イクメンが集うBARで聞いた!パパサークルの魅力とは(前編)


2016.08.18

いこーよ

パパ同士が集まって地域活動などを行う「パパサークル」って、実際どんなことをしているのでしょう? 「月に1度、イクメンたちが集まるBAR」に潜入した「いこーよ」編集部スタッフが、そこで飲んでいたパパたちに、パパサークルについて聞いてみました! ■イクメンたちが集まるBARとは? こんにちは。「いこーよ」編集部の西條です。1歳の息子を持つ身としては、そろそろ育児の悩みを相談できる「パパ友」が欲しいなあと思っています。と、同時に地域で活動をしている「パパサークル」にも興味がわいてきました。そんな私が見つけたのが「旗の台BAL Cero」というバーです。なんでも、ここでは月に1度、イクメンたちが集まる「イクメンCero」というイベントをやっているとか! マスターの「兼業主夫放送作家」として活躍している杉山ジョージさんに連絡をすると、すぐに取材OKの返事をいただきました。イクメンが集まるバーなら、パパ友が簡単にできちゃうかも! しかも、杉山さんが声をかけて、当日はパパサークルに携わっている方々も呼んでいただけるとのこと。ありがたい! ありがたすぎる!そんなわけで取材の日。お店は20時開店で、21時少し前に店内に入ると、すでにイクメンたちで満席状態です。マスターの杉山さんにあいさつをして、パパサークルに携わっている方々をご紹介いただきました。まずはその方々と名刺交換をし、お話を伺うことに。
■パパサークルの活動はメリットしかない!
五十嵐 丈敏さん最初にお話を聞いたのが「いたばしパパネットワーク(いたパパ)」代表で、練馬イクメンパパプロジェクト(ねりパパ)副代表の五十嵐丈敏(いがちゃん)さん。「いたパパ」も「ねりパパ」もいわゆる「パパサークル」ですが、具体的にどんなことをしているのでしょう?「『いたパパ』は現在8人、『ねりパパ』は100人を超えているけど、基本的にやっていることは大きく違わない。パパたちが子どもたちを集めて『ゆる〜い』感じで絵本の読み聞かせをしたり、バルーンアートをしたり、保健福祉センターからオファーを受けてプレパパ(妻が妊娠中の父親)のための育児支援コーナーをしたりと、積極的に地域の活動にかかわっています。ウクレレで『いたパパ』のテーマソングを歌ったりもします(笑)。」「いたパパ」や「ねりパパ」のようなパパサークルの魅力とはなんでしょうか?「子供の健康問題とか、自分がそのときに欲しいと思った情報がすぐに教えてもらえるところかな。週末の楽しみもできるし、会社人生だけじゃなくなるというのが、パパサークルのメリット。」まさしく、私がパパ友に求めていることは、パパサークルで解決できることでした。五十嵐さんによると、パパサークルのメリットはこれだけでないのです。「あと、自分が好きな絵本作家やイラストレーターのような『普通じゃ絶対会えない人』ともつながりもできてくるのもいいよね。それから市役所などの行政ともつながっていくので、みんな知り合いになって、地域で生活するうえで苦労しなくなっていく。パパサークルの活動はメリットしかなくて、デメリットは1つもない。」
■ワークライフ・バランスは時間じゃない!「妻の満足度」!パパサークルの代表を務めている五十嵐さんはパパ友もかなり多いです。でも、彼によるとパパ友はある意味で「ライバル」なのだとか。「活動していくうちにFacebookでパパ友をフォローしたら、そのパパが料理をどんどん載っけてくるんですよ。それで男って負けず嫌いだから、『よし、オレも!』ってなっちゃった(笑)。そのおかげで、今ではなんでもやるようになりました。」パパサークルやイベントに参加することについて、奥さんはどうおっしゃっていますか? また、普段はどんな形で育児や家事をしているのでしょう?「文句は全然ないですね。いつもは家に24時〜24時30分くらいに帰ってきて、そこからの1時間半で炊事と洗濯をしています。娘とは朝、必ず会話をする時間を持つようにして。土日はカミさんが仕事なので、娘は僕にベッタリです(笑)。」「おもしろいもんで、残っていた洗い物なんかを全部やって、朝に知らんぷりをしていると、カミさんの態度が全然違う。その積み重ねをやっていると、午前様でも全然文句を言われない。僕が思うに『ワークライフ・バランス』は時間じゃないな、と。」時間じゃないとすると?「カミさんの満足度。たとえ定時で帰ったって、カミさんをほったらかして子供と遊んでいたら、それは本末転倒。カミさんが満足していなかったら意味がない。自分の感覚では『200%やっている』と思うくらいが、ちょうどいい。自分が100%だったら、カミさんは満足しませんよ。」五十嵐さんによると、仕事も家事も「いい意味で肩の力を抜く」のが大事なのだとか。洗濯物をたたむのもテレビを見ながらやるなど、ゆるーい感じで。仕事も「しゃかりきにならなくなった」と語っています。個人的に「ワークライフ・バランスは妻の満足度で決まる」というのはグサッときましたね。「200%がんばる」というのは口で言うのは簡単ですが、実行するのは勇気と覚悟がいりそうです。次にお話を聞いたのは「親父の会」の代表の橋さん。パパサークルとどう違うのでしょう?
■育児は家事の延長でやっているだけ
橋 謙太さん続いてお話を伺ったのが稲城の「親父の会」連合会「いなちち(稲城 父親の会)」代表で、稲城市男女共同参画計画推進協議会の会長、さらに日本パパ料理協会のパパ飯士という肩書きを持つ橋謙太さん。橋さんが育児を積極的にやるようになったきっかけは?「育児は家事の延長でやっているだけですね。別に家事が好きだったわけではなく、『やらなきゃいけないこと』という認識です。」「うちは妻が『働く』のが好きで、結婚しても働くことが大前提でした。私も別に家事をやることは当たり前だと思っていましたね。仕事も家事もやらなくてはいけないことなんです。やるんだったら、楽しくやれたほうがいい。」「うちの妻のいいところは、多くの収入を求めてないんです。いいか悪いかはわからないけど、私の昇給も求めていない(笑)。それよりも『家に帰って、子供とふれあってほしい。足りないぶんは、私が稼いできてるでしょ』っていうスタンスです。」橋さんは、夫婦で「うちは今、これぐらい収入があれば幸せだよね」という設定の話し合いをしているそう。そこをクリアしていれば、ママとしては早く帰って子供の勉強を教えたり、料理や洗濯をしてくれたほうがプラスになるという考え方なのです。
■「親父の会」には「パパサークル」にはない流れがある「いなちち」(親父の会)の活動については、奥さんは反対しなかったのでしょうか?「うちはもちろん大丈夫。でも、私がやっている『親父の会』は、『ねりパパ』などのパパサークルとは別のものなんです。」「パパサークルは、いわゆるイクメンのお父さんたちが集まって、地域活動をするもの。子どもも奥さんも大事という意識があるんです。親父の会は子どものためにやろうという意識はあるのですが、次が自分になってしまって、奥さんを大事にする意識がないところがまだあります。ただし、私が昨年まで代表をやっていた「いなちち」に加盟する小学校の親父の会『熱血組!』にかんしては『家庭を大事にしてくれ』と言っています。」「熱血組!」ではどんなイベントをしていますか?
「子供たちに読み聞かせをすることもあります。」「例えば『マザーズデイ』というイベントでは、まず家で朝ごはんを作って、掃除と洗濯をして、子どもを連れて10時にスーパーの前で待ち合わせます。そこでみんなで食材を買って、14時くらいまでにお昼ご飯と持ち帰り用の夕ご飯を作るんです。」「それから子どもと勉強して遊んで解散! 家に帰っても夕ご飯ができているので、奥さんは一日ゆっくりできます。」イベントをきかっけに料理を覚えたパパが、家でも料理をするようになるのが狙い。このイベントに参加したパパが次のイベントで、「今日は料理をしてきたから、奥さんが快く送り出してくれた」と言ってくれたり、パパが奥さんにお弁当を作ったという話を聞いて、橋さんはとてもうれしかったそうです。「今までまったく、料理をするなんて意識をしていなかったお父さんが『料理をしていいんだ』と思うのは、パパサークルではない流れですよね。」「PTAでやるようなことも、親父の会でやることがありますね。例えば、あいさつ運動をやろうとするときでも、PTAの場合は『朝早く起きて家の事もやらなくてはいけないのに、あいさつ運動なんて!』という気持ちになる方もいるようなんですけど、私は『朝、子どもの顔が見られて、ニコニコとあいさつを返してくれるよ。すごくエネルギーがもらえるよ』って話をするんです。」同じことをするのでも、言い方を変えるだけでイメージが全然違いますね。「そうそう。ノリが違うじゃないですか。こういう見方をすると、すごくやる気になるのでみんな毎月楽しくやっていますよ。また、あいさつ運動をやっていると、普通に道を歩いているときに、子どものほうから「こんにちは!」とあいさつをしてくれるようになるんです。そういうのってすごいうれしいじゃないですか。」親父の会「熱血組!」は、現在約40人ほどメンバーがいて、市内では一番大きな「親父の会」です。それでも強制参加ではないので「メンバーを集めるのにはとても苦労している」と橋さん。そのぶん、きてくれたメンバーのモチベーションは高く、元気に活動してくれるようです。さらに「熱血組!」と名前を変えたのは「お母さんが入ってもいいようにしたい」という理由から。現在ではワーキングマザーが2名入っているそうです。子どもをキーワードに、地域活動をしていくなかで、徐々にイクメンに成長していく。親父の会は「気がついたらイクメンになっちゃっている!」という会なんですね。同じ「パパたちが参加する活動」でも、アプローチが違うというのはおもしろいです。そして、このあとに聞いた話もまた、とても興味深い! というわけで後編に続くのです!(文:西條一法)
(監修:杉山ジョージ)
(監修:五十嵐 丈敏(いたばしパパネットワーク代表))
(監修:橋 謙太(稲城 父親の会「いなちち」代表)) 

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