びわ湖の奥座敷に佇む「おかえりなさい」を大切にする和み宿


2019.02.07

一休コンシェルジュ

日本最大の面積を誇るびわ湖。その奥座敷、尾上温泉に「おかえりなさい」を大事にしている小さな宿があるのをご存知でしょうか。「旅館 紅鮎」は全16室の純和風旅館。全室に温泉の半露天風呂があり、客室からは雄大なびわ湖八景を間近に楽しめます。景観の良さはもちろん、地場の食材をふんだんに使用した美食の宿としても知られています。見飽きることのない奥びわ湖に、心が洗われる「おかえりなさいませ」。玄関に足を踏み入れると、スタッフの方が心のこもった笑顔で出迎えてくれます。「いらっしゃいませ」で出迎えるのではなく、お客様も家族のように過ごしていただく、それが紅鮎流のおもてなし。
畳の廊下を歩いてロビーラウンジへ。明るい陽光が窓一面に差し込むロビーラウンジ「楽々」では、朝な夕なに奥びわ湖の表情をたっぷりと楽しめます。移動で少しお疲れの方は、1Fのテラスにある足湯を利用してみてはいかがでしょうか。びわ湖に浮かぶ竹生島の佳景を眺めながら足をじんわりと温めていると、だんだんこの土地に慣れていく…そんな瞬間を味わうことができます。客室は全16室がびわ湖に面し、温泉半露天風呂が付いています。お風呂の重厚で風情ある「御影石」、近江らしく味わい深い「信楽焼」、木の香りを楽しむ「檜」の3種類。どの部屋になるか楽しみですね。2018年4月リニューアルの「特別室」は、55平米の洋室。窓からの景色も、びわ湖側は全面ガラス張りのパノラマビュー。寝湯仕様の半露天風呂「檜の湯」もなかなか珍しい設え。客室内でくつろげるおもてなしとして、いくつかご紹介したいポイントが。
一つはマッサージチェアが全客室に設置されていること。お風呂に入ってから少し身体をほぐしたいときに、他の人の目を気にせず利用できます。女性に嬉しいサービスは、滞在中の部屋着。浴衣か作務衣を選択でき、さらに女性はお部屋の浴衣に加えて30種類の色浴衣を自由に選べます。自分好みの柄や文様を目移りしながら選ぶ瞬間は、ささやかながらわくわくしますね。広いお風呂にゆったり浸かりたい、そんな方はぜひ大浴場へ。尾上温泉の泉質は、美肌作用のあるナトリウム炭酸水素塩泉。こんこんと湧き出る黄金色のやわらかいいで湯は、大理石の内風呂と御影石の露天風呂の2種類。穏やかな竹生島の佳景と黄金の湯が、日々の疲れを癒します。じっくり温活をしたいときには、ぜひ岩盤浴を利用してみては。滋賀県産の「長命石」を暖めた岩盤浴で代謝を上げ、保温効果も高く、身体の芯から温まります。(お1人様45分1,500円/税込)京風会席でいただくびわ湖の淡水魚や近江牛の逸品こちらの宿の名前である「紅鮎」は、旅館の傍からびわ湖へ流れる余呉川に棲んでいたとされる「伝説の紅さし鮎」の名に由来します。夏に味わいたい鮎はもちろん、近辺で獲れる四季折々の海の幸、山の幸、京野菜でもてなされる京風会席は、京にて修行を積んだ料理長が技の粋をつくして仕上げています。
お食事は、夕朝食共に「お部屋食」「お食事処」から選べます。びわ湖をはじめ周囲で獲れるお魚は、ご当地ならではの食材。淡水魚を使った焼き物やお造りなど、季節毎の味覚を楽しめます。お肉派の方にお勧めなのは近江牛。黒毛和種ならではの独特の色つや、やわらかい肉質、適度な霜降りで、口に入れたときに豊かな風味と、とろけるような甘味が広がるのが特徴です。朝食はヘルシーな手作り料理で、ボリュームたっぷり。
お米は近江米、県内牧場で搾られた「びわこ牛乳」、滋賀の食材で作るお味噌汁など。色彩が鮮やかな季節の野菜は温めて。生野菜でいただくより、身体に優しい逸品。朝からおなか一杯になること請け合いです。奥びわ湖の歴史を散策四季折々の風景で、奥びわ湖の季節を感じられるのもこの宿の魅力。
また、歴史好きな方にお勧めのスポットも。浅井長政の三女であり、のちに徳川家光の母になった「お江の方」は、このお宿の付近にある湖北町東部の「小谷城」で誕生しました。今は崩落した石垣が残っており、「小谷城戦国歴史資料館(http://www.eonet.ne.jp/~odanijou-s/)」が、当時の歴史を伝えています。車で20分程なので、観光がてらにいかがでしょうか。静寂なびわ湖畔に佇む「旅館 紅鮎」は、宿を運営する人の魅力にあふれています。自然体で過ごす定宿をそろそろ見つけたい、そんなあなたに、一度訪れていただきたいお宿です。 旅館 紅鮎 滋賀県/長浜・尾上温泉 詳細情報はこちら  

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