「BLOODY ANGLE(ブラッディ・アングル)」とは、ニューヨーク・マンハッタンにあるチャイナタウンの、とある通りの角の名称のことである。かつて、中国系マフィアが抗争を繰り返していたことから「血塗られた角」という意味の「BLOODY ANGLE」と名付けられた。今ではオシャレなバーやレストランなどが並ぶ、人気スポットとなっている。そんな場所に熱い思いを抱き、2016年に1号店の「BLOODY ANGLE」をオープンしたのが、オーナーのひとりであるラッパーのRYUZO(リュウゾウ)だ。RYUZOは、日本を代表するラッパー・Anarchyが所属するレーベルR-ratedの創設者でもある。店は、ヒップホップシーンを牽引してきたRYUZOならではのレコード・バーとなっており、専門のバイヤーが選んだレコードのサウンドが堪能できるほか、購入も可能だ。そんな1号店のコンセプトはそのままに、ネオ喫茶という要素が加わったのが、2号店の「BLOODY ANGLE DOUGEN TONG(ブラッディ・アングル・ドウゲン・トン)」だ。2部構成となっており、8:00から20:00までがカフェタイム。この時間は、昭和の純喫茶を彷彿とさせる空間で、本格的なエスプレッソマシーンで淹れたコーヒーや、ホットサンド、ナポリタンなど、昔ながらの喫茶店メニューが味わえる。そしてレコード・バーとして営業する20:00から3:00の間は、赤いライトに包まれた、なんともムーディーな雰囲気に変わる。スタッフがセレクトしたレコードが流れる中、音楽とお酒を楽しめる趣向となっている。実はこの赤いカラーは、チャイナタウンにある「BLOODY ANGLE」をイメージしたもので、1号店にも採用されている。店のデザインは、1号店も手がけた、アートディレクターのYOSHIROTTEN(ヨシロットン)が担当している。2号店でも、ソウルやファンク、ジャパニーズグルーブまで、独自の視点でセレクトしたレコードを販売する。さらに、キーホルダーやフーディ、Tシャツなど、ここでしか買えない限定のオリジナルグッズも展開するという。レコードを堪能するも良し、レトロな喫茶メニューを楽しむも良し。「BLOODY ANGLE DOUGEN TONG」なら、バーには少し入りにくい……という人も、カフェの時間に気軽に訪れることができそうだ。渋谷を訪れた際には、立ち寄ってみてはいかがだろう。
カフェとバー、2つの時間を愉しむ。「BLOODY ANGLE」2号店が渋谷・道玄坂に誕生
2020.03.05
Harumari TOKYO