おもてなし」を一言で言うと?「カルチャーを大切にすること」を大事にしようと、日々スタッフと語っております。
ハイアットグループには、「Care for people(人を大切にする)」という文化があります。全ての施設が各々でおもてなしを考え、それぞれのカルチャーを持っている。その中で、私たちは独自のスタンスで「パーク ハイアット 京都」らしさを作り上げていきたいですね。コンセプトである「ゲストハウス」という言葉にもあるように、「ゲスト(お客様)を家に招き入れる感覚」と、人を大切にすることを大事にしたいと思います。
また、一緒に働くスタッフはファミリーのようなものですので、スタッフに対してもホスピタリティーを持って接していきたいです。
京都という地で、周りの人や一緒に働く人を大切にする道を模索していきたいと思っております。東山から京都を一望するロケーションに誕生する「パーク ハイアット 京都」。ラグジュアリーさと静謐を併せ持つ、新しい大人の上質空間として注目を集めることでしょう。京都の良さを改めて実感する、唯一無二のホテルに滞在できる日が今から待ち遠しいですね。***********************************マーク・デ・リューヴァークオランダ生まれ。2005年ハイアットに入社。ロンドン、ドバイ、タイでの勤務を経て’14年にパーク ハイアット 東京の副総支配人に就任。’18年 9 月より現職。幼少期より、父親の仕事の関係で世界中を周り、さまざまな街や人と出合う。その中で「人との関わり合い」の重要性を学び、ハイアット入社後もその信条を大切にしている。*********************************** パーク ハイアット 京都 京都府/東山 詳細情報はこちら  

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パークハイアット東京
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東京都新宿西新宿3-7-1-2
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