ユニクロ原宿店に高輪ゲートウェイ駅など。実はアートが楽しめる注目の新スポット


2020.07.23

Harumari TOKYO

コロナウイルスの感染を恐れて、以前は足繁く通っていた美術館からも足が遠のいてしまった、という人は多いのではないだろうか。そこでおすすめしたいのが、短時間で見られてコストもかけずに楽しめる街中アートだ。
実は今年できたばかりの商業施設には、アートスポットが用意されている場所が多く、それぞれが最新技術を使用していたり、注目のアーティストによる作品だったりするのだ。そんな最新アートが見られるスポットを紹介しよう。ユニクロ原宿店6月にオープンしたばかりの「ユニクロ原宿店」。この場所にあるのが、現代アーティストの村上隆が制作した、高さ3mものビリー・アイリッシュ像だ。ビリー・アイリッシュは2020年1月のグラミー賞で主要4部門を受賞したことなどで知られるアーティストで、世界中の若者から絶大な人気を誇る。
そんなビリー・アイリッシュと、世界的な芸術家である村上隆、実はタッグを組むのはこれが初めてではない。2人はインスタグラム上でメッセージを送りあったことがきっかけで交友がスタートし、ビリーの楽曲「you should see me in a crown」のミュージックビデオを共同制作するまでに。ビリーのアイディアを村上隆が具現化した全編フル・アニメーションの映像は、2019年4月の公開後、動画再生サイトで 6900 万回を超える驚異の再生回数を記録している。
そんな2人の関係性から実現した本作品の展示は、7月末まで。気になる人は早めに見に行くことをおすすめする。GREEN SPRINGSこの春、JR立川駅から徒歩8分ほどの場所にオープンした「グリーンスプリングス(GREEN SPRINGS)」。ホテルや商業施設、オフィスで構成された広大な敷地の中には、パブリックアートの展示スペースがある。
これらの作品は、立川発のコンテスト「立飛パブリックアートアワード」で世界中から公募したもの。世界12か国、125組から応募があった中から、入賞を果たした作品が現地に設置されている。実は立川は、街ぐるみでアートに力を入れており、このコンテストもその一環。制作の難度が高いパブリックアートに、若手アーティストにも挑戦してもらいたいという思いから企画されたのだという。また、審査員の一人である美術手帖の編集長・岩渕貞哉氏は「日本でパブリックアートが始まった頃は、女性の裸体像など公共彫刻が歩道に並ぶといった、一方的に表現された美を愛でるようなものでした。現在は、作品と鑑賞者の関係のなかで成立するようなもの、見た人が新しい感覚や経験をできることが重視されています」と語っている。
こうした視点で選ばれた作品からは、これまでのパブリックアートとの違いも感じられるかもしれない。高輪ゲートウェイ駅そしてJR山手線の「高輪ゲートウェイ」駅にも注目のアートスポットがある。現在駅前で開催中のイベント「Takanawa Gateway Fest」では、映像技術を利用したデジタルアートミュージアムや、アート作品の展示コーナーが設けられているのだ。中でもおすすめしたいのが、屋外インスタレーションの「COSMOS」である。これは日本初上陸のアート作品で、ニューヨークを拠点に活動するJen Lewin Studioが手掛けている。COSMOSJen Lewinは建築学のバックグラウンドも持つアーティストで、高い技術と大きなスケールの芸術が特徴だ。美しく光る円形のオブジェは踏むと色が変わる仕掛けで、幻想的な風景を楽しめる。
また、コロナウイルスの感染防止対策として、作品ごとに入場者数を絞っているので密を避けて楽しむことができる。新駅にまだ訪れたことがないという人は、これを機に降り立ってみてはいかがだろう。ニュウマン 横浜東京からは少し離れるが、2020年6月に開業した「ニュウマン横浜(NEWoMan)」にも、アートを楽しめる空間「Wall Street Museum」がある。
この展示を手がけた「The Chain Museum」は、 風車の突端、無人島やオフィスなど、 日常のふとした場所にアートを潜ませることを得意としている。今回もニュウマンの1階と2階の一角を利用し、小さなミュージアムを作り上げているのだ。1階の展示のテーマは『Spinout Hours 〜失われた2時間〜』。The Chain Museumの遠山正道が作家として制作した時計作品と、写真家 大矢真梨子が写した赤レンガの映る水面により、時の経過によって曖昧になる記憶のもつれを可視化したという。そして2階のテーマは「Looking at this image reminded me of the scenery I saw somewhereこのイメージはどこかの情景を思い出させるの」。今では身近になったカメラというツールを用いて、アーティストである岩崎広大、遠藤励、椎橋良太が作品を制作。「どこかの情景を思い出させる」ようなビジュアルイメージの数々を生み出した。
横浜駅直結のニュウマンは、通勤の合間にも、買い物の合間にも利用できる好立地。隙間時間にアートを感じたいなら、ぜひここへ。チームラボプラネッツ TOKYO DMM最後に紹介するのは、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ」の前に登場した屋外のパブリックアート。7月に展示が始まったばかりで、デジタルテクノロジーを使ったアートとしては他に類のない大きさのものだという。もちろん、誰でも無料で見ることができる。チームラボは、自分の身体がある世界と作品世界の境界がない空間を「超主観空間」と呼び、アートの世界に没入するような作品を手掛けている。「空から降り注ぐ憑依する滝」という名のこの作品も、人の動きに反応する仕掛けで、作品に近づいたり上に立つことで、水の流れが変化。永遠に変化し続けるアートの世界を楽しめるという。目的がなければなかなか豊洲に訪れることはないかもしれないが、チームラボの作品を見た時の、あの不思議な感覚を味わえる場所として頭に入れておくのは良さそうだ。外出自粛を体験した今だからこそ、未知のものや知らない場所に触れたいという衝動を強く感じている人も多いはず。未だ続くコロナの驚異の中で、各自が気を付けなければならないが、新しい刺激がほしいなら、短時間で楽しめる街中のアートスポットに訪れてみてはいかがだろう。 

高輪ゲートウェイ
place
東京都港区港南2丁目
no image
ユニクロ 原宿店
place
東京都渋谷区神宮前1-14-30WITH HARAJUKU 1階・B1階
phone
0358431745
no image

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