【滞在記】わずか10棟、全室“離れ”の宿で有馬の恵みに憩う


2019.10.01

一休コンシェルジュ

日本最古の温泉地としても知られる、有馬温泉。創業800年を誇る「陶泉 御所坊」の別邸として建てられたのが「有馬山叢 御所別墅」です。今回は、約1,400坪という広大な敷地にわずか10棟の離れ客室を有する、贅沢な有馬の隠れ宿に滞在してきました。中心街の喧騒から離れた静かな立地「有馬山叢 御所別墅」が位置するのは、賑やかな有馬温泉の中心街から少し離れた閑静なエリア。エントランスに掲げられた看板は、オーナー・金井啓修氏と、宿内の絵画やインテリアのデザインを手掛けた美術作家・綿貫宏介氏による共同作品。存在感たっぷりです。建物内に入ると、ゆとりのあるロビーが広がります。木の質感を活かした高い天井が、開放的な空間です。この日の“お着き菓子”は、宿で手作りされた大福。中にはイチゴが練り込まれた餡が入っており、自然な甘みがお茶にぴったりでした。瑞々しい緑に囲まれた10棟の離れ客室全10室の客室には、「ヴィラ」と「メゾネット」の2タイプがあり、すべてが独立した離れになっています。それぞれの客室へ続く小径も、自然たっぷりです。今回宿泊した「ヴィラ」タイプのお部屋は、木造平屋のスイートルーム。すべての客室が100平米とゆったりした造りで、設えや眺望はお部屋ごとに異なります。室内には木の香りが漂い、モダンな家具やインテリアが揃います。ベッドは十分な大きさがあり、寝心地も抜群。室内の至るところに、綿貫宏介氏デザインの絵画が飾られています。お仕事はもちろん、こちらで執筆をされる方もいるというデスク。自然に恵まれた静かな環境なら、すてきな一節が生まれそうですね。窓の外には、イスとテーブルが置かれたウッドデッキが備わります。夕方にはヒグラシの鳴き声が響き、風情のあるひとときを過ごせました。サーマルルームで身体の芯から温める洗面台は、使い勝手のいい2ボウルタイプ。メイク落としや美容液などが並ぶほか、巾着の中にもアメニティが。バスローブのほかに、浴衣セットも用意されています。赤と紺のレトロな色の組み合わせが、可愛らしいデザイン。宿の大きな特徴でもあるのが、すべての客室に設置されている「サーマルルーム」。ドライサウナのような空間ですが、温度は体温とほぼ同じくらい。ベンチ部分は岩盤浴のように温まる仕組みで、奥にはシャワーとバスタブが備わります。実際に使ってみると、だらだらと汗をかくのではなく、全身がしっとりとするくらい。暑すぎずテレビもあるので、一般的なサウナが苦手な方にもおすすめです。あえて低めの温度で無理なく身体を温めることで、免疫機能を高め、安眠効果も期待できるそう。おかげで、この日の夜はぐっすり眠ることができました。川沿いに位置するメゾネットの客室今回は、「メゾネット」の客室も見せていただきました。ロビー棟から山をくだった川沿いにあり、2階部分にある玄関からお部屋の中へ入ります。「ヴィラ」と同様、お部屋ごとに設えが異なります。ご紹介していただいたお部屋には、小上がりの畳スペースがありました。寝室とバスルームは、室内の階段を下りた1階に。窓の外には、有馬川が流れています。バスルームには、檜の浴槽が備わっていました。心地よい木の香りと外の景色に癒されながら、のんびりと湯浴みを堪能できます。有馬温泉の名物、金泉を湛える大浴場大浴場では、日本最古の温泉として知られる有馬の金泉を堪能できます。脱衣所にはタオルやアメニティなどが揃っているので、お部屋からは手ぶらで向かえます。有馬名物の金泉は、濃い茶褐色のにごり湯が特徴。鉄分などのミネラルを多く含み、保温・保湿効果に優れています。全10室という部屋数のため、時間によっては貸切状態になることも。なんとも贅沢ですね。大浴場の目の前には、風通しのよい中庭が。湯上りは東屋のベンチに腰掛けて、爽やかな風を感じながらゆっくりと身体を冷ましましょう。地産地消にこだわった創作和食「山家会席」お食事処はカウンターと個室の2種類があり、今回は個室を用意していただきました。この日の夕食は全9品、その一部をご紹介します。まずは、「先吸」の「蓮根餅 霙仕立て」から。ふわふわの蓮根餅と、クリーミーなお出汁の味わいが優しい一品。続いて登場したのは、木箱に並べられた9つの小さな器。「帆立の雲丹焼き」や「白子煮」など、海の幸をはじめとする新鮮食材を目でも舌でも愉しめます。たくさんのものを少しずついただけるのが嬉しいですね。「無花果(イチジク)の葉包焼き」は、ほんのりと甘いもちもちの粟麩、ふわふわの穴子、一番下にはイチジクが包まれています。イチジクならではの甘い香りに、感動した一皿でした。メインは、“究極の但馬牛”とも呼ばれるブランド牛「但馬玄」を使用した「但馬玄ロース網焼 赤ワインソース」。絶妙に脂の乗ったお肉の美味しさはもちろん、付け合わせの焼き野菜は素材そのものの味がぎゅっと凝縮されていました。〆は、つやつやの土鍋ごはん。宿の手作り梅干しが、白いごはんにぴったり。「お客様は、私たちの“工夫”を愉しみに来てくださっている」という料理長の想いを、一品一品から感じた夕食のひとときでした。彩り豊かな朝食は自家製キッシュがおすすめ翌日の朝食も、夕食と同じ個室でいただきました。メインのプレートをはじめ、ポタージュスープやサラダ、フレンチトーストなどが朝のテーブルを彩ります。プレートの主役は、自家製のキッシュとソーセージ。料理長のおすすめメニューでもあるほうれん草のキッシュは、生地が香ばしく、ちょうど良い大きさ。パンは、クロワッサン・ミルクパン・紅茶パン・白パンの4種類。この日は、スモモとマーマレードのジャムが添えられていました。別皿のフレンチトーストは、1度食べるとファンになる方も多いのだそう。
しっかりと味が染み込んでいて、納得のお味でした。宿のどこにいても、瑞々しい緑に癒される滞在。
取材ということを忘れてしまいそうなほど、穏やかな時間を過ごせました。
有馬の隠れ宿へ、名湯と美食のひとときを過ごしに出掛けてみてはいかがでしょうか。 有馬山叢 御所別墅 兵庫県/有馬温泉 詳細情報はこちら  

有馬山叢 御所別墅(ごしょべっしょ)
rating

4.5

41件の口コミ
place
兵庫県神戸市北区有馬町958
phone
0789040554

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