23時間ステイで愉しむ、有馬温泉の金泉と美食


2019.04.12

一休コンシェルジュ

関西の奥座敷として親しまれる有馬温泉。その中のひとつ「有馬温泉 欽山」は、小学生以下の子どもは基本的に利用できない大人宿。チェックインは13時から。翌12時のチェックアウトまで、23時間もの滞在が叶います。13時チェックイン、翌12時チェックアウト温泉か、食か、それともホスピタリティか。どれを一番に求めるかによって宿選びが違ってきますが、もし、すべてを満たす宿が望みなら、おすすめは「有馬温泉 欽山」。有馬ならではの金泉と、格付けガイド誌に2年連続で掲載された美食、昭和4年の創業時から培ってきた細やかなもてなしと、どれをとっても◎。この総合力の高さこそ、有馬を代表する旅館と言われる所以です。13時にはチェックインできるので、飽きるほど温泉に浸かっても、読めずにいた本を読んでも、到着早々エステで心身を磨いてもOK。ゆとりある滞在は、時間に追われて過ごす自分への大きなご褒美となるでしょう。数寄屋造の落ち着いた佇まい温泉街からはちょっと離れていることもあり、静かな環境に恵まれています。
宿は7階建ての西館と5階建ての東館に分かれていて、全40室。洋室もありますが、メインとなるのは数寄屋造の落ち着いた和室。スタンダードでも踏み込みや広縁などがあるゆとりある造りで、特別室ともなると本間、副室、控えの間が付き、本当に広々としています。しかも、国産の無垢材と本聚楽の壁は伝統建築の上質さも感じさせて和の風情たっぷりです。大浴場の「つづみの湯」と「花の湯」有馬温泉の金泉は、湧き出した時は透明なのに空気に触れると茶褐色に変わります。それは湯に多量の鉄分を含むためですが、塩分濃度も高いので保温効果も抜群。豊臣秀吉など、日本の歴史に名を残してきた人から市井の人まで、多くの人々をこの湯が癒してきたと思うと、地球と歴史の不思議さを感じざるをえません。大浴場「つづみの湯」「花の湯」にはそれぞれ露天風呂もあります。男女入れ替え制になっているので、どちらもお試しを。昼と夜の風情の違いも楽しんでください。料亭旅館としての矜持食事は量より質を重んじた京風創作懐石料理。夕食はもちろん、朝食も部屋でいだきます。
こだわりの一つは食べる人のスピードに合わせて美味しさのピークを持ってくること。一人の客室係に2室しか担当させないのも、きめ細やかにもてなしたいという思いの表れでしょう。瀬戸内海の新鮮な魚介類や神戸牛など、食材に恵まれた地ではありますが、食材の良さに頼るだけでなく、食べる人に寄り添うその姿勢は、さすがの一言。料亭旅館を名乗るだけありますね。宿の庭にはビオトープがあり、時期が合えばホタルが舞う様子も見られます。
大阪からは約1時間。「ああ、今すぐ自分にご褒美を…」という時は「有馬温泉 欽山」へ。どの季節に訪れても満足の1日を過ごすことができるでしょう。 有馬温泉 欽山 兵庫県/有馬温泉 詳細情報はこちら  

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有馬温泉 欽山
place
兵庫県神戸市北区有馬町1302-4
phone
0789040701
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