【滞在記】仙台・秋保温泉で“みちのくの旬”を味わう


2018.12.17

一休コンシェルジュ

仙台駅から車で30分。奥州三名湯の一つに数えられる、秋保温泉が湧き出る地に佇む「茶寮宗園」。約8000坪の敷地に、美しい日本庭園と、数寄屋風建築の本館と離れを構えています。
前回の「【滞在記】仙台・秋保温泉に佇む『庭屋一如』の美力ある宿」に続き、今回は「お食事編」として、宮城の海山の幸を堪能できる夕食・朝食をご紹介。お料理と共に味わう食事処や庭園の魅力も合わせてお伝えします。職人の技が光る雅な空間「茶寮宗園」の本館のお部屋に宿泊したゲストのお食事はここ、2016年4月にリニューアルオープンした全個室の「料亭 羽衣」でいただきます(離れはお部屋食となります)。部屋に入ると、まず目に飛び込んでくるのは雅に佇む個室。組子で覆われた美しい設え。釘を一つも使っておらず、職人の技術が光ります。組子は0.1ミリ寸法が違うだけでも、組み付けができなくなるほどの微細なもの。芸術の域に達している美しさを生でご覧いただきたい。全13室の個室は、8人でお食事できるお部屋もあるのでご家族連れも安心。古典文様の松輪が描かれた壁。この細かいこだわりにセンスの良さが伺えます。【夕食】旬の食材を最高の調理で味わうみちのく懐石夕食は、みちのくの美食を懐石でいただきます。今回はその何品かのご紹介です。
まずは手前から、「向付 北寄貝黄菊生姜酢」
色どりも味付けも良く、これからの料理が楽しみになる一品。
食前酒の宮城県・大和町の名前を冠した大和蔵酒造の冷酒と共にいただきます。地元のお酒をいただけるのはうれしいですね。
奥は「膳菜 神楽月花八菜」
イクラや木耳と胡桃の胡麻和え、辛子レンコンなど、繊細な味付けでお酒も進みます。(鉄瓶の中には食前酒)たまらずお刺身に合うお酒として「一ノ蔵 純米吟醸 蔵の華」をいただきました。宮城県の日本酒と言えば、やはり「一ノ蔵」は外せません。
すっきりとしたなめらかな味わいは、宮城の海の幸と相性抜群。同じようなことを何度も書きますが、地元の食材を地元のお酒でいただけるのはとても幸せ。「焼物 鰆の包み焼 きの子」
冬の鰆は脂がのっていて美味。旬の素材を一番美味しい調理法で提供していただけるおもてなしがうれしい。
添えられているサツマイモも甘くてとても美味しかったです。「水菓子デザート」
コーヒーゼリーの上にコーヒークリーム。種無し巨峰、柿、栗と旬の果物が乗っています。甘さの加減が絶妙で、素材の味がしっかり感じられる。スイーツ好きの私も大満足です。お腹いっぱい、お部屋に戻ります。帰路も館内の照明が美しく、素敵なお料理の余韻をそのままに。
朝食への期待も高まりながら就寝です。【朝食】朝日に照らされた美しい庭園を眺めながら美味しいものを食べた次の日は、気持ちよくスッキリ起きられるのは私だけでしょうか。美しい庭に挨拶をして、いざ朝食が待つ「料亭 羽衣」へ。お部屋から美しい庭が見られる個室も。香物、塩鮭、笹かまぼこ、屋形船の器に盛り付けられたイカ刺しのお造りなど。イカには梅肉が添えてあり、梅の香りと少しの酸味がイカの甘さを引き立たせます。朝からこの繊細な味わいに触れられて大満足。
そうそう、しぼりたてのオレンジジュースも美味しかった。すっぱすぎず甘すぎず、また飲みたい一品です。そして忘れてはならないのが、宿名物の「湯豆腐」。素材を生かす出し汁の中に、豆乳とネギ、水菜、椎茸。身体の中からほっこりさせてくれます。デザートはみかんとレアチーズケーキ。スッキリとした甘さです。朝食もボリューム満点。美しい庭園を見ながら、美味しいお食事をいただける「茶寮宗園」。季節が変わるごとに訪れたいお宿です。おまけの一品紹介どうしてもお伝えしたいのが、到着時にお部屋でいただけるお菓子。
時期によって変わるのですが、私がいただいたのは写真の「小倉れんこん」。もちっとしつつ歯切れが良く、品の良い甘さが最高。絶品すぎて持って帰りたかったのですが、お宿の料理人の手作りのため販売はしていないのだそう。お着き菓子が「おいしすぎる!」という声も多く、また来たくなる要因になるほど隠れた人気になっているんですよ。東京から新幹線と車で2時間ちょっとの距離にある「茶寮宗園」。美しい日本庭園を眺めながら、みちのくの美食を堪能するひとときを過ごしてみませんか。 茶寮宗園 宮城県/秋保 詳細情報はこちら  

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秋保温泉 茶寮宗園
place
宮城県仙台市太白区秋保町湯元釜土東1
phone
0223982311
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