深海生物・深海魚は非常に貴重であると同時に、非常に飼育が難しいとされています。そんな中でも、多くのサポートやスタッフの試行錯誤などにより、生態展示や標本が見られる水族館が複数あります。そこで、深海生物・深海魚が見られる全国の水族館を見どころとともに紹介します! ■新江ノ島水族館【神奈川県】神奈川県藤沢市にある相模湾に面した絶好のロケーションにある「新江ノ島水族館」。海獣類のショー、タッチプール、ワークショップの開催など見どころ満載の水族館です。また、複雑な地形の相模湾に生息する珍しい深海生物が見られるのもここならではの魅力です。 さらに、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と共同で行っている深海に関する研究が見られる貴重なエリアもあります。潜水調査船でしか見られない深海底に生息する非常に特異な生体を持った深海生物が見られる化学合成生態系水槽は必見!
また、数々の功績を残した本物の有人調査船「しんかい2000」をはじめ、深海ザメのラブカやミツクリザメなど貴重な標本展示もあり、親子でワクワクできます。主な深海生物・深海魚
【生体】タカアシガニ、ダイオウグソクムシ、グソクムシ、ゴエモンコシオリエビ、サツマハオリムシ、ホネクイハナムシ、シンカイヒバリガイ、ベニテグリ、クマサカガイ、オハラエビ、タギリカクレエビ、ノコギリザメなど
【液浸標本】ラブカ、ミツクリザメ、シロウリガイ、スケーリーフレット、カイコウオオソコエビ、メンダコ、バケダラ、ハリダシアシロ、クロヒウチ、ヒゲキホウボウ、アカドンコ、フジクジラ、サンゴイワシ、オキナエビなど
※2017年12月現在 ■沼津港深海水族館〜シーラカンス・ミュージアム〜【静岡県】唯一無二の深海生物・深海魚に特化した水族館が静岡県沼津市にある「沼津港深海水族館〜シーラカンス・ミュージアム〜」です。日本一深い駿河湾に面した好立地から、今まで数々の貴重な深海生物・深海魚を展示してきた水族館です。また、シンボルでもある古代魚シーラカンスの冷凍保存展示は必見です!
画像提供:沼津港深海水族館浅海と深海それぞれの生き物の違いがわかるように並べて展示された水槽のほか、深海生物のCG映像、アート作品さながらの透明骨格標本など、工夫された展示スタイルも注目です。
また、毎日開催されるイベントでは、深海生物の不思議な生態のわかりやすい解説のほか、飼育員ならではの裏話が聞けるなど、親子で楽しく学ぶことができます。深海生物にさわれるイベントなど珍しいイベントも! ここでは約60種1500匹の深海生物が展示されています。主な深海生物・深海魚
【生体】メンダコ、アカグツ、ベニテグリ、サンゴイワシ、ホソフジクジラ、ミドリフサンコウ、ワヌケフウリュウウオ、ヤマトトックリウミグモ、ヌタウナギ、オウムガイ、サケビクミン、ダイオウクソグムシ、イズカサゴ、ユメカサゴ、チカメキントキ、ヒカリキンメダイ、キングクラブ、シロウニ、ベニカワムキ、ドフラインイソギンチャク、クマサカガイ、ダーリアイソギンチャク、ミツクリエナガチョウチンアンコウなど
【剥製】シーラカンス、ラブカ、ミツクリザメ、オンデンザメ、メンダコなど
※2017年12月現在 ■あわしまマリンパーク【静岡県】静岡県沼津市の無人島「あわしま」にある「あわしまマリンパーク」。専用の船に乗って見渡す限り海の絶景を眺めながら約3分で到着します。海に囲まれた立地とあって、これまでラブカやミツクリザメなど、めったにお目にかかれない深海ザメなどの生体展示がされたこともあります。 15〜20種類ほどの深海生物・深海魚を展示。深海漁から展示に至るまでの幾多の難所をクリアしてきた様子がわかるパネルは必見! 漁の苦悩や難しいとされる深海生物の飼育奮闘記など、スタッフだからこそ発信できるレポート展示はここならでは。
深海生物展示のバックヤード的な情報をパネルから垣間見ることができるので、楽しみながら知的好奇心を刺激してくれること間違いなし! 深海生物は約15〜20種を展示しています。主な深海生物・深海魚
【生体】ミドリフサアンコウ、キホウボウ、サギフエ、カナド、ベニカワムキ、タカアシガニ、イガグリガニ、ナヌカザメ、オオコシオリエビ、アカザエビ、ヌタウナギ、オオグソクムシ、ワヌケフウリュウウオ、ウミグモ、オキナマコ、ハシキンメ、シビレエイ、ウチワエビなど
【剥製】ラブカ
【液浸標本】メンダコ、チョウチンアンコウ(標本)
(2017年12月現在)
※展示は、漁の取れ高によって変わります。 ■海のはくぶつかん 東海大学海洋科学博物館【静岡県】静岡県静岡市にある「海のはくぶつかん 東海大学海洋科学博物館」では、水深800m〜1,000mの駿河湾に生息する深海魚や深海ガニなどを見ることができます。また、駿河湾ならではの珍しい深海生物の標本を150種以上、生体を約30種ほど展示しているのもここならではの魅力です。 深海生物の特異な生態がテーマごとに、パネル、模型などを用いてわかりやすく解説された展示にも注目です。見るだけでなく楽しく学べる工夫もあり、新しい発見がたくさん見つけられる水族館です。主な深海生物・深海魚
【生体】サギフエ、ナヌカザメ、アカドンコ、ヒメコンニャクウオ、イズハナトラザメ、アベゲンゲ、ハシキンメ、エゾイソアイナメ、ユメカサゴ、エビスダイ、アイエビス、ヒメ、キンメダイ、イバラガニモドキ、ウデナガヒトデ、エゾイバラガキ、クロダコ、イガグリガニ、スルガバイ、ドングリバイ、ニチリンヒトデ、オオグソクムシ、オオホモラ、タカアシガニ、ミズダコなど
【液浸標本】リュウグウノツカイ、ラブカ、ノコギリザメ、チョウチンアンコウ、ビワアンコウ、ミツクリザメ、シャチブリ、トウジン、アカギンザメなど
【剥製】メガマウスザメ雌雄各1個体
※2017年12月現在、生体展示は生物の状況により異なります。 ■伊豆三津シーパラダイス【静岡県】静岡県沼津市にある伊豆三津シーパラダイスは、国内一深い駿河湾に面した恵まれた環境を生かし、自然の入り江を使った海獣類のショーが魅力の水族館です。また、駿河湾に生息する深海生物が見られるのも見どころです。 薄暗く演出された“〜深海大水槽〜「DON底(ドンゾコ)」”では、タカアシガニや深海に生息するサメなど普段なかなか見られない駿河湾に生息する深海生物が展示された大型水槽も魅力。
さらに、タカアシガニにいつでもさわれる「タッチングプール」など見どころ満載! 36種約160点の深海生物を見ることができます。主な深海生物・深海魚
【生体】タカアシガニ、アカムツ、アラ、イズハナトラザメ、エビスダイ、オオクチイシナギ、チカメキントキ、チゴダラ、トラザメ、ハシキンメ、フトツノザメ、ナヌカザメ、ムツ、ニチリンヒトデ、ユメカサゴ、ツボダイ、ヒラタエイ、オオグソクムシ、ベニカワムキ、ヤマトトックリウミグモ、クボエビ、ツノハリセンボン、テヅルモヅル科の一種、アカザエビ、ボタンエビ、トゲハナスズキ、シモフリハナアンコウ、アカトラギス、ベニテグリ、オオメハタ、ミドリフサアンコウ、イガグリガニ、ヨコヤホンヤドカリ、ムラサキヌタウナギ、サギフエ、ダイコクサギフエなど
【剥製】ラブカ
※2017年12月現在 ■海遊館【大阪府】大阪府にある世界最大級の水族館「海遊館」は、人気のジンベエザメがいる巨大な「太平洋」水槽をはじめ、地域ごとの環境を再現した展示など、生き物の生態はもちろん、各エリアの特徴も学べる施設です。また、「新体感エリア」などペンギンやアザラシが間近で見られる展示スタイルにも注目です。 水量約120トンを誇る深海エリアの大きな水槽では、世界最大のタカアシガニが展示されています。オスは、はさみ脚を広げると3mにもなる迫力に圧倒!
季節によっては、繁殖や脱皮する様子などを観察することも可能です。併設の小型水槽では、国内初展示となる「ミクロドイバラモエビ」など、希少な深海生物も見ることができます。ここでは、22種254点の深海生物が展示されています。主な深海生物・深海魚
【生体】タカアシガニ、ミクロドイバラモエビ、イガグリガニ、オオホモラ、アカイサキ、マトウダイ、ツボダイ、ハシキンメ、ユメカサゴ、イズカサゴなど
※2017年12月現在 ■竹島水族館【愛知県】耐震工事を終え、2018年1月再始動した愛知県の竹島水族館。規模こそ大きくないものの、深海生物の展示数はほかにひけをとらないほど充実しています! スケールアップしたタカアシガニ水槽では、より巨大なタカアシガニの展示が可能になり、迫力と楽しみが倍増! また、小さな深海生物を多数展示している小窓水槽や、冬季限定で世界最大のタカアシガニなどの深海生物にさわることができる「さわりんぷーる」も人気です。
加えて、楽しんでほしいという思いで作られたスタッフお手製の履歴書ならぬ「魚歴書(解説パネル)」が話題を呼び、知る人ぞ知る人気の水族館です。見られる深海生物の種類は、最盛期で120種、一番少ない時期でも80種ほどです。主な深海生物・深海魚
【生体】タカアシガニ、ナヌカザメ、イガグリガニ、オオホモラ、テナガオオホモラ、ハシキンメ、サギフエ、ダイコクサギフエ、エビスダイ、カイエビス、ツボダイ、アラ、オオクチイシナギ、オオグソクムシ、イズハナトラザメなど ■京急油壺マリンパーク【神奈川県】神奈川県三浦市にある京急油壺マリンパークでは、周辺の相模湾に生息する深海生物が見られるほか、深海ザメ「メガマウスシャーク」や「ダイオウイカ」などの非常に貴重な標本を展示しています。 巨大な口が特徴の古代ザメ「メガマウスシャーク」の剥製は、全長5.7m、体重1.2トンにもなり、その迫力は一見の価値あり! ほかにも深海の古代ザメと言われるミツクリザメ、ラブカ、オオワニザメなど貴重な標本を見ることができます。
見られる深海生物の種類は、生体5種、標本6種です(2017年12月22日現在)。主な深海生物・深海魚
【生体】タカアシガニ、トラザメ、ナヌカザメ、ユメカサゴ、ハシキンメなど。
【標本】メガマウスシャーク、ミツクリザメ、ラブカ、オオワニザメ、ダイオウイカ、ニュウドウイカ
※生体は体調等により展示種が変更となる場合があります。 ■沖縄美ら海水族館【沖縄県】海に囲まれた自然環境が魅力の海洋博公園内にあるのが「沖縄美ら海水族館」。ジンベエザメやマンタ、回遊魚たちが優雅に泳ぐ大水槽など、感動と驚きがたくさんあります。
画像提供:海洋博公園・沖縄美ら海水族館沖縄周辺に生息する深海生物が約70種展示されており、国内初展示があるのも見どころです。さらに、深海エリアに登場した16時から閉館までの時間限定新展示にも注目! ここでは、壁に投影された深海エビやオオグソクムシにふれると、普段は見ることのできない光景にであえ、また深海ザメ「フジクジラ」が天井に映し出されるなど、まるで深海底にいるような感覚を味わうことができます。
展示にいたる過程で使用される「加圧水槽」や「遠隔操作型無人探査機(ROV)」などを、ガラス越しに見ることができます。主な深海生物・深海魚
【標本】ダイオウイカ
【生体】オキナワクルマダイ、シマハタ、バラハナダイ、マルゴシミノエビ、リュウグウサクラヒトデ、カイロウドウケツ、シマキツネベラ、トウカイスズメダイ、コシダカオキナエビス、シマアオダイ、クボエビ、トゲハリセンボン、マハタモドキ、ヒメエボシ、イモリザメ、オオタルマワシ、アオダイ、オオエンコウガニ、トゲハナスズキ、オオホモラ、タカアシガニ、トラザメなど
※2018年1月現在深海生物がみられる水族館は、謎が多い深海に関する不思議や驚きの深海生物の生態など、ワクワクと学びがたくさん! なにより普段は見られない深海生物を間近で見られるのは、水族館ならでは。知れば知るほど驚きやワクワクが増す、深海生物・深海魚がみられる水族館で、たくさんの発見をしよう!■サンシャイン水族館でも深海生物がさわれる&見られる!東京・池袋のサンシャイン水族館では、3月11日(日)まで「ゾクゾク深海生物2018」が開催されています。普段なかなか見る機会のない深海生物を見たり、さわったりできるまたとない機会! 飼育が非常に難しいメンダコやタチウオ、深海生物の代名詞的なダイオウグソクムシなどの展示も。オオグククムシやギンザメ、ユウレイイカなどの深海生物の標本約20種も必見です! (文:いこーよ編集部)
新江ノ島水族館 入館チケット (神奈川)
¥2,800
更新日:2024/04/18
沖縄美ら海水族館 入館チケット
¥2,180
更新日:2024/04/18
【3/1-・最大200円割引】伊豆・三津シーパラダイス 日付指定入場券(当日購入可能)
¥2,200
更新日:2024/04/18
【4/1-リニューアルオープン!】アットホームな「竹島水族館」入場チケット【深海魚の展示数日本一!】
¥900
更新日:2024/04/18