目玉は日本最大級のクラゲ水槽。飼育作業を間近で楽しめるライヴ感も注目の新生「すみだ水族館」へ


2020.08.08

Harumari TOKYO

東京スカイツリータウンのソラマチ内にある「すみだ水族館」が、大規模リニューアルを経て7月16日に新装オープンした。“近づくともっと好きになる”を新たなコンセプトに掲げた同館の魅力を、2つの見どころを中心に紹介しよう。700匹のクラゲが足元を漂う、圧巻の新水槽多様な生き物が共生することで知られる「すみだ水族館」だが、今回一層クローズアップされる形となったのがクラゲだ。リニューアルした「クラゲエリア」には、なんと14種、トータル約700匹ものクラゲを見ることができる。長径7メートルの新体感水槽「ビッグシャーレ」を筆頭に、これまでにない視点から幻想的な世界を楽しめるのだ。「ビッグシャーレ」は日本最大級の水盤型水槽となり、そこに泳ぐのは同館で飼育された約500匹のミズクラゲだ。特徴的なのは水槽の大きさだけではない。上部が解放された構造と色鮮やかな照明の演出により、隔てるもののないリアルな質感を間近で観察できる。さらに、「ビッグシャーレ」にはガラス床のデッキも設置。足元をクラゲが横切り、まるでクラゲが集まる海の水面に立っているかのような没入感を味わうことができるのだ。ほかに、新設の「ドラム形水槽」もユニーク。これは3層につなげた水槽となっていて、通常は同じ空間で飼育できないクラゲの色・模様・泳ぎ方などを、ひとつの水槽で見比べているような感覚で楽しめる。ココロの近さは、あたたかさ今回新設されたもうひとつの目玉が、飼育作業を公開する「アクアベース」だ。ここは生き物と飼育スタッフとのコミュニケーションを身近で体験できるほか、飼育スタッフと会話したり体験プログラム(現在、随時変更・中止のこともあり)へ参加することで、子どもだけでなく大人の知的好奇心も刺激する学びのエリアとなっている。「アクアベース」は2つのコンテンツで構成されている。ひとつは、クラゲの飼育設備や成体になるまでの成長過程などを見学できる「ラボ」。大小の水槽が30以上並び、今回初めて展示となるビゼンクラゲやキャノンボールジェリー、ブラックシーネットルなど、多彩なクラゲの繁殖活動が取り組まれている。一般的にバックヤードで行われる、生後0日の赤ちゃんクラゲの飼育作業を間近で観察できるなど、見どころは満載だ。もうひとつは、ペンギン、オットセイ、チンアナゴ、大水槽の魚などの調餌(ちょうじ)の準備を行う「キッチン」。調餌とは、水族館の生き物たちのエサを作る作業のことだが、同館では愛着を込めて「ゴハン」という。その愛着は、「キッチン」の設備や飼育スタッフと生き物との関係性を見れば一目瞭然だ。それぞれ食べる量や好物が異なるうえ、丸ごと食べるのが好きだったり、小さく切ったものが好みだったりとさまざま。さらに、彼らの体調にあわせて丁寧に調理されている。食事のシーンも見学可能。たとえば、ペンギンは一羽一羽に手渡しで行ない、その食べ具合なども細かくチェックしている。飼育スタッフが近づくとペンギンも自然に集まってきて、愛情を込めながら名前を呼ぶ声が印象的。近づくということはココロの距離も縮まり、つまりはあたたかいということなのだ。なお、同館では開業から8年連続で赤ちゃんペンギンが生まれていて、2020年の春は3羽が誕生。“日本で時代を超えて愛されてきたもの”をテーマに「おもち」「おこめ」「きなこ」と名付けられたが、この子らをはじめとするすべてのペンギンに相関関係があり、「さくらとスイカのカップルは毎晩いっしょにねむる」などが図で公開されている。この「アクアベース」には、いきものの情報や、館内のリアルタイム情報を発信するリングサイネージが設置されている。ゴハンの時間はいつなのかなど、見学の際はここをチェックするといいだろう。観て、学んで、撮って。やさしいエネルギーに癒されて「クラゲエリア」と「アクアベース」のほかにも、見どころは満載だ。たとえば、水深6mで水量300tという巨大な「小笠原大水槽」。小笠原諸島の海からやってきたシロワニ(サメ)やマダラエイをはじめ、ウメイロ、ノコギリダイ、ヨスジフエダイといった、小笠原でダイビングをすると遭遇するような魚たちなど、大中小さまざまな生き物が仲良く暮らしている。和の情緒や、レトロな雰囲気を醸し出す「江戸リウム」と金魚の展示も必見。ワキン、リュウキン、デメキン、タンチョウ、シュブンキン、イエローコメットなど多彩な金魚が泳ぎ、青と赤のコントラストが美しいフォトジェニックな空間だ。プールの下側から躍動感たっぷりの姿を眺められる、「オットセイ トンネル」もユニークだ。このオットセイもペンギン同様に運がよければフロアを歩いてくれるので、その際はぜひ間近で質感などを観察したい。フードやおみやげにも注目したい。新エリアの誕生を記念し、館内の「ペンギンカフェ」では、飼育スタッフが考案した2種類のドリンクが登場。暑い夏でも爽やかに楽しめる食用クラゲをトッピングした「勝手にクラゲシェイク」(税込650円)と、海底をイメージしたブルーハワイゼリーにクラゲに見立てた透明なゼリーをのせた「ハピネスクラゲゼリー」(税込550円)が新発売されている。オリジナルアイテムは館内入口付近の「ミュージアムショップ」で発売されている。ふわふわな手触りが気持ちいい「クラゲクッション」や飼育スタッフ監修のカプセル型フィギュア5種「カプリウムコレクション クラゲ すみだ水族館限定」、飼育スタッフが描いたクラゲのイラストがプリントされた「すみだ水族館 プリントせんべい」など、来館の思い出やおみやげにも最適な15種以上の新しいグッズは特にチェックを。多様性が叫ばれる昨今。いきものとの触れ合いを通じて、笑顔の大切さ、癒しが与えてくれるやさしいエネルギーなどを実感してほしい。取材・文:中山秀明
撮影:田中信也すみだ水族館
131-0045 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 5F・6F
営業時間:9:00~21:00
※入場受付は閉館の1時間前まで。
※季節による変更あり。
※気象状況および貸切営業等により営業時間を変更する場合あり。
定休日:なし(メンテナンスやイベント等による臨時休業あり)
公式WEB:https://www.sumida-aquarium.com/ 

すみだ水族館
place
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5・6F
phone
0356191821
opening-hour
[平日]10:00-19:00(最終入館18…

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