都会の隠れたオアシス。京橋・ブリヂストン美術館が館名新たにオープン。


2020.02.05

Harumari TOKYO

東京駅から歩いて5分のオフィス街にある、昨年できたばかりの「ミュージアムタワー京橋」。この低層部にアーティゾン美術館はある。3階のエントランスに足を踏み入れると、5階までの吹き抜けが広がり、都会の喧騒を忘れて解放的な気持ちにさせてくれる。美術館の面積は以前の約2倍に拡張され、最新の照明設備や空調施設、古美術等のための展示ケース室が設置されている。大型の展示が多い現代美術にも対応できるよう、4.2mの高い天井と、ワンルーム約700㎡という広い展示スペースが用意された。新しい館名である「ARTIZON(アーティゾン)」は、「ART」と「HORIZON」(ホライゾン=地平)を組み合わせた造語。過去から現在に至るまでを「地平」にたとえ、その上で生まれる新しい表現や時代を切り拓く精神を、世代や国境を超えて感じてもらいたいという意志を込めている。ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》
1924 年 石橋財団アーティゾン美術館蔵(新収蔵作品)そんな名称にふさわしい開館記念展示「見えてくる光景 コレクションの現在地」が、現在開催中だ。約2800点の石橋財団コレクションの中から、選りすぐりの206点で構成。抽象絵画の創始者とされるヴァシリー・カンディンスキーなどの、初公開の作品も登場する。ピエール=オーギュスト・ルノワール
《すわるジョルジェット・シャルパン ティエ嬢》石橋財団アーティゾン美術館蔵 1876年第一部「アートをひろげる」では、1870年代のエドゥアール・マネやピエール=オーギュスト・ルノワールから、現代美術家の草間彌生まで、東西の名品が地平に並べられ、時間や空間を超えた美術の風景を一望できる。メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901 年 石橋財団アーティゾン美術館蔵 (新収蔵作品)そして第二部「アートを探る」では、パブロ・ピカソや、印象派の女性画家・メアリー・カサットなど、名だたる画家の作品を「原始」「異界」「幸福」などの7つのテーマに沿って掘り下げて紹介する。また、2020年4月からは第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展を予定している。気になる展示が目白押しだが、チケットは日時指定予約制なので気をつけたい。WEB予約チケットが完売していなければ当日券も購入できるが、なるべく行く前にチェックすることをおすすめする。ちなみに、1階はミュージアムカフェ、2階にはミュージアムショップがあるので、食事や買い物がてら覗くのも良さそうだ。新しい美術館は、その空気感を感じるだけでも洗練された気持ちになるもの。アーティゾン美術館で、特別なひとときを過ごしてみてはいかがだろう。 

アーティゾン美術館
place
東京都中央区京橋1-7-2
opening-hour
10:00-18:00[金]10:00-20:00※…
no image

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