奥黒川の渓流に沿う露天風呂で、深呼吸をひとつ、ふたつ。


2019.02.14

一休コンシェルジュ

「山あいの宿」。そう名乗っているのは伊達ではありません。人気温泉地、黒川温泉の中心部からさらに2キロ。奥黒川にある「山みず木」の温泉は絶品のひと言!
山々にすっぽり包まれる温泉浴で、その心地良さを知ってしまったら二度三度と訪れたくなります。「温泉手形」で知られた人気温泉地、黒川温泉「黒川温泉」といえば温泉手形。渓流沿いに小さな旅館が集まっていて、それぞれの露天風呂をめぐる入浴スタイルが評判の温泉地です。その人気は全国区。テレビや雑誌などでも頻繁に取り上げられているのでご存知の人も多いでしょう。
今回ご紹介する「黒川温泉 山あいの宿 山みず木」は、その温泉街の中心部からさらに山奥に向かって車を走らせた場所に位置しています。対向車とすれ違うのも少々緊張するような細い道の先にあって、歩いての湯めぐりにはやや不便ですが、実はこのロケーション、あえて選ばれたもの。山は山、水は水、木は木のままに。つまり何事も飾らず、背伸びなどせず、素のままで過ごせる場所でありたい。そんな思いが込められているのだとか。渓流に手が届きそうな露天風呂荷ほどきもそこそこに、まずは温泉へ。宿の前を流れる田の原川沿いの露天風呂へ出かけましょう。
下駄に履き替え、少し歩く必要がありますが、山野草を見たり、木々のざわめきを聞いたりしながらのアプローチは風情満点。瀬音が聞こえてきたらもうすぐそこ。実は渓流に沿うように男女別の露天風呂が設けられているのです。男性用の「幽谷の湯」、女性用の「森の湯」ともに野趣あふれる岩風呂ですが、ここではぜひ目を閉じて入浴を。まるで渓流に浸かっているような不思議な感覚を覚えますよ。内湯は趣きもさまざまで木造りあり、昭和レトロのタイル風呂あり。それぞれ風情が異なるので、全部試してみたくなります。滋味深い山の幸を味わう夕食客室は6タイプ、21室。基本は和室で、間取りや設えはそれぞれ異なりますが、どの部屋も落ち着いた佇まい。石造りの半露天風呂がついた部屋もあるので、好みによって選ぶと良いでしょう。山の中にある宿ゆえ、食事は山の幸をたっぷり盛り込んだ創作会席料理。海鮮メインのお料理に比べて地味に感じる人もいるかもしれませんが、なかなかどうして。春の山菜、秋のキノコはいうに及ばず、香り高い鮎やヤマメ、舌にのせればとろける馬刺しなど、山里料理は滋味たっぷり。特に馬刺しの美味さは産地でならでは。コース料理の中でも味わえますが、別注もOK。ぜひ地酒とともに味わってくださいね。黒川温泉の中心部までシャトルバスあり標高800メートル近い高地にある黒川温泉の春は、梅も桜も一緒にほころびます。新緑や紅葉の美しさは言うに及ばず、水墨画のような雪景色が楽しめる時もあります。この宿が運行する中心街までの無料シャトルバスもあるので、もちろん、他の宿への湯めぐりに出かけることも可能です。山あいの静けさにどっぷり浸りきることも、観光客で賑わう温泉街の雰囲気を楽しむことも、さまざまな楽しみ方ができる「山みず木」。できるなら連泊して、どちらもたっぷり楽しんで。 黒川温泉 山あいの宿 山みず木 熊本県/黒川温泉 詳細情報はこちら  

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山あいの宿 山みず木
place
熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6392-2
phone
0967440336
opening-hour
[湯めぐり]8:30-21:00[貸切風…
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