異色のドキュメンタリー写真展開催。パリ・オペラ座のバレエダンサーに迫る


2020.03.13

Harumari TOKYO

小説・ミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台としても有名なパリのオペラ座。『In Situ ピエール=エリィ ド ピブラック展』は写真家ピエール=エリィ ド ピブラックが、世界最高の舞台オペラ座で、人々を魅了するバレエダンサーたちの美しさを捉えた写真展だ。『In Situ』は、3部構成になっている。まず1つ目は、2013年から2014年にかけて制作された、バックステージやステージでの生活の様子を捉えた作品群「Confidences」だ。「Confidences」シリーズより
©Pierre-Elie de Pibrac, Agence Vu’舞台裏やリハーサル風景などを中心に撮影したもので、無音のカメラと特殊レンズを活用し、普段は見ることができないダンサーたちの素の姿を表現した。モノクロームの世界観が、現場のありありとした空気感を伝える。「Catharsis」シリーズより ©Pierre-Elie de Pibrac, Agence Vu’2つ目の「Catharsis」は、ダンサーたちの動きの軌跡が幻想的な芸術作品。こちらはカラー作品で、ダンサーたちの躍動感を感じられるシリーズだ。3つ目の「Analogia」は、打って変わって印象が変わる。豪華絢爛なオペラ座ガルニエ宮で舞うダンサーの姿は、まるで気高い中世絵画のようだ。「Analogia」シリーズより ©Pierre-Elie de Pibrac, Agence Vu’また、ダンサーらのパフォーマンス・シーンが見られるのも魅力だ。アンジュラン・プレルジョカージュの「ル・パルク」や、ピナ・バウシュの「オルフェオとエウリディーチェ」、勅使川原三郎の「闇は黒い馬を隠す」他、「感覚の解剖学」「ボレロ」「ダフニスとクロエ」など、名作のダンスシーンを同時に楽しめる。本展の作品からは、知りもしなかったバレエダンサーの美しさや、パワーを見せつけられることになるだろう。ときには目を伏せたくなるような、生々しい表情を目にするかもしれない。しかしそれも含めて、バレエという芸術の素晴らしさに誰もが気付かされるはずだ。 

CHANEL NEXUS HALL(シャネル・ネクサス・ホール)
place
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4F
no image

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